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    「新堀川上流最大の謎」に迫る その5

  • 2011.11.17 Thursday
  •  前回の続きでーす。堤防を下って、現・甲武橋のたもとまでやってきました。

      

     この橋脚を見ますと、継ぎ足してあるのがよくわかります。それは、資料どおりです。最初、昭和16年に着工され戦争を挟み26年に完成。以後、交通量の増加で上流側にもう一本橋を架けて継ぎ足す形にした。そのとおりです。
     問題は、その26年に完成した橋以前は、どこに橋が架かっていたのか、ということです。それがわからず、この現甲武橋の南側(下流側・右側)に、明治42年に建造された旧甲武橋があった、と推定しているのです。
     地図上では、現甲武橋、そして国道171号線が出来る前の戦前に、西国街道から上大市で分かれ、旧甲武橋にアプローチしていたと考えられるルートがあったことは確認出来ています。そのルートをたどれば甲武橋マンボウ(仮)の上へ覆いかぶさるように延びていたことも、状況から見てほぼ間違いないとは思われます。そして「下大市今昔物語」などの文献から昭和26年以降、新西国街道の跡地に市営住宅が建つ様子などが推定され、年代的状況も合致しています。
     しかし、全てが状況証拠みたいなもので、旧橋の位置確認が文献上まだとれていません。「新甲武橋は旧甲武橋の上流側・北側に建造された」との一言がどこかにあれば、完璧になるんですけどねぇ…。

     で、もしかしたら痕跡でも残っていないかと見に来たわけです。でも、さすがに無いなぁ…。
     堤防から武庫川までの間には車道が2本走り、河川敷にはサイクリングロード、護岸もしっかりと築き直された様子があり、とても昔のものなど見つけることができません。全て、更新されつくしています。諦めました。
     と言いつつ諦めきれずに、今度は橋の上から下流側を眺めています。

      

     これはもしかしたら橋脚跡?
     なーんてね。思い込みが激しいとなんでもそう見えてしまうのですよ。これは、さすがの僕もそうだと強弁はしませんて。
     渡って尼崎側もいろいろ見てみたのですが、橋の痕跡は見出せず。これで、ギブアップということにします。状況証拠みたいなものは、たくさん積み重ねられたのですが。

     結論として、あの樋ノ口町一丁目の新堀川を覆う暗渠(仮に甲武橋マンボウ)は、おそらく明治42年に架橋された甲武橋(旧)へのアプローチ道路(新西国街道)建設のために作られた、用水路を通すための暗渠である、と思われます。
     思われます、で終わって残念だぁぁ〜。おっさんの休日で出来る範囲は、ここまで。

      

     いい天気です。髭の渡しのコスモスも美しい。甲武橋まで来れば、この咲き乱れる花たちを見ずに帰ることはできません。ここでカミさんと待ち合わせをしていました。
     いい休日でした。

     一応これで「新堀川上流最大の謎に迫る」シリーズは終わります。新事実でもまた出てくれば、書くかもしれませんけど。
     ちょっと歴史っぽい西宮もどうぞよろしくー。


     追記:今津っ子さんが御降臨されまして、地図を補完していただきました。<(_ _)> 詳細はコメント欄参照して下さい
     記事はこちらです。→今津いまむかし物語:新堀川上流最大の謎の地図
     なお、これは単に地図を示されているだけではありません。甲武橋マンボウ(仮)が旧甲武橋アプローチ道路下に作られた暗渠であり、旧甲武橋は新甲武橋の下流に存在していたことを「証明」されています。僕みたいに「思われます」じゃないのです。
     もちろん今津っ子さんなのでビジュアル面は半端ナシ。もうアタシの記事など読む必要はありません。今すぐリンク先に直行してください。

     さらに追記:「ちょっと歴史っぽい西宮」にてつさんが、「国土地理院の国土変遷アーカイブ空中写真閲覧システムに、1948年米軍撮影の航空写真があり建設中の171号とその南に旧甲武橋が写っている」と教えて下さいましたー。ヾ(@^▽^@)ノ
     こちらです。
    "target="_blank">http://archive.gsi.go.jp/airphoto/ViewPhotoServlet?workname=USA&courseno=M31-1&photono=84
     見事ですね。昭和23年なので、そのズレ具合が一目瞭然。どうもありがとうございました。


    【西宮流(nishinomiya-style)ブログより転載】


    【いただいたコメント】


    ありがとうございます!
    とても楽しく読ませていただきましたよ!
    私はまずはこのレンガ遺構を見に行ってみなくちゃなのですが、
    ここ一二度は通ったことがあるはずなのに全く気づいてないんですよね・・・。
    [ にゃんこ ] 2011/11/17 8:35:16

    「ちょっと歴史っぽい西宮」初めて拝見しました。いずれも大作で、既に先史時代から昭和まで完成されており、驚きました。まだ充分読めておりませんが、これからゆっくり読ませていただき、市内散策の参考にさせていただきます。
    [ seitaro ] 2011/11/17 9:21:15

    お疲れさまでした〜!
    わくわくドキドキしながら読ませていただきました。
    もう1回行って、じっくり見てこようかなあ。
    [ フラモニ ] 2011/11/17 9:55:29

    遼太郎さんの検証、とても楽しく読ませていただきました。私も遼太郎さんの結論と同意見です。
    なお、ちょうど良い機会ですので、こちらの記事に合わせて地図を整備してアップしました。よろしければまたご覧ください。
    [ 今津っ子 ] 2011/11/17 10:21:43

    >にゃんこさん
    こちらこそありがとうございました。
    これ、普通気がつかないですよね。マンション裏の行き止まりですから。フラモニさんのようにひらめくか、或いは僕みたいに用水路ヲタクになるかしないと(笑)。
    [ 凛太郎 ] 2011/11/18 5:30:26

    >seitaroさん
    はじめまして。あっちのサイト見ていただいてありがとうございます。大作とは恥ずかしい限りで、とにかく短くまとめられないだけです。すみません。
    あと4話で完結予定です。全てネタは仕込み済みですので、何とか年内には仕上げますー。
    seitaroさんのサイトも一部ですが拝読致しました。すごい。細密ですね。これからじっくり勉強させていただきます。
    [ 凛太郎 ] 2011/11/18 5:33:15

    >フラモニさん
    どうもありがとうございました。フラモニさんがきっかけで、楽しい休日になりました。僕はこんなふうに見て歩くのが好きで、しかも花の時期でしたから言うことなしでしたよ。
    普段見落としそうなところに歴史の欠片があるのは、面白いですねー。
    [ 凛太郎 ] 2011/11/18 5:35:10

    >今津っ子さん
    いつもお世話になっています。
    この話の途中で僕が、古地図は見たものの、阿呆なのでそれをブログ上にうまくアップする技術も無く、「こういうの今津っ子さんなら綺麗に提示されるんだろうな」とボヤきながら自転車に乗るシーンがあります(その3)。
    あのときは「こういうのは今津っ子さんが記事にされたらさぞかし面白いだろうにな」と思いながら書いていたわけですが、本当にやっていただけるとは…誠に恐縮でした。
    しかもレベルの違う記事で(汗)。本文内にリンク張らせていただきました。本当にありがとうございました。
    [ 凛太郎 ] 2011/11/18 5:40:48

    お名前を書き違えてしまい、本当に申し訳ございません。
    リンクありがとうございます。
    凛太郎さんの楽しい文章があってこそ、はじめて私の地図が生きてくるものだと思います。今後とも楽しませてください。また機会があれば、このように連係してなにかできればいいですね。
    [ 今津っ子 ] 2011/11/18 7:54:06

    追伸
    古い橋の横に新しい橋を作る話ですが、少し補足しましたので、よろしければご覧ください。
    [ 今津っ子 ] 2011/11/18 7:58:47

    >今津っ子さん
    またまたありがとうございます。淀川の古写真を見ますと、甲武橋の在りし日の状況が髣髴として甦るようです。
    古地図、古写真は、特に近世、近代の歴史散策には欠かせないものですね。僕はいつも人が書かれたもの、研究されたものを読んで動いていますので、カンニングみたいなものです。
    市役所の情報公開課の資料は、図書館でも取り寄せ可能なのかは確認してみようと。市役所はつまり、その営業時間によってハードルが高くなりましてね。山口とか名塩の郷土資料展示も土日やってないですもんね。
    オンライン上でいつでも閲覧できれば本当にいいのになと夢想します。そういった観点で、今津っ子さんのなされている事は本当に有難いことです。
    今後もご教授宜しくお願い申し上げます。
    [ 凛太郎 ] 2011/11/19 6:42:45

    確かにお勤めの方には市役所は利用しずらいですね。無神経に情報公開課をすすめてしまい、申し訳ありません。
    しかし、西宮の中央図書館も原則6時閉館ではお勤めの方は平日は利用しずらいですよね。大阪中央は8時半、神戸や尼崎の中央は8時なのでとっても便利です。
    それと、近隣のほとんどの市ではカラーコピーがとれるのに、西宮は白黒しかありません。貸出禁止の本の場合、白黒でしかコピーがとれずとても不便です。
    まあ、そんなことにはめげず、これからもがんばろうと思う今日この頃でございます。(←枝雀風)
    [ 今津っ子 ] 2011/11/19 9:03:59

    >今津っ子さん
    大阪、尼崎の図書館には僕も時々出没します。遅くまで開いていてくれると助かりますね。西宮も北口は8時まで開いてますから利用可能です。もっとも、北口は最寄でないので平日夜の利用はしたことないんですけど(汗)。
    しかしさすが文教都市、西宮の図書館は充実していると思います。僕はステンドグラスを追って市内全図書館に行きましたが、山口分館などとても分館とは思えない充実具合で。
    しかし、今津に図書館がないのは残念ですね。明治22年体制で言えば、市域の他全村に図書館があるのに。大観楼以来の郷学の地にしては…。僕も甲子園在住と申していますが、旧今津村の端に住んでいます。分館が開設されてもいいと思います。もっとも、予約本受取と返却にしか利用しないと思いますが(汗)。
    [ 凛太郎 ] 2011/11/20 5:29:18

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