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    | 2023/04/12 | - | | - | - |

    「からい」と「しょっぱい」

  • 2010.04.30 Friday
  • 言葉の問題は、ネットに書く以上ちゃんと勉強して書かないといけないとは思っているのですが、今日は感情で書きます。したがって、間違っているところが多いかもしれませんけど勘弁してください(笑)。

    関西人は、多くの場合「塩の味が強い」「塩分含有量が多く美味しく食べられない」「海水」などを指して、「からい」と言います。関西人とくくるのはよくないかもしれませんが。もしかしたら関西でも若い人はそうは言わないかもしれませんし、また関西に限らず西日本で広く言われているという場合もあるのかもしれません(僕の経験上)。
    経験上、ではさすがにまずいか(汗)。よく覗く方言サイトの「ほべりぐ」を見てみますと、こんな結果が出ています→これ
    まず、西日本では「からい」が優勢だとみていいでしょうか。僕ももちろん「からい」です。「味噌汁がからい」「この味付けちょっとからすぎてノドが乾くがな」と。
    こんなの文化の違いで片付けてしまえばいいと思ってたんです。上記サイトを見てもわかるとおり東日本では「しょっぱい」が優勢です。それはそれでかまわない。しかしこだわるひとはこだわるらしくてね。

    前略(なんでこういう話になったのかは差障りがあるので省きます)。

    「"からい"ではトウガラシの辛さと勘違いするじゃないか。ちゃんと言葉はつかってくれよ。しょっぱいという共通語があるんだから」
    「しょっぱいというのも一種方言やないんですかね」(僕)
    「何をいう。からいとしょっぱいは明確に味が違う。それを方言とはいいかげんにしてほしい。塩の味と辛子の味を区別しないとは、関西弁はさすが未分化の言語だな」

    未分化の言語と言われてはこっちも感情的になりますがな。

    「あなた状況判断もできないんですか。辛子のからさか塩分のからさか、対象によってわかるやないですか。味噌汁からいと言うて、トウガラシが入ってるなんて勘違い誰がするんですか」(僕)
    「じゃラーメン食べて"からい"ならどうするんだ。どっちもありうるじゃないか。激辛ラーメンもしょっぱいラーメンもあるぞ」
    「むむむ…」(僕)

    旗色が悪くなってきました(笑)。
     
    「東京じゃ塩からいことを絶対に"からい"とは言わんのですか。あまからい、なんて表現はないんですか?」(僕)
    「言わない。あまじょっぱい、と言う」
    「"あまずっぱい"なら知ってますけど"あまじょっぱい"なんて聞いた事ありませんがな。それこそ方言やないんですか」(僕)
    「辞書引けばちゃんと載ってるはずだ。私は昔からそう言っている」

    これ以上はいいでしょ。話の骨子はわかっていただけたかと。大人のじつにつまらぬ喧嘩であります(汗)。僕この人キライなんですよ(笑)。

    一応揚げ足とっときますか。「甘辛い(goo辞書)」。ちなみに「あまじょっぱい」はありません(笑)。
    ただ、だからあまじょっぱいは間違ってる、なんて言うつもりはないのですよ。そんなの方言だ、と僕が言ったのは「売り言葉に買い言葉」というやつです。聞き慣れない言葉ではありますが、あまじょっぱいでももちろん伝わります。そして方言も尊重しています。
    しかし、「からい」が塩分過多を指す、というのは本当に間違ってるんですかね。そういう決め付けに腹が立つわけなんです。僕は子供の頃からそう言いますし、僕に言葉を教えてくれた両親含む全ての人たちにこれでは申し訳ない。

    「しょっぱい」なんてのは語感から言って、間違いなく音便化した言葉だと思います。もともとの言葉があったはず。「しおっからい」からかなーとぼんやり考えたりしますが、それですと「からい」からの転化ですから上記のおっさんは納得しないでしょうね。それにさすがに「からい」が「っぱい」には転化しないでしょう。パッと見て「しおはい」という言葉がかつてあったのか。「しおっぽい」が訛ったと考えるのが妥当な気もしますけど…。
    ええい面倒臭い検索しましょう。ありました。「しおはゆい」ですね(goo辞書)。漢字は「鹹い」を当てるようです。でも当て字ですねこりゃ。「おもはゆい」から連想して「塩映ゆい」なんでしょうか。塩味が映える、つまり目立つってことで、言葉の意味は合致します。
    「しおはゆい(しほはゆし)」の用例を見てみますと、東海道中膝栗毛が挙げられています。近世だな。でも日葡辞書にもあるようですから、中世には使用されていたのでしょう。
    結構伝統のある言葉のようですし、ここらでカブトを脱いでもいいのですけど、じゃなぜ「からい」という言葉が塩味を示すのでしょうか。上記の人なら「間違ってるのだ」と一刀両断でしょうけれど、僕だけがつかっている言葉ではありません。

    「からい(からし)」とはいつ頃からあった言葉なのでしょうか。
    文献を調べたわけではなく感覚で書いては説得力を持ちえませんが、かなり古い言葉だと思うのですよ。基本語みたいなものですから。
    もしも「しほはゆし」と「からし」が言葉として同時発生で、「からし」は最初から「辛味」のことで、関西人は味の区別が出来ないからそれがごっちゃになってしまったのだ、とするなら実に悔しい話ではあるのですが、そうは考えたくない。なので、我田引水的に解釈しようと思います。
    「しおはゆい」を「鹹い」と当てたことがヒントになるような気がします。実は「からい」も「鹹い」と当てるのです。「辛い」という字以外に。
    推測ですけど、「からい」を示す漢字は「辛」よりも以前には「鹹」だったのではないでしょうか。
    そもそも、古代日本にトウガラシの「辛さ」というものは無かったはずです。トウガラシは唐辛子と言うくらいで輸入品。といって中国から入ってきたものじゃなくポルトガルから、というのが一応の定説です。関西ではトウガラシのことを古い人は「なんばん」とも言います。また九州ではトウガラシのことを「胡椒」とも言いますね(柚子胡椒って別にペッパーが入ってるんじゃなくトウガラシですよね)。
    つまり、あのカプサイシンの辛さは中世以降、日本に入ってきたものなのです。
    だったら、「からい」という言葉は中世以前はピリ辛を指す言葉じゃなかったのだ、と僕などは鬼の首を取ったように言いたくなるのですが、ちょっと待て。カプサイシンの辛さはなくとも、「和芥子」はあったでしょうし山椒もある。また生姜もピリピリきますよね。それに日本原産の「山葵」。スパイスは日本にも古来から存在していたはずです。それらの味は何と言っていたのか。やはり「からい」なのかしらん。

    ただですね。
    「和からし」つまり「芥子」は、日本には相当古くに入ってきたものの、「種子を磨り潰して乾かし後に練って薬味とする」的な使い方はやはり中世以降のようです。葉っぱを食べてたんですね。葉もツーンとくる成分がありますから薬味としての使用はあったでしょうけれども、香辛料としてではなかったようです。からし酢味噌とかが現れるのは室町以降のようですね。
    山椒の歴史は古いようです。古来日本では「はじかみ」と呼ばれていたようですね。はじかみと言えば今では芽生姜の酢漬けを限定して指しますけど、昔は生姜も山椒も「はじかみ」だったようです。ピリピリくるので「端を噛む」くらいしか出来ないってことでしょうかね。漢字は「椒」を当てることが多かったようです。
    ここで古事記から引用。僕の得意分野ですね(笑)。

     みつみつし 久米の子等が 垣下に 植ゑし椒 口疼く 我は忘れじ 撃ちてしやまむ

    これ、神武天皇の歌です。初代天皇ですから紀元前…と書きたいところですがさすがにそうじゃないでしょうね。でも相当古い歌謡です。「撃ちてしやまむ」というのは戦中よく使用された言葉ですから知られていると思います。ここに出てくる「椒(はじかみ)」はおそらく山椒だったと言われます。
    この山椒を食べたときの味を神武天皇は「口疼(ひび)く」と詠んでます。「辛く」じゃないんですね。山椒ですからピリっときたのでしょうが、それを古代は「ひびく」と表現しています。いい表現だなあ。
    山葵は日本原産。相当古くから食べられています。ただ、山葵の味を表現するのに「辛い」は妥当じゃない気もするのです。今でも。あの鼻につーんとくる感じは。そもそもすぐに抜けて持続性がありません。

    さて、いろいろ理屈をこねていますが、鬼の首を取るまでには至らないものの、やはり「からい」に「辛」を当てて辛味を示す言葉になるのは後世ではないのか、という思いが抜けずにいます。「からい」は「鹹」の方が古いんじゃないのか。
    味覚というのは基本感覚で、その中でも基本中の基本は「塩味」です。なのでそういう言葉は日本語が発生した頃、ごくごく初期からあったと思うのですよ。「からい」「あまい」「すい(すっぱい)」「にがい」などと同時発生だったと思うのです。「しおはゆい」という言葉は、複合語です(しお+はゆい)。この言葉が日本語発生時からあったとは考えにくい。味覚の最も基本語である塩味が他よりも長い五文字というのも、ちょっと納得がいきません。
    そもそも塩味を日本では「からい」と言っていた。後にトウガラシを代表とする香辛料が日本に入り、調理法も発展し(芥子の種子を粉にして練ったり葉山椒より実山椒が広がりそれを粉末にしたりまたおろし金が広まったり)日本にも「ピリっとした」ものが広く出回るようになった。それに対応する言葉(形容詞)は和語になく、「からい」が便宜的に使用されるようになった。
    そんなふうな想像をしてみます。そして漢字で「辛い」が当てられ、かつての「鹹い」と読みが同じになった。
    「しおはゆい」はその頃生まれてきた言葉かもしれません。区別のために。ただ、塩味を「からい」という言い方は、そのまま駆逐されずに残った。それは、基本語であったということ以外に、香辛料の使用頻度によるのかもしれません。インドや韓国と異なり、今でも日本料理では香辛料をそれほど多く料理には使用しません。そんなにピリ辛を頻繁に表現せずともかつては済んでいたわけでしょう。
    現在。カプサイシンマニアも世の中にはたくさんいらっしゃるようで。何にでも大量にトウガラシを振り掛けるひとたち。カレーや韓国料理はもとより、エスニック料理も増えた。そういう「辛いもの」が日本史上最高に使われているこの社会情勢下で、「からい(鹹い)」は肩身が狭くなってきた感もあります。
    でも、「しょっぱい」は言わないんですよね僕たちは。何より「慣れない」。少なくとも「間違い」じゃないことは認めて欲しいと思います。日本古来の言葉がカプサイシンに駆逐されてるみたいですしねー。

    以上、妄想の説。ええ、なんの裏づけもありませんよ。反証はいくらでもあげられるかも。じゃあ「辛味大根」って何だよ。「和がらし」という名称がそもそも…(自爆)。

    さて、もう少し別の角度から攻めてみるか(笑)。
    そもそも「辛味」って味覚なのでしょうか。
    味の成分としてよく言われるのが「甘鹹酸辛苦」。日本では第六の味として「旨味」を加えたりもします。グルタミン酸やイノシン酸などですね。味覚に鋭敏な日本人ならでは、と思わず自画自賛したくなりますが、それはさておき。
    この中で「辛味」だけは味覚ではないのですね。これ、味じゃなくて感覚なんです。それはわかりますね。ピリピリくる刺激は味じゃない。痛覚だとよく言われます。辛味は痛味(笑)。これは辛いもの好きの人には納得いかない話だとは思いますが、その証拠に、辛味を感じるのは舌だけじゃなく(以下下品なので省略)辛いものを大量摂取した後トイレに行けばお尻からも辛味を感じてしまいます。イタイイタイ、と。結局、感覚的には触覚なんですね。舌で感じる触覚は、他にも「渋味」があります。あれも「味」と言ってますが味覚じゃない。

    この「味覚じゃない」感覚に「からい」という本来は味の言葉が乗っ取られてもいいのでしょうか(笑)。
    「鹹」という字は確かに難しい。他に塩味をあらわす漢字に「鹽」もありますがこれも難しい。したがって「からい」という言葉をあらわす漢字はいつのまにか「辛」一辺倒になってしまいました。「辛い」と書けば、その字面は意味としてはピリ辛しかなく、塩味を「辛い」と書けば確かに間違いでしょう。当用漢字とかそういうものが漢字の意味を考えず難しいものを駆逐してしまった弊害がここにあります。「甘辛」も本当は間違いで、「甘鹹」と書かねばならないところですが、これも無くなってしまいました。だからといって、読みまで失わなくてもいいんじゃないですか。

    英語で辛味をHOTと言います。うまいですね。味覚としてとらえていないことがわかります。これも上記の人なら「熱いも辛いもhotと言うのは、英語が未分化言語だからだ」とでも言うのでしょうけれど。
    本当は、トウガラシなどが日本に入ってきたときに、「からい」と表現すべきではなかったんです。そこがそもそもの問題。中国で言う「辛味」つまり「辣(ヒリヒリ熱い)」や「麻(舌がシビれる)」をあらわす言葉を別に作れなかった(当てはめられなかった)ことがこのややこしさを生んでしまったんです。「痺れる」でも神武天皇のように「疼く」でも、何か他の言葉で代替していれば。形容詞なら「痛い」「熱い」の方が感覚は近いのに。
    でもまあ、しょうがないか。もう後戻りは出来ない。このTV時代「しょっぱい」が日本を席巻し、「からい」が辛味だけをあらわす日が来るのもそう遠くないかもしれません。

    あとひとつだけ。
    字面だけでみると「辛い」というのは「からい」だけじゃなく「つらい」とも読めちゃうんです。これが困る。「ハバネロ食べたら辛かった」はからいかつらいかよくわかんない(汗)。



    追記:感情だけで書くとやはりほころびが出てきます。その後、改めて続編書きました。

     「からい」と「しょっぱい」2
     「からい」と「しょっぱい」3
     「からい」と「しょっぱい」4
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    | 2010/04/30 | 言葉 | 23:39 | comments(15) | trackbacks(0) |

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    | 2023/04/12 | - | 23:39 | - | - |

    コメント
    やった♪ 凛太郎さんの記事が増えてると嬉しくなります☆

    オイラも塩辛いことを「からい」と言いますよ。
    たぶん関西はそういうんだと思ってました。
    「辛い」と間違えられそうな(または間違えられた)場合にのみ、「しょっぱい」を使用することで紛らわしさを回避してます。
    唐辛子というのは、やはり「唐の辛子」ってことで、からしありきだと思います。
    それよりも「からい」と「つらい」の紛らわしさのほうが深刻ですよねっ、ブロガーにとっちゃ。
    >にがさん
    おっと、褒め殺しは勘弁願います。(^▽^;)

    関西は「からい」ですねー基本は。でも最近はTVなんかの影響もあって若い人たちは「しょっぱい」をつかう場合も増えてるかもな、と思いましてちょっと注釈つけました。

    「辛い」が「からい」か「つらい」かってのは、文脈で判断せざるを得ませんけど案外ややこしい(笑)。
    話全然違いますけど、昔、手書きの頃は、「幸い」と「辛い」を書き間違える人がいましたね。字は似てますけど全然反対の意味(笑)。
    凛太郎さん

    ここに挙がってきている、どれにも当てはまらない言葉を書くことで、さらに混乱させたらごめんなさい。

    というのは、福井では(少なくとも私の周囲では)、塩辛いことを「くどい」と言います。
    わかっていることを何度も重ねて言う時などに使う「くどい」と区別するとすれば、「塩くどい」というところかな。
    でも、たいてい、「塩くどい」などと丁寧に言わずとも、「くどい」で、通じます。
    からい=(からし、胡椒など香辛料での)辛い という意味に使うことがほとんどですね。

    くどい、については語源は知りません。
    また、想像もできないです。
    敢えてこじつけるとすれば、塩味自体は「よい」ものだとすれば、それが「過ぎて」、塩味過剰=しおからい ということか…?
    う〜ん、、、。
    >よぴちさん
    いや、「くどい」知ってるんですよ(笑)。金沢に長く居たせいで。とりあげなくてすみませんでした。もうね、記事が伸びすぎるのを恐れたせいです(汗)。
    くどい、は、味の場合はたいていは「濃い」ことを表現します。「濃厚」で使用されるならば、それは塩分濃厚である場合に「くどい」を使用する事例があってもおかしくないかな、と北陸在住時は理解しておりました。

    あの、逆に塩味が薄いことを「しょもない」とか言いませんか?(金沢では言う)
    「しょうもない」は「仕様もない」だと思っていましたが、「塩もない」が語源かもしれないなとその時思いましたよ。
    すみません、「しょっぱい」は、でもあんまり使いませんねぇ。。
    どちらかと言えば「塩っ辛い」って言います。
    しょっぱいというと「乏しい」みたいな意味もないですか?
    「アイツはしょっぱいな」みたいな??
    あと、他のコメントの話にのっちゃいますが、「しょうもない」は「つまらない」と同じ意味でオイラのほうでは使います。
    だから、さっきの「アイツはしょっぱいな」が「アイツはしょうもないな」とも言えるので、「しょっぱい」=「しょうもない」っていうのも言えるのかな?って気がしました。
    どうっすかねぇ??
    >にがさん
    えーと、僕の知ってる範囲で書きますけど(間違いだったらゴメンなさーい)。
    「しょっぱい」を「つまらない」という意味でつかうのは、おそらく相撲が最初だと思うんですね。相撲の隠語だったんじゃないかと。
    お相撲さんは土俵に塩まきますね。んで、負けるとその土俵に倒れる。つまり弱いと土俵にまかれた塩を舐めることから「弱い・情けない」ことをしょっぱいと言っていたらしいんです。
    なんで僕がそれを知ってるかと言えばプロレスファンだからでして。プロレスは相撲から転向したレスラーがいっぱいいますので相撲界の隠語がそのままつかわれてたりします。レスラーはインタビューでも「しょっぱい試合だったよ」なんて言うんです。これはつまり「情けない試合しちゃったな」という意味。
    ここらへんから一般に広まったんじゃないかと思うんですけどねぇ。違ったらごめんなさい。
    「みんなでニホンGO!」毎週見てます。

    言葉は時代や地域によって常に変わるものなんですね。言葉は時代や地域によってそれぞれ正しいのだと思います。

    僕は、塩味と唐辛子味と「辛(ツラ)い」を区別するために、「鹹(ショッパ)い」「辣(カラ)い」と書きます。必要に応じて読みを括弧内に半角で書きます。

    それと…、「甘鹹い」言います。
    [砂糖+唐辛子]の味を「甘辣い」、
    [砂糖+塩]の味を「甘鹹い」と
    言います。


    (ちなみに今、「苦(ニガ)い」と「苦(クル)しい」を区別する書き方を探してます。)
    • がく
    • 2010/07/08 10:13 AM
    >がくさん
    ありがとうございます。
    ところで、「みんなでニホンGO」って知りませんでした(汗)。検索しますと、NHKのTV番組みたいですね。一度観てみたいと思います。

    漢字は、どう訓読みしようとある程度自由、と思いますので、文字で書く場合はそんなふうに「鹹い」とか使用することが出来ますね。画数もこのワープロ時代ですと苦にならないところがいい(笑)。
    ところが、苦い・苦しいを区別する漢字は…難しいですねぇ(汗)。漢字が見当たらない。
    「厄(クル)しい」とかどうでしょうかね?(笑) 無理ありますか…。ニガいはちょっと出てこないなぁ。
    初めまして、金沢出身です。
    ずっと『塩もない』と書くのだと思ってました

    で、
    塩味が薄い
     ↓
    一味足らない
     ↓
    面白みに欠ける

    だと、信じていたのに

    他の地方では
    『仕様もない』と書くようですね
    • たて
    • 2010/09/08 12:42 PM
    >たてさん
    「仕様もない」は確かに辞書に載っているようなのですが、辞書に載っているから正しいというわけでもないとは思うんですね。
    「しょうもない」という言葉の日本の初出はいつか、素人の僕にはよくわからないのですが、それによっては「塩もない」からの転化であるかもしれないなぁと思ったりもします。
    「しょうがない」は「仕様がない」でしょう。なので「しょうもない」はそれに言葉が似ているので同様の当て字をしてしまった、とも考えられなくもないのでは、と思ったりして。
    わかんないのですけどね(汗)。
    ぱんちんさんというお方から、ご意見頂きました(2012/01/10)。
    ただ、それが別記事(http://p-lintaro2002.jugem.jp/?eid=686)に入ってしまったため、こちらに転載させていただきたいと思います。以下、ぱんちんさんのご意見。


    (前略)先日、テレビで大阪人は”しょっぱい”事を”辛い”と言うと街頭インタビューに笑い声
    まで挿入して、半ばバカにするような放送している番組がありまして、テレビ局のバカさ加減
    もここ迄来たかと呆れておりました。
    そんな事を今日思い出して、”しょっぱい”を検索してみたところここに辿り着きました。
     神武天皇まで遡る凛太郎さんの考察、なかなか興味深く拝見しました。特に”しおはゆい”
    には、なるほどとうなづけました。
    ただ、関西人である凛太郎さんが”しょっぱい”に負けそうと書かれていた事にびっくり。
    最近は関西でも”しょっぱい”と言う人がいるというコメントに二度びっくり。
    テレビの影響たるや凄まじいですね。

     私が九州から東京に来た40年程前は、”しょっぱい”と言う言葉は代表的な東日本の方言
    として認知されていました。東京の人はよく「しょっぱいってわかる? 酸っぱいじゃないよ。」
    と笑いながら教えてくれました。それでは、何故”しょっぱい”は標準語ではないと東京の
    人達が理解していたのか?
    それは、NHKのアナウンサーが”しょっぱい”ではなく”塩辛い”と言っていたからだと思います。
    それから、東京の人は”しょっぱい”の意味を説明するのに”塩辛い”ことだと言っていました。
    と言う事は”塩辛い”は東日本でも通じると言う事です。標準語なんです。
    だから、”しょっぱい”は方言で”塩辛い”が標準語です、断言します。ただ、こういう場合は、
    省略形の”辛い”ではなく、正式に”塩辛い”と言ったほうが誤解がなくていいかなと思います。

    今更、標準語なんて言ったら笑われそうですけどね。

    以上、ぱんちんさんのご意見でした。
    僕は地デジ化以来TV視聴ををスポーツ以外はほぼ止めてしまいましたので、このお話には「さもありなん」とは思うものの、ちょっと信じられない思いがします。そこまでTVは堕ちたのか。やっぱりTVは観ないほうが精神衛生上いいかも。
    それはともかく、僕はこの記事の内容を「これが正しいのだ」と言うほど厚顔ではありませんが、少なくとも塩分濃度が高いことを「からい」という人々をを笑う番組を作る人よりも民度は高いと思います。
    ぱんちんさんのお話、多くは首肯する点が多いのですが、「塩辛いが標準語」というご意見には僕も「ううむ…」と唸ってしまいました。何故唸ってしまったかと言えば、そうなりますとぱんちんさんの書かれるとおり「辛い」を「塩辛い」の省略形としてとらえなければならないからだろうと思います。それは、イヤだ(笑)。
    あくまで「塩辛い」は「からい」という言葉にカプサイシン等のピリ辛の意味が付随された中世以降だとの認識ですので、「塩辛い」が正しく「からい」は省略形と考えてしまうと、駆逐された感が強い(笑)。僕は「塩辛い」という言葉を、あくまで東日本に「しょっぱい」文化圏が出来てしまっているので、優しさをこめてしょうがなく遣うのだ、という立場を崩さずにいこうと思います(笑)。
    こんにちは。

    興味深く読ませていただきました。
    東京出身の29歳です。

    私が物心ついたときには「からい」という言葉は痛覚のほうの「からい」と表現するものとして認識していました。
    そして塩気のほうは「しょっぱい」と表現するものとして認識していました。
    塩気を多く含んだお菓子を食べていて「このお菓子からいね」と言われると「ん?」と思い、10秒後くらいに「そういえばしょっぱいのことをからいとも言うんだったな、お婆ちゃんがたまに使ってたな」と思い出します。
    そういう感覚です(笑)

    「しょっぱい」という言葉を「しょうもない」とか「しょぼい」という意味でも使うので慣れないという方もいましたが、
    物心ついた時から使っているためか、私は味に対して使うのに何の抵抗もありません。
    それはそれ、これはこれと住み分けされているようです。

    私の中で「からい」の座には唐辛子が鎮座しているので、
    塩気のほうに「からい」を使われると「紛らわしいからやめておくれよ」
    と思ってしまいます。
    昨今のお菓子やカップ麺などで唐辛子を大量にいれているものに「辛」という字がかなり見受けられるようになっているので、視覚的効果も大きく、カプサイシンの快進撃は止まらないように思います。

    いつか私が孫をもつような頃になったら「このお菓子ホットだね」と言われてしまうのでしょうか。
    無常ですね。
    • どっこいしょういち
    • 2013/03/15 7:12 PM
    >どっこいしょういちさん
    ありがとうございます。ここに書いたことはあくまで僕の意見で、素人なりに考え抜いたのですが絶対正しいと言えるような内容ではありません。なんせ想像が多い(汗)。ですので、お気を悪くされませんように。
    冒頭で言い争いを載せましたように、関東の人には「しょっぱい」が完全定着しています。三つ子の魂であり、「紛らわしいからやめておくれよ」とおっしゃる気持ちもわかります。
    話が違いますが「ら抜き言葉論争」も想起されます。「食べれる」という言葉に対し「食べられると言え日本語破壊だ」と守旧派が言い、「食べられるってまるでサメや恐竜にオレが食われちゃうみたいじゃないか紛らわしいからやめておくれ」と若者が言う、みたいな。
    あれからあちこちで話を聞きまして、やはり現在のところはまだ「しょっぱい」は主として関東中心で使用されている方言のように思います。しかしこの時代、言葉の伝播は格段に早くなっていますから、全国を席巻するのは時間の問題ですな。なんせ東京の言葉ですから。こっちの子供達も徐々に「しょっぱい」を使用しだしているようで。僕などは無常を感じますね。
    まあしかし「ホット」が使用されるかどうかは(笑)。外来語は「サボる」「トラブる」などのように日本語の中に入り込みやすい音韻でないと難しいのでは、と思うのですが、しかし世は無常、わからんな(笑)。
    だいたい関西人はこういう屁理屈をこねる。屁理屈をこねるのは分が悪いからです。ワサビ食べてからい、岩塩食べてからい、これが同じ味覚ですかね。さすが東京のうどんをけなすくせに、ソースどぶどぶ文化という支離滅裂な方々です。自分の文化に誇りを持つのはいいですが、日本の中心は京都ではないし、ましてや大阪などではないのです。大阪など地方、岐阜県や青森県、鳥取県その他と同じ地方に過ぎないのです。
    • kansaisage
    • 2015/12/03 3:09 PM
    ↑僕もここまで書いてさらに3年後再検証もしているのにそれも読んだ気配もなく、ただ「屁理屈」と言われては立つ瀬がありません。どうも罵詈雑言に近く、アタマにきたので削除しちゃおうかと思いましたが(笑)、ひとつのサンプルとして残しておきます。
    こうした書き込みが、東京そして首都圏の声を代表しているとはさすがに思えませんが、こういうおっしゃりかたをされる人がおられるのも事実です。日本中が東京に隷属しないと我慢ならないのでしょうかね。差別意識と言いますか。

    >kansaisageさん
    ここでは言葉の問題について書いているつもりで、東西の味覚の違いなどに言及しているつもりはありません。そういった意味でも、的外れなご意見だと思います。
    それを措いたうえでの雑感ですが、関西人が東京に行ったときに驚いた話として定番になっている「うどんが真っ黒」というのは、なんなのでしょうかね。ああいうことを言うのは、やめたほうがいいと常々思っています。恥ずかしい。
    僕は、あの醤油の香ばしい匂いに誘われるほうです。なので関東の立ち食い蕎麦には、ついふらふらと吸い込まれてしまいます。もちろん立ち食いだけでなく蕎麦という料理のレベルがそもそも高い。底辺が広いので、うまいものを安く供してくれます。それを思うと、関西の蕎麦の文化には(?)となりますな。うまい蕎麦もありますがそれらは概して高価です。まだまだ文化として根付いていないと感じます。
    話がそれましたが、関東のうどんをけなす行為には、民度の低さを感じます。他者の文化を尊重できないようでは、知的水準が低いと言われても仕方がない。
    それに、東京のうどんより伊勢うどんのほうが黒いぞ(笑)。伊勢うどんもクセになる旨さがありますけどね。
    • 凛太郎
    • 2015/12/04 6:23 AM
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