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    西宮の道をふさぐ木

  • 2012.06.30 Saturday
  •  なかなかスーパー等には行く機会がないのですが、先日カミさんに付き合って(荷物運びとも言う)酒蔵通りに登場した「マルアイ」に行ってきました。
     その折にちょっと確認したい事もありまして。これです。
     
      

     この巨木、前からありますね。スーパー建築工事にも無事で残ったようです。以前より少し周りが整備されてますね。
     しかしよく考えればこの木は邪魔なんですよ。道を塞いでいますから。「開発」という名の破壊活動は、こんな木くらい直ぐに切り倒してしまう威力を通常は発揮しますが、何故かこの木は生き残り、道の方で避けています。植替え移転する予算の節減か、或いはこの木に何か謂われでもあるんでしょうか。
     邪魔なのに切られない木には、たいてい理由があります。京阪萱島駅の御神木とかね。この木にも何かあるのかも。大関に問い合わせればわかるかもしれないのですが、煩わせるのも何かと思い聞いていません。どなたかご存知ありませんでしょうか。

     西宮には、こういう「道を塞ぐ木」が何本かありますが、その中には、ちゃんと謂れが知られているのもあります。常磐町の一本松。
      
      

     全くもってこの木は通行の妨げなのですが(笑)、この松はかつて武庫郡と菟原郡の境界を示していたとされ、「史跡往古武庫菟原郡界傳説地」の碑も建っています。谷崎潤一郎の「細雪」にも登場します。これは、史跡ですから切れませんね。
     こういう伝説のある木はわかるのですが、首をひねる木もあります。甲子園五番町にあるこの三本の松。
     
      

     おそらく、この木はかつて甲子園筋が枝川だったときの、堤にあった松林の名残なのでしょう。廃川前は、川の土手は鬱蒼と繁った松林でした(→写真)。その痕跡は北郷公園や駅前の松林であり、位置的に考えてこの三本松もその一部だと推測できます。
     歴史の址が残っているのは嬉しいのですが、どうしてこんなふうに往来の真ん中に三本だけ残されているのか。あまり交通量の多い道ではありませんけれども、不思議です。

     動かすと祟りのある岩、というのは西宮にはあります。神楽町交差点を北上して山口に向かう県道82号線の鷲林寺町あたりに道を塞ぐ岩があります(鷲林寺HPより「夫婦岩と夫婦池と夫婦橋」)。これは心霊スポットにもなっているようですが、マルアイ横の木や枝川名残りの松にはそんな祟りや呪いの話があるようにも思えず。ゴミステーションになってたりしますから。
     僕は西宮生まれではないので、民間伝承に疎いところがあります。もしかしたらいろいろ伝説があるのかもしれません。ご教示いただけると有難いのですが。

     僕が知っている範囲でもうひとつ。鳴尾は小曽根線のco-op裏に老松公園がありますが、そのさらに東側。
     
      

     十字路の真ん中に木があります。榎でしょうか。どう考えても通行の邪魔だろうと思いますが、倒されることなく大いに繁っています。

      

     木の根元には何とベンチがあり、さらに高さ標識が付いています。大型車は通れません。火事のときだけは心配ですが、それ以外はこれくらいの妨げがあったほうが自動車も通らず町も静かでしょう。日陰で夏でも涼しそうな「憩いの木」です。
     もうそれだけで存在価値のある木だとは思うのですが、なんだかやはり不思議な感じもします。
     他にも、市内にこんな木はあるのでしょうか?


     ※追記1
     大道歳男氏の「なるを」に、この木のことが書かれていました。うっかり見落としていました。
     「全村流出の難、萬治の洪水(戸崎切れ)」の項に、この木が載っています。「小松・小曾根境界ヨケ堤の楠の木」として、この水害から復旧のときに造られたという除け堤の上にうったと伝えられている木だと。なるほど。
     しかし、本当に植物関係には僕はどうも疎くて。これはクスノキだったのか(汗)。


     ※追記2
     滅多に行かない坂の上なんですけど、満池谷墓地とニテコ池の近く、こんな木がありました。

      

     かの有名な光雲荘の西側です。かなり大きな松が、道にはみ出しています。ふふ、ここにもあったぞ(笑)。
     この場所は、ニテコ池の西側丘陵(南郷山)のピークといってもいい場所です。そこから、この木について少しだけ想像をふくらませることはできます。
     式内社でもある古社、名次神社は、平安時代は越水丘陵にあったという説もありはっきりしませんが、明治時代には南郷山の上に存在していたとされます。
     つまり、ちょうどこのあたりにあったことが想像できます。当時は、相当に廃れていたと言われます。そして明治41年に、おそらくは宅地開発のためだと思われますが、この場所より少し北に規模を縮小して遷座しました。
     この巨木は、もしかしたら明治末までこの地にあった名次神社の御神木だったのではないでしょうか。
     そういった意味合いで、道を塞いでいるにもかかわらず現在もこうして残っているのではないでしょうか。想像ですが。
     なお、松下幸之助氏がこの地に邸宅を造られたのは昭和で、名次神社の遷座とは直接関わりはありません。松下家は、この巨木を守ろうとされたとも考えられます。



    【西宮流(nishinomiya-style)ブログより転載】


    【いただいたコメント】


    邪魔してる木、いいですねえ。こんなん好きです。
    切られたくない木があったら、〆縄を飾ってしまうのが取りあえずはいいらしいですが。
    [ imamura ] 2012/06/30 16:50:13

    寡作の凛太郎さんですが、今回の切り口も非常に素晴らしいと思います。必ず何か理由があるはずですので、時間がかかっても是非とも調べてみて下さい。
    これらの樹木が公道上にあるのなら市役所の道路の担当課に聞けば何かの手掛かりが得られるのではないでしょうか。西宮芦屋研究所員も常盤町の一本松以外は知りません。常盤町の一本松は、西宮芦屋研究所の研究対象として非常に重要であり、いつかこれをネタにしてシリーズのブログを書いてみたいと思っています。
    [ 西宮芦屋研究所員 ] 2012/06/30 16:52:37

    >imamuraさん
    ありがとうございます。僕は夙川苦楽園方面や北部には疎いので、まだまだこういうのはあるかもしれないなと。こういうのを見ますと、西宮も開発一辺倒でないなと思い少し安堵したりします。
    注連縄をして結界を張ってしまうと、日本人は急に畏れ多くなって手出しが出来なくなります。こういうの、面白いですね。アミニズムに端を発する心理なんでしょうか。
    [ 凛太郎 ] 2012/07/01 15:50:21

    >西宮芦屋研究所員さん
    恐れ入ります。僕も書きっぱなしではなく調べてみたいとも思っているのですが、なかなかこういうのは文献上ではあらわれてきません。市役所は平日しか受け付けてくれないのでハードルが高いのですが、古地図などで少しはわかるかもしれません。あとは、聞き込みかなー。こうしてネット上に載せておくと、どなたかが教えてくださるのではないかとの期待も持っています。案外、ご近所では常識の範疇なのかもしれませんので。
    常磐町の一本松については唯一伝承があるのですが、これについては伝承のみでちゃんと考察したものは市史を含め存在しないように思います。僕も少し調べかけたことがあるのですが行き詰まってしまいました。郡界に関わることはやはり言及が難しいのかもしれません。大国主西神社のことや宿駅、古夙川だけの問題ではなく、産所村や古夙村に関わることになるからかもしれない、とも思っています。西宮芦屋研究所員さんの考察を待ちたいと思います。
    [ 凛太郎 ] 2012/07/01 16:00:28

     文明・効率・人間優先の世の中で、このような生物との共生の選択を許容する市が存在することに一票入れます。
     無駄とみえることが、実は、別の時にはすごい力を発揮することがありますよね。読書もその一つ。歴史も。年寄りも。自転車も。私も・・・
    [ 下駄 ] 2012/07/13 16:57:27

    >下駄さん
    ありがとうございます。効率そして人間優先であるはずの道路にはみ出しているということはまさにこれ「共生」です。そのことを意識しつつ、そのはみ出している感じがユーモラスでして(笑)。その諧謔性にも一票入れたいと。
    下駄さんが自らを無駄に例えられるのも諧謔性ですが、わたしなんぞも無駄のカタマリです。何とか力を発揮するときがあればいいなと思っています。
    話全然違いますが「下駄が無駄」と書いて、どうして荷を示す「駄」が日本で「価値が低い」意になるのか分からずにいましたが、この無駄(荷が無い→価値ない)と下駄(履物の意だが踏みつけている)の二つの言葉に由来があるのでは、とぼんやり思えてきました。こんなことを考えているのも無駄な話なのですが(汗)。
    [ 凛太郎 ] 2012/07/14 7:03:04
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    | 2012/06/30 | 西宮流 | 09:23 | comments(0) | trackbacks(0) |

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