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    百度石・千度石・万度石

  • 2016.01.18 Monday
  •  どーもー凛太郎です。たまには出てきますよ。v( ̄∇ ̄)v

     1月は、初詣でや十日えびすなどで、神社にゆく機会が結構あります。
     僕は石造物を見るのが好きで、それがために一昨年はお墓のブログを連載したりしてしまったのですが、もちろん神社でも一生懸命に見てます。
     日本は木造建築物が多いため、なかなか古いものが残りにくい。そこへいきますと石は、燃えませんし地震や水害にも強いため、歴史の生き証人になってくれることが多いんですね。
     今日は、百度石をちょっと見てみたいと思うのですが。

      
     
     これは、鳴尾八幡神社の百度石です。嘉永三年(1850)と側面に刻まれています。立派ですね。
     「百度石」とは何かということについては、あまり説明が必要ない事柄だとは思いますが、むろんお百度詣りのためのものです。
     お百度詣りを知らない人もいるかな…。
     お百度詣りというのは、そもそも百日間連続参詣という祈願「百日詣」が起源とされます。
     ところが危急の願い事があって、百日もかけていられないという場合が生じたときに、これを簡略化する方法がいつ頃か編み出されたと言われます。すなわち参拝したら、また神社の入口まで戻って再び参道を歩き参拝、これを百回繰り返すというやり方です。これが、百度詣り。
     「お百度を踏む」なんて言葉が既に慣用句になってます。営業の基本だ、とか言われたり(汗)。
     願掛けの一種であることは間違いないのですが、こういうのは民間信仰であって、神道の作法というわけではなく文献的にもルーツを調べるのは難しいようです。神道関係の書籍を読んでも全然出てきませんね。これは、民俗学の分野でしょう。そもそも昔は神仏習合ですから、別にお百度詣りが神社とは限らないわけです。寺院でも仏頼みがあります。
     文献的初出は、吾妻鏡とされます。探してみますと文治五年己酉(1189)の8月10日の項に、
     「今日鎌倉に於いて、御台所御所中の女房数輩を以て、鶴岡百度詣で有り。これ奥州追討の御祈請なり。」
     と、あります。このときは、源頼朝が奥州に出兵し、平泉の藤原氏と戦争をしています。既に義経は討たれたあとで、鎌倉軍が一気に藤原泰衡率いる奥州軍を壊滅させようとしていたとき。しかし奥州軍は強いですから、鶴岡八幡宮に祈願をしたのでしょう。御台所というのは北条政子のことでしょうかね。
     これは、100日もかけていませんからお百度詣りだろうと推測されます。ということは、平安時代末にはもうこういう信仰が成立していたとみていいでしょう。

      

     これは、瓦木の熊野神社の百度石です。
     百度石というものは、そのお百度詣りの一種の目印になるものです。ここまで戻って、また参拝を繰り返します。
     お百度詣りが百日詣から派生したものであるとすれば、本来は参拝ののち一度境内を出て、再び鳥居なり山門なりをくぐって参道を歩きなおすのが正統であるとは思うのですが、そこまで形式を考えずとも百回参拝すればいいわけですから、このように参道途中に置かれていても適うのではないかとは思いますね。鳴尾八幡さんや熊野さんは、そういう感じ。
     
     ところで、今もおそらくお百度詣りというものは為されている、とは思うのですが、僕個人は信心深くないのでやったことはありません(汗)。また、お百度詣りをされている方を見たこともない。
     一応wikipediaも見てみましたら、「百度参りは人に見られないように行うとか、裸足で行った方がより効果があるなどとも言われる。」なんて記述がありました。
     「言われる」ですから断言ではないものの、これホントかなあ(汗)。丑の刻詣りとかと間違えてるんじゃないでしょうね。昨今wikipediaは事典辞書よりも影響力がありますからねぇ。みんなすぐコピーしてブログとかに載せたりしますので拡散しやすい。
     マナーとして参拝者が多い時間帯は迷惑でしょうが…。
     
     閑話休題。甲子園素盞嗚神社の百度石です。

      

     なんだかモダンですね。(^-^) 見た目からして新しいものです。昔の遺物ではない。ということは、おそらく今もお百度は踏まれているとみていいでしょう。こちらですと、優勝祈願とかで参られる方もいるのかな?
     素盞嗚さんの百度石は、参道途中の脇に位置しています。
     百度石は参道入り口、もしくは参道途中に置かれるのが通常です。しかしながら、例えば参拝者の多い神社ですと場合によっては、参道の真ん中に置くと危ない場合があります。なので脇に寄せられているのかもしれません。
     実際は、参道の中に置かれることは今は少ないんじゃないでしょうか。

      

     こちらは西宮港の鎮守である住吉神社の百度石です。いちおう参道脇で本殿正面に位置しています。
     そして、拝殿と百度石の距離がかなり近い。祈願者にやさしいとも言えます。
     住吉さんはもともと港の築堤の上にまつられてますから、そもそも長い参道はありません。ですが築堤上ですから段差があります。階段上り下りはキツいですから、それを避けてくださるのはありがたい。
     
     これは、今津の福應神社なんですが。

      

     さすがにこれは参道脇などではありませんね。拝殿の前に置いてあります。
     福應神社さんは、国道43号線建設による遷座があって、これに限らず全てが旧来の位置ではないと思われます。石造物は、固められたり寄せられたり。このようによく見える場所にあるだけでも良しとせざるを得ないか。ただ本来の目的に使われているかどうかは…わかんないですね。拝殿近くにあることで、お百度を踏みやすくして下さっている、という見方も出来ますが。

     僕が知る中で、参拝場所と百度石が最も近いのは、鳴尾の妙見さんだと思いますけど。

      

     しっかりと百度石が存在しますが、妙見さんに参道は…

      

     鳥居脇の石標が百度石です。近い。\(*^▽^*)/

     ところで、神社には百度石だけではありません。千度石、万度石というものも存在します。
     これは、松原天神さんの千度石です。

      

     かなり大きい。さすが千回の目標となるだけのことはあります。となりに小さな百度石があるのがおわかりいただけるでしょうか。
     さらに、こちらは万度石ですが。津門神社です。

      

     「萬度石」と刻まれています。
     この千度石・万度石については、前にも別の場所で書いたことがあります。そのときは「スパルタ式やな」と評したんです。軽い気持ちで。
     ですが、その後少し考え方は変わりました。
     江戸時代の村の鎮守については、一昨年に結構細かく調べたのですが、神社は基本的には「みんなのもの」です。村人が氏子として、みんなで維持している。「宮座」と言って、神主さんも持ち回りでやっているところが多い。
     だから、神様が(神社側が)百回参らないと願いを叶えないよ、なんて上から目線で言うことはないのです。石造物は、全て寄進です。祈念することがあって、或いは叶った御礼として、様々なものを奉納します。百度石もそのひとつ。押しつけなんてありません。
     歴史的には、村の鎮守さんが一時的に「上から目線」になったことはありますけれどもね。明治初年から昭和20年までの、国家神道の時代は。しかしそれも80年足らずで、戦後は、元に戻ったはずです。

     そういう意味においては、松原天神さんの千度石は明治41年ですから、まあキビしい時代だったかもしれません(笑)。しかし津門神社の万度石は、見た感じは新しい。
     少し失礼して裏面を拝見させていただきました。

      

     「沖縄復帰記念 昭和四十七年」と刻まれています。そうか。
     つまりは、思いがこもる万度石だったわけです。スパルタとか書いてしまったことを陳謝いたします。
     
     津門神社には、百度石もありました。

      


     後方に、歌碑があるんですけど…「朝の○ 忘れられたる百度石」ああ読めない。(T_T)教養がありません。

     というわけで、西宮市内の百度石を少し紹介しましたが、他にもありますので、お立ち寄りのときは探してみられるのも一興ではないでしょうか。

     さて、こちらは僕が市内で最もお気に入りの百度石です。山口の丸山稲荷神社の奥宮にあります。

      

     素朴な自然石なのですが、寄進者のお名前が「髪結保次郎」と刻まれているのがな
    んとも味があると申しますか、カッコいいのですよ。(^ー^* )

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    | 2016/01/18 | 西宮流 | 05:47 | comments(0) | trackbacks(0) |

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