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    伊賀上野紀行 1

  • 2015.01.18 Sunday
  • 少し前の話なんですが、この話は書いておくことにします。

    1月9日のことです。ちょっと用事があって、僕は夜遅くに金券ショップに寄ったのですが、そこで思わぬものを見たのです。
    「青春18きっぷ 1回分 1000円」 w(゚o゚)w オオー!
    18きっぷの説明はもういらないと思いますけど(知らない人は検索してね)、5回ぶんで正価11850円です。つまり1回分は2370円。それが1000円ですよ。
    何故こういう値段になっているかと言いますと、18きっぷの期限が1月10日で切れるからです。10日以降は紙くずですから、投げ売り状態になっているのでしょう。
    僕は10日、いちにち空いています。これは、買いだ。カミさんに電話をしました。「ワシ明日出かけてもいい?」と。了承を得る前にもう買ってましたが(笑)。

    で、翌日。僕は早起きして、この前の水沢の記事をアップしてすぐ家を出ました。甲子園口駅発6:04分。
    18きっぷですからもちろんJR線普通快速列車1日乗り放題であるわけです。ここからですと、静岡や広島や金沢まで行って遊んで往復することだって出来ます(東京や博多だとさすがに帰って来れませんが)。それが1000円。例えば京都まで往復すれば十分モトがとれておつりが出ます。
    僕は、忍者で有名な三重県の伊賀上野へゆくことにしました。
    伊賀上野は今まで盲点になっていたところで、過去1度行った事がありますが、それは17歳のときに自転車で行ったのです。京都からえっちらおっちら走って行ったので、主眼はサイクリングであり、上野では確か忍者屋敷へ入ったくらいだったと記憶しています。ちゃんと町を歩いていませんので、いい機会だと思いましてね。
    ルートは、このあと東海道線で大阪京都を経由して滋賀県草津へ。そこから草津線に乗り換えます。草津線というローカル線は未乗なのでこの機会に、と思いまして。終点の柘植から関西本線でちょっと西へもどれば伊賀上野。帰りは、その関西本線で奈良、大阪を経由して戻るつもりです。
    さて、大阪に着きました。ここで快速に乗り換えて…というところで、僕は重大な失敗に気が付いたのです。

    財布を忘れた。w( ̄▽ ̄;)wワオッ!!

    日帰りですので、手ぶらです。ポケットにケータイとカメラを入れただけです。財布も入れたつもりだったのですが…無いっ!
    今なら引き返せる。そう思いましたが、幸いにして小銭入れはポケットに入っていました。中身を見ますと、500円玉が2枚、他に100円玉もある。結構あるやん。千何百円かあれば何とかなるでしょう。面倒なので、このまま強行することにしました。

    京都を過ぎたあたりで夜が明けました。初めて乗る路線の車窓を楽しみつつ、伊賀上野駅には9時前に到着。
    寒い。曇り空で、周りの山々は白く、風花が舞っています。
    ところで伊賀上野駅は、町から結構離れています。街中まで3〜4kmあるのかな。その間を、伊賀鉄道(昔の近鉄伊賀線)が結んでいます。伊賀鉄道は松本零士さんデザインのペイントがなされた「忍者列車」で、向うのホームには、そのメーテルみたいなくの一の顔をした列車が停っています。面白い。
    しかし、乗りません。260円しますので(笑)。写真だけ撮って、僕は町まで歩くことにしました。

    寒風吹きすさぶ中を歩くのもなかなか大変です。途中で柘植川を渡るときには吹き飛ばされそうになりました。しかしこういうのも、旅の妙です。貧乏旅行とは考えないようにします(笑)。
    小一時間歩き、途中明治建築の旧小田小学校などを見ながら、上野城跡に到着。
    上野城は、砦の時代から考えるとさらに歴史を遡りますが、近世城郭を築いたのは筒井順慶の後継者、定次です。そして関ヶ原後にあの藤堂高虎が移封、家康の命を受けて拡張、さらに堅固な城としました。豊臣家に対する抑えの意味です。
    豊臣滅亡の後は、意味を失い高虎は津に本拠を移し、城は藤堂藩の支城として代々城代が入ることとなりました。
    ここで見るべきものは、石垣です。約30m。日本一の高さともされ、堀から聳えています。確かに凄い。上に立つと、足がすくみます。
    ただ、ガイドブックその他であちこちに「日本一の高石垣」と書かれているのですが、城址に来ますと「日本一、二の高さで有名な高石垣」という表示が出ています。これは何と正直な(笑)。
    実は、見た目部分においては大阪城の石垣の方が高いのです。しかし、上野城には水を湛えた堀がめぐらされ、堀の水を抜いたことは無く、実際の石垣の高さはよくわからない、となっているのです(大阪城は空掘なので明確)。そんなの測る気になれば出来ると思うのですが、曖昧にしているのがなんとも味わいですねぇ。ちゃんと測れば一位かもしれない。でも負けてるかもしれない。なので「日本一、二の高さ」と。
    でも立派な石垣ですよ。見る価値は、あります。
    現在は、その上に三層の天守が上がっています。これは、模擬天守です。戦前に築かれました。
    藤堂時代は五層天守が築造されようとしたのですが、工事途中で嵐により倒壊、その後大坂夏の陣が終わったために再建されませんでした。江戸時代は天守は無かったのです。
    なので、僕は城には入りませんでした。500円もしますのでね。

    城址は公園となっていて、俳聖殿、芭蕉翁記念館、忍者屋敷などがあります。
    忍者屋敷はパス。以前入ってますし、おっさんが一人で入るのもどうなのかと。それに700円ですから予算オーバーです。外から見れば、子供達が手裏剣を投げています。
    僕は城跡を降り、伊賀鉄の上野市駅前までやってきました。本当はここまで電車に乗ってくるはずだったのですが、今回はずっと歩いています。
    駅前の観光案内所で散策地図をゲット。全く下調べをせずに来ていますので、ここで多少の情報を仕入れます。
    これまでの経験から言えば、だいたい観光案内所というのはあまり役に立たないのです。スペシャリストは少ない。聞いても「さあ…」とよく言われます。先だっても某市の立派な案内所で不快な思いをしたばかりです。そんなことを聞くのは変人だ、という意味のことを言われましてね(汗)。
    でもまあ、一応ここでも聞いてみます。
    「津田三蔵の墓があるらしいのですがどこでしょうか」
    津田三蔵というのは大津事件の主犯なのですが、多分答えてもらえないだろうと思ってました。しかし窓口のおばさんはそれを即座に答えたばかりか「生家は残ってませんけどこのあたりだったと聞いています」と地図に印までつけてくれます。これはさすが。僕はそのおばさんとしばらく話しこんでしまいました。こういう経験は、萩の案内所以来です。

    さて、町を散策。
    まず向かったのは、芭蕉生家です。
    伊賀は忍者の里として知られていますが、もうひとつの目玉は芭蕉です。駅前に銅像も立っています。
    芭蕉は、上野出身でありそこから「芭蕉忍者説」も出ています。僕はそれほど文学的に芭蕉のことをよく知っているわけではありませんが、芭蕉は漂泊の詩人であったことから、ここ何年か旅をすればよく芭蕉に当たります。一関、平泉、多賀城、松島、大垣…そのため奥の細道も幾度も通読しました。
    その芭蕉生家ですが…結構立派な家です。入場料300円か。今回金のことばかり書いてますが(汗)。
    観光案内所でもはっきりとしたことはおっしゃいませんでしたが、これが本当に芭蕉の生家なのかどうなのか。こう書いては怒られるとは思いますが、芭蕉は正保元年(1644)生まれ。つまり400年近く前です。それにしては、立派過ぎる。芭蕉は昨今の研究では、出自は農家。表から見ればこの家は町家です。場所的には正しいと思われますが、家自体はおそらく建て直されているでしょう。幕末に日本に起こった一連の「安政の大地震」の最初は伊賀で、阪神大震災並みの強い揺れがここを襲ったはずです。
    したがって、外見を一瞥して入場は見送り(笑)。この中には芭蕉が故郷に帰ったときに利用した離れ「釣月軒」が当時そのままに残っているとされますが、隙間から覗いて終り(汗)。この釣月軒も、本当に芭蕉が起居した庵なのでしょうか。考え出したならきりがありません。
    ともかく、芭蕉の人生の出発点に立てたことで、もう僕は満足です。
    近くに「愛染院」という寺があります。
    ここは松尾家の菩提寺なのですが、芭蕉はここには眠っていません。周知のように滋賀県大津の「義仲寺」に遺骨は鎮まっています。そのかわりにここには、芭蕉の遺髪を納めたという「故郷塚」があります。
    これも、参るのには香華料として200円をおさめるということです。迷いましたが、やはり見送りました。

    全くセコい旅をしていますが、何だか若いときに戻ったような気もしています。学生の頃は、こうして有料の施設に入るときはずいぶん逡巡したものです。
    生家から愛染院、そして上野天満宮に至る、伊賀街道のあたりは「芭蕉街」と書いてあります。その名はともかく、風情のある町並みです。
    そもそも、伊賀上野は戦災にあっていません。そのために、古い町並みがあちこちに残っています。散歩には実に気持ちの良い町です。
    その一角に、伊賀牛で有名な〔金谷〕というお肉屋さんがあります。
    店頭で肉を売ってますので肉屋と書きましたが、まあ料亭ですね。超有名店です。
    池波正太郎氏が〔金谷〕の肉についてこのように書かれています。
     赤い肉の色に、うすく靄がかかっている。
     鮮烈な松阪牛の赤い色とはちがう。
     松坂の牛肉が丹精をこめて飼育された処女なら、こちらの伊賀牛はこってりとあぶらが乗った年増女である。      「食卓の情景」より
    この表現に僕は昔、相当にやられました。池波先生はやはり違いますな。
    もちろん今の僕には、こちらの二階座敷にあがりこんで、すき焼きを注文するような財力はありません。またいつか、ということにしておこうと思います。しかし仮に財布を持っていたとしても、怖気づいて入れないような気がします(笑)。入ればやはり酒も注文してしまうでしょうし、そうなれば1万円を超えるだろうしなあ。
    店頭の様子を写真にだけ撮って、僕は再び歩き出しました。

    たいしたことのない話を書いているのですが、思わず長くなっています。次回に続く。
     
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    | 2015/01/18 | 旅行 | 14:26 | comments(4) | trackbacks(0) |

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    | 2016/12/30 | - | 14:26 | - | - |

    コメント
    凜太郎さん

    これは、楽しみな展開になってきました(^^)
    歴史に疎い私には、書かれている史跡の内容やその背景にある史実ではなく(もちろん それも、人が調べたものを読む分には面白いですが)、ここまで大切にしてきた「小銭」を、最終的にどこに使うのか、という、下世話な興味(笑)。

    続編を楽しみにしています(^o^)丿
    • よぴち
    • 2015/01/20 11:22 PM
    >よぴちさん
    いやすみません長ったらしい話になってしまって。^^;
    続編を今書いてますけど、このあとオチもなく普通にお金は消費してゆきます。アッと驚くような遣いかたはしません(そりゃこんだけしかないもんね 笑)。
    • 凛太郎
    • 2015/01/21 6:17 AM
    遅れましたけど!
    明けましておめでとうございます。ことしもよろしく♪

    ふふ お金ないから若いときのきもちに すぐ立ち返れるでしょ?
    ほんと 若いときは貧しかった。貧しかったけど 楽しかった。ちびちび使って でもしょーもないことで使い果たして(笑)
    若いとき ただただ列車に乗って帰ってきたことあったなあ とか 下車しても歩いてばっかりだったなあ とか そんなこと思い出させてもらってます。

    続編待ってます♪
    • まるちゃん
    • 2015/01/22 11:10 AM
    >まるちゃん
    どーもありがとー♪ 今年もよろしくお願いします。
    僕は今でも旅先で散財するほうではないんですけど、それでも「あといくら残ってる」と確認しながら使うってことは久しぶりだったんで、確かに過日を思い出しましたよ。
    遅くなりましたが、そんな気持ちを書いた続編、アップします。
    • 凛太郎
    • 2015/01/23 5:43 AM
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