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    | 2016/12/30 | - | | - | - |

    花に嵐のたとえも

  • 2012.04.06 Friday
  • 毎年、この時期は気候が安定しない気がしますね。そりゃそういう季節だ、と言えばそれっきりなのですが、それにしても先日の前線通過の嵐はすごかったと思います。各地にまた被害が出ているようです。
    「春の嵐」って言い回しはよくありますけど、ここまでそのものズバリってのもね。関西では午後過ぎから大変なことになって、僕は車に乗って移動中だったのですがワイパーも利かずいっとき停車しました。視界の悪い車窓から外を眺めていますと、停めてあった自転車が軒並み倒れ、木が折れんばかりにしなり、何か立て看板みたいなものがガランガランと飛ばされていました。台風でもここまでは吹かないな。
    ただ、例年ですともう咲き出している桜が、寒い冬だったせいで大幅に開花が遅れたのが幸いしましたね。あの風雨でも何とか保てたようで、今日あたり、ぼちぼち咲きはじめました。
    なごみますね。咲きそめし桜は。
    しかし、油断はできません。月に叢雲、花に風ですから。今年の桜はどうでしょうか。このまま何事もなく咲き誇ってくれれば良いのですが。

    つきにむらくもはなにかぜ、と言えば、井伏鱒二の「ハナニアラシノタトヘモアルゾ」をどうしても連想します。
    唐代の詩人である于武陵の五言絶句「勧酒」。

      勧君金屈巵  君に勧める 金屈巵(キンクッシ)
      満酌不須辞  満酌(マンシャク)辞するを須(モチ)いず
      花発多風雨  花発(ヒラ)けば風雨多く
      人生足別離  人生 別離足る

    五言絶句は一句が五字で四句。20文字から成ります。そして起承転結で構成し韻を踏む。この制約の中で思いを語ります。いかに中国語が表音文字であるとしても、この簡潔さにはほとほと感心します。詩人というのはすごいな。
    僕がこの思いを書くならば、以下のようになってしまいます。

    ここに金屈指という黄金の杯がある。君のために用意した。今日は特別の日だから、ぜひこれで呑んでもらいたいんだ。さあ、あふれんばかりに美酒を注ごうじゃないか。断らずともよいだろう。君とこんなふうに呑めるのも、もうこれで最後なんだ。だから…。
    好事は永劫には続かない。花が咲けば、なぜか風が吹き雨が降りそれを散らしてゆく。全くどうしてなんだろうな。こうして君とも別離のときが迫る。この寂寥感はいったいなんだ。いかに人生に別れはつきものだとしても。

    長げぇな(汗)。ここまで書かないと僕には同じ気持ちが語れません。于武陵は20文字だというのに、全くダサいことおびただしい。
    この漢詩は、文豪井伏鱒二の訳が有名です。

      コノサカヅキヲ受ケテクレ
      ドウゾナミナミツガシテオクレ
      ハナニアラシノタトヘモアルゾ
      「サヨナラ」ダケガ人生ダ

    感動的ですよね。漢詩に対し、日本の詩らしく七五調でつづる。文士というのは、こういう芸当をこなせる人のことを言うんだ。
    この名訳は、日本においては于武陵の詩を超えて一人歩きしている感があります。「花に嵐のたとえもあるぞ/さよならだけが人生だ」といえば、もう知らない人がいないと言っても過言ではないでしょう。于武陵も井伏鱒二も知らないとしても。

    さて、今年はスガシカオの「Happy Birthday」を。2ndアルバム「FAMILY」所収。

      
       FAMILY スガシカオ ニコ動

      うまく話ができなくて本当はすまないと思ってる
      しばらく悩んでもみたけどそのうち疲れて眠ってる

    この曲は僕にとっては福耳の「星のかけらを探しに行こう」のカップリング曲のイメージが強く(→tudou)、僕は杏子サンの声が大好きなのでもちろんこのバージョンも好き。検索してみると、アニメーションの挿入歌などにもなっていたようですから、知っている人も多い曲だと思います。

    スガシカオは、昨年事務所オフィスオーガスタを辞めたんですってね。あの事務所に集うミュージシャンはみな仲がよさそうに見えていたので、喧嘩別れではないと思いますが、いったい何があったのでしょうか。
    それよりも何も、彼は同時にレーベルからも離れてしまいました。まあここは事務所とレーベルが表裏一体みたいな感じでしたからそうなるのも然りなのかもしれませんが、つまりインディーズになったという解釈でいいのでしょうかね。
    この人と僕とはほぼ同年輩なわけですが、ある意味さすがだな、と。なんせ30歳で脱サラしてミュージシャンになった人ですから。僕はTV「sakusaku」でスガさんの人となりを見て、実に面白い人だと知って以来気になっているのですが、意志が強いといいますかね。もうこの歳になれば、安定を志向する人が多いと思うのですよ。しかし、イバラの道をまだ行くのか。
    自分に自信があればこそ、なのでしょうけれどもね。そんな姿を見ていて、僕もまたいろんなことを思うのです。

    昨年の今日、僕はこんなことを書いています。「今年は、おそらく僕にとっても何かが変わるかもしれない年になると思います。それが吉凶どちらかは、まだ分からない」と。
    その、僕にとっての動の年は過ぎました。残念ながら、吉とはいかなかったようです。いいことばかりは続かない。月に叢雲、花に風。花発多風雨。ハナニアラシノタトヘモアルゾ。
    ただ、人生 別離足らずともいい。まだ少し、もう少し、さよならに猶予をくれないか。

      賑やかなこの街の空に思い切り張り上げた声は
      何処か遠くの街にいるあの人への Happy birthday…
     
     
     
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    | 2012/04/06 | 随感 | 06:07 | comments(9) | trackbacks(0) |

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  • 2016.12.30 Friday
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    | 2016/12/30 | - | 06:07 | - | - |

    コメント

    凛太郎さん、おめでとうございます。いい年になりますように♪
    毎年おもうんですけど、この美しい季節にお誕生日があるっていいですよね!
    世界がお祝いしてる感じしますね♪

    『花に嵐』…つい『背中の銀杏が 泣いている』まで言ってしまうわたし(笑)ですが、本家五言絶句には、いつもしみじみしちゃいます。その意味にも表現にも。
    短い文で表現するのは難しい。一生モノの修練ですね。
    そういえば、ケータイメールの始まりの時、短文ワザを磨くチャンスかも♪と思いました(笑)
    • まるちゃん
    • 2012/04/06 7:40 AM
    >まるちゃん
    ありがとうございます。m(_ _)m
    生まれてこの方ずっとこの日が誕生日ですが、花咲く季節に迎えられることを、最近になってようやく有難いと思うようになってきました。素直になったのでしょうか。

    背中の銀杏が泣いている、には「止めてくれるなおっかさん」しか出てこない僕なんですが(調べなくては^^;)、短ければいいってものじゃないんですね。どれだけ重層的に思いを込められるか、ってことで。ホント一生モノの修練ですよねー。
    言葉を織る人になりたい。たとえメールでもね。今年の目標とするにはデカすぎますけど(汗)。
    おっと…!失礼しました。
    調べなくても「止めてくれるなおっかさん」です。
    わたしの中での勝手な連想ゲームがつい起こる、ってことですので。
    ごめんなさいね。
    反省:下手な省略は誤解を生む!(笑)
    • まるちゃん
    • 2012/04/07 2:29 PM
    凜太郎さん

    困った…(>_<)
    この五言絶句、そして井伏鱒二さんの訳は
    前いお話しした、うちの理事長から何度も聞かされて
    私にとっても感慨深いものです…

    ちょっと落ち気味の今の私には
    この五言絶句と共に
    今日の凜太郎さんの記事すべてが響いたなぁ…。

    春って
    ときめいた気分だけを呼んでくるものでもないですよね…。

    やっぱ、骨折が響いてるかな…(+_+)

    でも、そうだ、凜太郎さん、
    私も、「さよなら」にはまだ猶予をもらいたい!!
    歩いて行きますよ!!
    凜太郎さん

    肝心なこと 書くの忘れてました

    お誕生日 おめでとうございます☆
    1年生きて1歳になる
    つまり 
    誕生日は それまで生きてきた年月の証

    47年生きた
    素晴らしいことです☆

    いいこと いっぱい ありますように…
    >まるちゃん
    どんな連想ゲームとどんな省略があったのかは興味がありますけど(笑)、まあいっか(^○^)
    >よぴちさん
    どうもありがとうございます。(^-^)
    誕生したときからの年月は、僕にとっての軌跡です。大切にしたいと思っています。
    しかし、今年からネット上ではその年月を誤魔化そうかと。Googleに対抗するためです(笑)。あちこちで「昭和40年」「1965」を削除の方向で動いてます(わはは)。なので、そうはっきり「47」という数字を出さないでちょ♪ (〃∇〃)
    しかしそれを若い方向へ誤魔化すか老けるかはまだ決めてないんですけど(笑)。

    春は、もちろん別離の季節であり、いろんな思いがよみがえります。それは、決してあの日のときめきや想いだけを運んできてはくれません。
    人生足別離。ポールサイモン先生も同じようなことをLeaves That Are Green(木の葉は緑)で言ってますね。

     Hello, hello, hello, hello
     Goodbye, goodbye, goodbye, goodbye
     That's all there is
     And the leaves that are green turn to brown

     人生って結局HelloとGoodbyeだよね 緑の木の葉もいつしか枯れる

    確かに、そりゃそうなんだ。でも、今すぐthey wither with the wind and they crumble in your handってならなくてもいい。まだまだ歩かせて欲しいと思いますよね。負けてらんないかな♪
    指が早く癒えますように。
    凜太郎さん

    そっか、スミマセン(^_^;)
    なんなら、あのコメント削除してくださっていいですから(^_^;)

    そうだ、春が節目なら
    それは別れがあるからかも…

    でも

    So many faces in and out of my life
    Some will last
    Some will just be now and then
    Life is a series of hellos and goodbyes

    …歩いて行きましょうか。
    >よぴちさん
    いやこんなのネタですから(汗)。ごまかしきれるわけもなく。お気を遣わせてしまったとしたら誠に申し訳ありませんでした。m(_ _;)m
    20代とか60代に化けるのって楽しそうなんですけどね(笑)。

    ビリー先生もやっぱりそういってますな。
    ま、でも、歩いていけるでしょ。そのはずです…。
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