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    卯月の桜

  • 2014.04.01 Tuesday
  • 4月になりました。僕の周辺では、どこも桜満開です。
    この季節に咲き誇る桜は、卒業入学の象徴のような存在であり、別れと新たな出会いに舞い散る桜は不可欠のようになっています。
    そういう歴史は、実際は明治以降のことだと思っていました。「年度」という概念が生じて、4月から翌年3月をひとくくりとし、丁度桜の咲く3月末から4月始めを切り替わりの時期としたのは、明治です。それまでは当然暦年です。1月1日が始まり。
    昔は、そういう役割を担っていたのは梅ですね。菅原道真が「東風吹かばにほひおこせよ梅の花〜」と詠みましたけれども、道真が都を追われ大宰府に行かされたというのは、ひらたく言えば転勤命令が出たということです。当時の切り替り時期はやっぱり1月ですから、梅が咲いているということ。

      睦月たち春の来たらばかくしこそ梅を折りつつ楽しき終へめ (大弐紀卿)

    万葉集のうたですが、他にも1月は梅であると繰り返し歌われます。
    桜はいつ咲くの、と言えば、梅のすぐあとです。

      鴬の木伝ふ梅のうつろへば桜の花の時かたまけぬ (詠み人知らず)

    いろいろと調べますと、1月に梅が咲いた後、もう2月初めには桜は咲き始めるんです。早くないか?
    高名な西行法師の歌。

      願わくは花の下にて春死なむ その如月の望月のころ

    如月の望月というのは、つまり2月15日です。2月初めにほころびだした桜の蕾は、半ばに満開を迎えます。昔は、桜はそんな寒い時期に咲いていたということですね。

    このあたりで、僕を阿呆だと思っている人が多いと思います。オマエ陰暦と陽暦の違いも知らんのか、と。
    細かい説明は省きますが、明治以前は日本では月の満ち欠けを基準とした太陰暦を使用していました。すると、暦は約1ヶ月程度ずれるんです。だから、「如月の望月のころ」というのは今で言う3月半ばということになります。
    あれ、それでも早くないかい? と思われた方もいらっしゃるでしょう。僕もそう思いました。九州ならともかく西行のいる近畿地方ではとてもとても。しかも、西行の頃の桜というのは、山桜なんです。
    桜というものは、かつては山に咲いている花でした。山というのは、平野部より通常は気温がさらに低く、当然開花も遅れるわけです。とても3月に咲くことはありません。
    なので、これについては論争がおこっています。西行は桜好きとして有名で、観桜の名所吉野山に草庵をいとなむくらいなのですが、この「花の下」の花は、桜とは違うのではないかと。
    2月15日というのは、釈迦の入滅の日です。涅槃に入った日。西行はお釈迦様と同じ日に死にたいと願ったわけで、さすれば「花の下」とは沙羅双樹の花の下ということではないか。そのような説も出ています。
    ただ、当時の公家日記などを詳細に分析しますと、結構如月に桜は咲いているんです。花を見に行くが寒い、という話は、わんさかあるようです。
    西行が思った花は桜であったかどうかは、わかりません。しかし如月の望月の頃に、桜は満開であっても当時は全くおかしくなかったんです。気温の低い山に咲く花なのに。

    いろいろ調べていて、僕は桜の歴史というのは品種改良の歴史なのだということを知りました。そして、長い年月をかけて人は、桜の開花時期を遅らせてきたのです。
    もちろん、卒業入学の季節に合わせるためではありません。宴のためです。
    桜は、山が原産。それを平野部にもってくると、確かに早めに花が咲いてしまうのです。山桜を平地に持ってきたのは御所の「右近の桜」が嚆矢だと言われていますが、4月の声をきくまでにみな散ってしまいます。温暖化現象の現在と違い、昔はもっと寒かったはずなのに。
    とても、花見の宴は凍えてできない。しかし観桜の宴はしたい。なので、桜の開花時期をなんとか遅らせたい。
    ということで、品種改良を進めたわけです。もちろん当時はバイオテクノロジーなんてのはありませんので、少しでも遅咲きの桜を探してはそれを増やしていく、という手段しかありませんでしたが。
    そして1000の歳月をかけて、ここまできたわけです。
    その中でも、江戸末期の「ソメイヨシノの突然の出現」は、長い桜の品種改良の歴史の中でも画期的なことでした。
    開花がちょうどいい頃である、ということ以外に、葉が出るよりも花が先に咲く、というのが素晴らしかった。何といっても華やかです。山桜というのは花と葉が同時に出ますから。
    ピンクの花だけが一斉に木を覆って咲くソメイヨシノは、明治に入ってから日本を席巻します。日本中の桜がソメイヨシノとなり、みな同種ですから一斉に咲き、一斉に散ります。それが明治から始まった「年度」という概念とうまく合致しました。
    「桜舞い散る中の別れと出逢い」とは、いろんなことが重なって生まれたものなのです。

    さて、今日の一曲。中条きよしの「うそ」を。

     
      youtube

    ムード演歌が結構好きでしてね。中でもクールファイブと中条きよしがお気に入り。
    もちろん、エイプリルフールですからこの曲ですし、記事の中にもうそがたくさんまじっているわけです。4月1日に記事を書くなら、多少はそういうのも入れないと。
    ちなみにうその部分はまず「右近の桜」です。他は探してください。


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    | 2014/04/01 | 雑記 | 06:44 | comments(0) | trackbacks(0) |

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    | 2016/12/30 | - | 06:44 | - | - |

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