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    塞翁が馬とか

  • 2013.08.14 Wednesday
  • 故事成語、というのがありますね。中国の古い話を語源とする慣用句のことです。ことわざに近いものも多いでしょうか。
    僕らが高校生だった頃は漢文の授業でよく習いました。「管鮑の交わり」とか「四面楚歌」とかね。四面楚歌なんてのは、項羽と劉邦の戦いを知らずとも通用する成句じゃないでしょうか。逃げ場がねーぞ、というときに普通に使用しますものね。
    「推敲」なんてのは、完全に日本語化して、もう故事成語とは思えなかったりもします。「僧は推す月下の門」という句を「推す」にするか「敲く」にするか悩んで馬に乗ったまま行列に突っ込んだ詩人がいたんや、そっから推敲という言葉が出来たんや、という話をしたら、ホンマかいなと言われてしまいました。僕はいつも適当なことを言うので、タマにまともなことを言っても信用されないんです。

    もっとも、僕も昔だまされていたことがあるんです。それは「酒池肉林」。
    贅沢三昧をする、という意味であることは子供の頃からなんとなく知っていたわけですが、これを「酒の池はそのままやが肉というのは肉体のことや。つまり裸の女」と僕に教えた人がいました。
    これは、一応間違いです。ここでいう肉とは、その通り食べる肉のことです。中国だから豚肉ですね。豚の丸焼きをたくさんぶら下げた状態を言います。酒を溜めて池にし、焼豚を天井から吊るして林とした。
    ただ、裸の女性が出てこないわけじゃないんです。以下原文。
    「以酒為池 懸肉為林 使男女倮相逐其間 為長夜之飲」
    これは悪帝として名高い殷の紂王の事跡なんですが、酒の池や焼豚の林だけでなく、男女を裸にしてその池や林のあいだで追いかけあいをさせています。まず、いやらしい見世物ですわな。確かに淫靡な感じはします。そのイメージから、酒池肉林という言葉からエロい意味合いを感じるのでしょう。
    酒池肉林という言葉には、焼き豚と酒の意味しかありません。しかし後の「使男女倮相逐其間」を考えると、僕に教えた人の説もそう間違ってもいないような気もします。
    ですがね、その人は僕にこんなふうに言ったわけです。
    「これは暑い国の話でな、その頃は冷房もないから、酒のプールに入る。アルコールて消毒のとき塗ったらひんやりするやろ? で、女を裸にして横にして並べて、その尻の上で寝るんやがな。女の尻は冷たいて言うやろ?」
    これを聞いたとき僕は確かまだ小学生。強烈な印象を僕に残しました。女の尻は冷たいのか…と(笑)。
    しばらくこれを僕は信じていたのですねぇ。なんということでしょうか。

    故事成語にもいろいろあって、字面だけで意味がわかってしまうものもあるわけです。「背水の陣」とかね。別に韓信のことは知らずとも、逃げ場の無い戦いだ、ということは「背水」というだけで理解できるわけです。
    しかし難しいのもあるのです。覚えにくいと申しますか。
    「漱石枕流」という成句がありますね。石に漱ぎ流れに枕する。これは本来「石に枕し流れにすすぐ」というのが正しいわけです。流れる水は枕にできませんわな。そう間違いを指摘された人が、いや、石で歯を磨いて漱ぎ、流れで耳を洗うのだと強弁したという話です。つまり、失敗を認めない、負け惜しみの強いことを漱石枕流と言うようになった、と。
    話はなんとなしに頭に入っているのですが、強情な曲げない人の話だったか、それとも屁理屈で逃れようとするお調子者の話だったか、僕は時々よくわからなくなるんです。うーん。夏目漱石は意地っ張り、として何とか記憶しています。

    さらに、「塞翁が馬」です。
    これなど「背水の陣」と違って、字面では全く意味がわかりません。これ、恥ずかしながら僕はしばしば間違ってしまうのです。
    僕がどのように迷うか、間違ってしまうかといえば、あれ、「災い転じて福となる」の意味だっけ、それとも反対だっけ、とつい考えてしまうからです。
    これは、どっちの意味でもあるんですね(汗)。災いもいつ福に転じるかわからないし、福もいつ災いとなるかはわからない、という意味です。
    この話は、長いから間違えるんですよ(言い訳)。
    塞翁は、人も羨むいい馬を飼っていたんです。ところが、その駿馬は蜂に刺されてびっくりして走り出し、どっかに行ってしまいます。馬が帰ってこないので周りは気の毒がっていたのですが、塞翁は、
    「いや、これは幸いかもしれない」と。
    そうしてしばらく経ったある日、塞翁の馬が、一頭の白い馬を連れて帰ってきました。その馬に負けない立派な馬でした。周りがお祝いをすると塞翁は、
    「いや、これは災いかもしれない」と。
    そうしてしばらく経ち、塞翁の息子が白い馬に乗っていたら、落馬し骨折してしまいました。周りが気の毒がると塞翁は、
    「いや、これは幸いかもしれない」と。
    それからしばらくして隣国との戦争が勃発し、若者はみな徴兵されて戦死しました。しかし塞翁の息子は怪我のため戦場にゆけず助かったのです。
    「塞翁が馬」とは、人間は良いこともあれば悪いこともあるという話なんです。禍福は糾える縄の如し。しかし話が二転三転するからわからなくなったりするんですよ。で、あれどっちだったっけな、とか思ってしまう。えーっと塞翁の馬は逃げて、それで兵隊にとられなかったんだっけ。じゃ災い転じてだな…とか。

    故事成語の難しさと僕の阿呆さ加減の話なのですが、塞翁が馬の話が途中でわからなくなるのは、結局長いからなんです。
    そのことから、いつも思い出すひとつの話があります。故事成語ではありません。日本のことわざです。「風が吹けば桶屋が儲かる」ですよ。
    意味は間違えませんよ。しかし、何で風が吹いたら桶屋が儲かるのか、何度聞いてもすぐ忘れる(汗)。もともとこの話は無理筋だからでしょうけれども。
    備忘録的に書いておきます。
    風が吹く→ほこりが舞って人の目にはいる→盲人が多くなる→盲人は職業として琵琶法師や瞽女となる→三味線の需要が高まる→三味線は胴に猫皮を張るため、猫が多く捕獲される→猫が減ってネズミが増える→ネズミが桶を齧り次々と駄目にしてゆく→需要が増えて桶屋が儲かる
    こんなの、どっかで間違えますよ。無理やりですもん。塞翁が馬の話よりずっと覚えにくい(汗)。

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    | 2013/08/14 | 言葉 | 04:29 | comments(0) | trackbacks(0) |

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