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    | 2016/12/30 | - | | - | - |

    多賀城・塩釜・松島1

  • 2013.01.06 Sunday
  • 謹賀新年、凛太郎です。みなさまいかがお過ごしでしょうか。

    僕はいつもの年とかわらず、まず北の妻の実家へ帰省し、のちに僕の両親のところへ年賀にいくというパターンで動いていたのですが、今年も随所で観光的なものを取り入れつつ旅行しています。道すがらに立ち寄る程度なのですが、そのなかでちょっと年末の話をします。

    29日は朝から東へ向かいまして、半日ほど東京におりました。所用もあったのですが、新装なった東京駅も見てきましたよ。あちこち出歩いて、その日は夜になって仙台まで移動。
    やっぱり年末は仙台の光のページェントですね。学生の頃以来何度も訪れていますが、このきらきらと輝くケヤキ並木を歩いていると、年の暮れという感じがするんです。刷り込みですな。
    まず、牛タン屋へ入ってビールを飲みます。牛タンを食べようとは思っていなかったのですが、飲み屋街を歩いていると牛タンを炙る香ばしい匂いがぷうんとただよってきたのです。うわぁ、あの肉を焼く香りにあらがえる人はそうそういないのではないですか(汗)。なので一人前半頼んで麦酒を。そのあとは魚の美味い居酒屋へ。やはりこの季節、牡蠣ですねぇ。生も美味いのですが、前に来たときに頬が落ちた牡蠣の松前焼き(昆布の上に味噌と牡蠣を乗せて下から炙ったやつ)もどうしても頼みたい。熱でプリッと膨らんだ牡蠣は、冬の王者ですなあ。はふはふと食べつつ燗酒をぐびり。これを繰り返したので酔っ払いました。

    翌日、仙台近郊を少し散歩します。まずは、多賀城跡へ。
    僕は本当に何度も仙台へは旅しているのですが、多賀城へ行ったことがなかったんです。迂闊と申しますか。
    東北本線で15分ほど、国府多賀城駅で下車。この駅、最近出来た駅ですよね。史跡の目の前に駅が出来たおかげで便利になりました。もっとも、駅には東北歴史博物館が隣接して建っているのですが、年末年始は閉まっています。まあしょうがないか。こんな時期に、駅に降り立ったのは僕だけでした。
    クリスマス寒波がひと段落したときで、なんだかあまり寒くないのです。12℃くらいあったのかな。そして少し雨模様となっています。東北でこの時期雪は降っても雨などあまり経験がないのですが、しかし傘を差すほどでもありません。ごく細かい雨で、どちらかといえば、靄の中を歩いている感じですね。時間が経つとメガネに水滴が付着して視界が悪くなってしまうことだけが不自由でしたが、それ以外はむしろ幻想的な風景を演出しているようでした。
    特別史跡多賀城。奈良時代に朝廷が東北支配の拠点として築いた政庁跡です。九州の大宰府と並んで「遠の朝廷(とおのみかど)」と呼ばれました。発掘調査が進み、徐々に復元もなされてきています。
    政庁跡は、丘陵にあります。そこを整地して大規模な宮殿が建造されていたのです。今は礎石が並ぶ遺構でしかありませんが、想像することは出来ます。おそらく、あおによし奈良と同じ色鮮やかな正殿がそびえていたのでしょう。
    正殿の基台は、南面しています。見晴らしがいい。その広大さにあらためて驚きます。

    そのほか、多賀城廃寺や浮島神社、舘跡などを歩いたのですが、僕がここでもっとも見たかった史跡は「多賀城碑」です。日本でもっとも古い石碑のひとつと言っていいでしょう。政庁遺跡の南に立っています。覆堂におさめられてますので、僕はその隙間から必死になって覗きました。
    その碑文には、まず場所が示されています。

     多賀城/去京一千五百里/去蝦夷国界一百二十里/去常陸国界四百十二里/去下野国界二百七十四里/去靺鞨国界三千里

    なんとも雄大です。多賀城は都から、夷の国から、陸奥国に接する常陸国(茨城)・下野国(栃木)から、そして靺鞨国境からこれだけ離れている、といいます。靺鞨国界去ること三千里ですよ。靺鞨と言えばツングースの国、今で言えばロシア沿岸までを含むでしょう。その当時の国際色というものがよくわかります。
    そして、碑の由緒です。

     此城神亀元年歳次甲子按察使兼鎮守府将軍従四位上勲四等大野朝臣東人之所置也 
     天平宝字六年歳次壬寅参議東海東山節度使従四位上仁部省卿兼按察使鎮守府将軍藤原恵美朝臣朝獦修造也
     天平宝字六年十二月一日
     
    漢字ばかりで鬱陶しいでしょうが、つまり神亀元(724)年に多賀城が大野東人によって設置され、天平宝字6(762)年に恵美朝狩によって建て直されたと書かれています。
    恵美朝狩というのは、藤原仲麻呂(恵美押勝)の息子ですよ。僕は仲麻呂についてはこの記事などで言及していますが、史上もっとも興味をもつ人物のひとりです。したがって、恵美朝狩という名を見るだけで興奮してしまうのです。

    多賀城碑は、江戸初期に発見されました。地中にあったため刻まれた文字の損傷がなかったといわれます。
    この碑は、芭蕉の「奥の細道」に「壷の碑(つぼのいしぶみ)」として登場します。壷の碑とは坂上田村麻呂が矢尻で文字を刻んだという碑で、かつてはみちのくの象徴のように言われてきました。歌枕であり、芭蕉は「疑ひなき千歳の記念(せんざいのかたみ)、今目前に古人の心を閲す」と大変に感動し、「涙も落つるばかりなり」とまで言います。
    そのために高名となりましたが、僕が所持している奥の細道の注釈本を見ますと、実は壷の碑ではなく、多賀城碑としても後世の偽作であり、二重の意味で偽物だ、とさんざんです。うーん。
    確かに偽物説はあったのですが、その後反証もたくさん出ています。田村麻呂の壷の碑ではないにせよ、恵美朝狩が762年に建立したものであることは信用してもいいと思うのですがね。現在はホンモノ説が勝ったのか、平成になって国の重要文化財に指定されました。

    碑から、霧にむせぶ多賀城跡を振り返ります。ここには初代鎮守府将軍であった大野東人をはじめ、朝狩や田村麻呂など歴々の将軍がやってきました。不比等の四男である麻呂も来ています。徐々に衰退はしたものの、前九年・後三年の役を経て、南北朝時代にはあの北畠顕家も拠点としています。歴史の色濃いこの史跡にこれて、満足しています。莞爾として僕は駅に戻りました。

    うわぁ、多賀城碑についてクドクド書いてしまったら長くなりすぎた。続きは次回に。

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    | 2013/01/06 | 旅行 | 17:57 | comments(2) | trackbacks(0) |

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    | 2016/12/30 | - | 17:57 | - | - |

    コメント
    今年もよろしくお願いします。

    リニューアルした東京駅
    まだゆっくり探訪したことがありません。
    美味しいものがたくさんあるようで…(笑)
    憧れのステーションホテルも再開業しましたね。
    一度、泊まりたいです。関東在住でも(笑)

    仙台は私の第二の故郷。
    でもこの時期の仙台には縁がなく、一度はイルミネーション見たいと思いながらまだ見ていませんが、牛たんの誘惑はよ〜くわかりますよ。

    多賀城も通過したことがあるだけ。
    次回はゆっくり見たいと思います。

    今年の東北は、透明な刃が突き刺さるような寒さでしたか?
    私はあの風の冷たさが好きです。
    暖冬が続いた後の今年の寒さは、旅人には旅情で済みますが、仮設住宅のお年寄りには厳しいでしょうね。
    年末の特番、どっちのケンミンショーで東北特集を見ながら涙が止まりませんでした。

    復興とか、募金とか大切ですが、一番大切なのは忘れないことです。旅をして東北にお金を落とすことも大切な復興への援助です。

    あれ?私も脱線してしまいました(笑)
    続きを楽しみにしています。
    • アラレ
    • 2013/01/07 8:09 PM
    >アラレさん
    僕の場合、東京駅は歴史散策、文学散歩となる割合が高く、その点では今回は痕跡の確認だったのですが、結構失われたものは多かったようです。もちろん、利用者としての視点はまた別ですが(笑)。
    仙台は、僕は圧倒的に冬にお邪魔する機会が多く、杜の都らしく定禅寺通に緑が映える季節に最後に来たのはいつだったか…。
    僕は何度も書いていますように暑い夏上等で寒い冬は早く過ぎ去れといつも思っていますが、不思議と冬の旅は好きです。キンと冷えた空気も好き。こう申しますと被災者の方々の…という声も聞こえてきそうですが、今年の寒波は僕に責任はなく耳を塞ぎます。少なくとも、宮城に居た29〜30日は暖かかったなあ。
    「お金を落とす」なんてことは僕にはとても出来ず、せいぜい酒を呑み過ぎることくらいしかしていないので恐縮なのですが(汗)。
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    通りすがり・暇人・名無しなどの呼びかけにくいHNはご遠慮下さい








       
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