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    | 2016/12/30 | - | | - | - |

    四月ばか

  • 2010.04.01 Thursday
  • 今年もまたエイプリルフールがらみで何かまたつまらない虚構の話を書こうと思ったんですけれどもね。でももう無理だ。時間がないよ(汗)。
    こういうのは、意識するとダメですね。昨年のが我ながらいい出来だったんで、それ以上のものを、と考えるとどうも話がヘンになっていく。もう諦めました。今年はマジメな話で。

    だいたい、ネットで嘘ついていいのか、という根源的な反省もありますしね。身内で、あるいは近しい社会の中だけで、というならまあ許されると思うんですよ。ですけど、ネットは基本的に世界中に向けて発信するものです。その中には、エイプリルフールなんて習慣を知らない人たちもいるでしょうし、完全に禁止されているところもあるんですから。
    禁止、というのは、イスラム圏ですね。ここはコーランが嘘を禁じているからです。なので、いかに洒落であっても許されません。
    ここで、ちょっとまてよ、仏教もそうじゃないかと思い当たります。仏教には「五戒」というものがありますね。「不殺生戒」「不偸盗戒」「不邪淫戒」「不飲酒戒」と並んで「不妄語戒」というものがあります。最も基本的な戒のひとつ。うそをつくな。だったら仏教徒はみんなエイプリルフール拒否なのではないですか。日本なんていいかげんな国はいざしらず、東南アジアなどには敬虔な仏教国もあります。
    じゃ三大宗教のもうひとつ、キリスト教はどうなのか。
    これが、あんまり嘘についての厳しい取締りは見えないんですね。モーセの十戒には「汝、偽証するなかれ」というのがありますけど、あまり力を発揮しているようには見えません。アメリカ人はみんなジョークを言いますしね。

    エイプリルフールの起源は実は分かっていません。定説がないんです。
    検索してみますと、16世紀のフランス、シャルル9世が1月1日を新年とする暦を採用し、これに反対した民衆が4月1日を「嘘の新年」として抵抗した、というのがルーツである、という話が最も信じられているようです。しかし、これにはいくつも反証があります。そもそも、エイプリルフールに関する事柄で最も遡れるのは紀元前、ギリシャのディオゲネスの著作に既に現れており、16世紀の新暦の話はそれを踏まえてのことだろうとも言われています。
    ただ、はっきりしたことはわからないらしいのです。しかし、伝説はいくつか残っています。
    そのうちでもっとも哀憐を帯びた話は、実は小アジアに残るひとつの話です。

    ある村は、山向こうの略奪民族に怯えていました。毎年、せっかく収穫した農作物をこぞってやってきて奪って還っていってしまいます。村人は抵抗の手段を持たず、ただ逃げるしか術はありません。
    略奪民族は山を越えてやってきます。その山からは、はるか向こうの地平まで見渡せます。ここに見張りをおけば、早く逃げることができる。村人はそう思いました。しかし山の上でずっと向こうを見ているのは寒くて辛い。村人は、ひとりの力持ちの若者にその役目を託します。彼は、いつもぼんやりしていて、愚者とされていました。彼に言いつけておけば、寒い日も風の日もじっと山の上から地平を見続けることでしょう。何か動きがあればすぐに山を下りて我々に知らせよ、と固く彼に言い含めました。
    彼はある日、山を走って下りてきました。何かが来る。
    しかしそれは、ただの砂あらしでした。村人は怒りました。
    またある日、彼は言いました。何かが来る。
    しかしそれは、山羊の群れでした。村人は怒りました。
    そしてまたある日、彼は「何かが来る」と叫びました。もう村人は動きませんでした。
    けれども、それは本当の賊だったのです。村人は逃げましたがもう遅い。
    そのとき、愚者と呼ばれた彼がたったひとりで立ち向かいました。賊は武器を持っています。しかし彼は仁王立ちになって棒を振り回し賊をなぎ倒していきました。賊は逃げました。
    戻ってみると、彼には何本も矢が刺さり既に息絶えていました。村人たちは後悔し、彼の誕生日を「愚者の日( Fool's Day)」として、いつまでも称えました。それが、4月1日。

    この話を聞くと、どうも憤りを感じたりするのです。どうしてこの日が「愚者の日」になったのか。彼はぼんやりしていたとはいえ、「愚直なまでに誠実だった勇者」でしょう。もっと他に言い方はなかったのでしょうか。
    そしてこの話は、もうお気づきだとは思いますがイソップ寓話のヒントになっています。もちろん「オオカミ少年」です。「オオカミが来たぞ」と何度も嘘を叫び、誰も信用してくれなくなる少年の話。イソップ(アイソーポス)はアナトリア地方(小アジア・トルコあたり)の出身と言われ、この話を知っていてアレンジしたのでしょう。この「愚者の日」そして「オオカミ少年のうそつき」が混同され、ギリシャあたりで「エイプリルフールは嘘の日」ということになったと考えられています。でも、ちょっと気の毒。もちろん、これが本当の話であれば、ですが。

    そんなこんなで、西欧では相当昔からエイプリルフールが定着していたと考えられます。そして、大航海時代を経て、世界中に西洋の習慣が広まります。クリスマスやイースター、ハロウィンなどと共にバレンタインデーやエイプリルフールが徐々に浸透していきました。いや、広まった、との言い方はちょっと違いますね。広めたのです。その中には半ば無理やり、という部分もあるようです。植民地政策の一環として、という場合もあったようで。
    アメリカ開拓時代もそうでした。ヨーロッパからやってきた西欧人は、先住民に対し懐柔の意味合いも含め西洋行事を推奨しました。そのうち、収穫祭の意味を持つハロウィンなどはわりとすんなりと伝わったのですが、エイプリルフールだけは頑として受け入れを拒んだ、と聞きます。
    「我々には嘘をつくという愚かな習慣はない」
    彼らはそう言いました。
    この話を聞いたときにはちょっと感動めいたものがありましたね。あの「インディアン嘘つかない」という言葉にはそんな彼らのプライドが内包されていたのか、と。

    日本においては、明治の欧化政策の際に一気にこういう習慣が入ってきました。日本人は柔軟性もあり、うまく消化して取り入れます。ローマ兵士の恋愛成就のために殉教したとされるバレンタイン司教の日を「女性がチョコを贈って愛を告白する日」にしたなんて話はさすが日本、と言いたくなります。
    でも、エイプリルフールについてはさすがに困ったらしい。
    明治維新以降、政府は各所の要に、欧米の先進技術や学問、制度を輸入するために「お雇い外国人」を多く高給でやといました。フェノロサ、キヨッソーネ、デ・レーケ、ベルツ、クラーク博士…その人数は膨大でした。
    彼らは、みんな示し合わせたかのように4月1日には嘘をつくのです。毎年毎年。それは、始まったばかりの明治政府を混乱に陥れました。しかし文明の伝道師たちは全く悪びれることはありません。
    日本では4月1日は年度始めの重要な日。何事もこの日から始まります。法令その他の施行もこの日を選びます。しかし欧米では年度切替は多くは9月であり、さほど4月1日を重要視していません。なので気軽にユーモアをこめて虚構の書類を出したりします。
    とうとう明治8年「年度始めを4月2日からに」という建白がなされました。屈したのです。驚くことに、その後何年かは日本の年度始めは2日からという時代が続いたのです。
    もちろん、これはその後改められます。そんな中途半端な日付は淘汰されるに決まっていますが、その名残は今でも実は各所に残っています。教育制度などはそうですね。教育機関の年度は、4月2日で切り替わります。
    どうして4月1日生まれは早生まれとして前年度の学年に繰り込まれるのか。全くのところ、不思議でした。この就学年度切替の日付のずれは、この明治8年の建白に由来しているらしいのです。つまり、エイプリルフールのためにこのような事態がおこった、と。

    いろんなことを思いますね。このために歴史が変わった、とまでは言いませんが、スポーツ観戦好きの僕が思いつくのは、野球の桑田真澄氏が4月1日生まれだったということ。この早生まれ切り上げ制度のために彼は清原と同学年となり、あのPL学園の甲子園での快進撃があったのです。もしも桑田と清原が同学年でなかったならば。
    いろんなことが想起されますが、桑田が一学年下であれば、もしかしたら僕の母校は秋季大会で駒を進め甲子園に行けたかも、なんて夢想もしてしまうのです。この遠因はエイプリルフールだったのかと思うと、複雑な気持ちにもなるのです。文字通り「バカ」な話ではあるのですが。


    えーっと、念のために申し添えますが、もちろんこれは4月1日の記事ですよ。事実と違う、なんていわないで下さいね。

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    | 2010/04/01 | 企画 | 00:19 | comments(4) | trackbacks(0) |

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  • 2016.12.30 Friday
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    | 2016/12/30 | - | 00:19 | - | - |

    コメント
    今年の4月1日は…ズバリ二日酔いでした(笑)

    1日機能停止

    従って誰にも嘘を付かずにブログも書けずに過ぎました。

    いろいろ考えてたんだけどなぁ。

    夕方、息子に
    『もうお酒は飲まない』って言ったら

    『今年のエイプリルフールはそれ?』って冷ややかな目で見られました。

    二日酔いの呟きがエイプリルフールになるなんて…。

    4月バカではなく、私バカだわ〜(笑)
    >アラレさん

    1日機能停止(爆笑)。

    ネット上のエイプリルフールも以前は流行ったんですけど、最近はあまり見かけませんね。
    4月1日は架空のことを書いていいのであれば、今年は何か創作を書こう、と思っていたんです。でも、日にちが迫っていいアイディアも出ず(汗)、今年もやっぱり適当なでまかせウソ話になってしまいました。
    来年こそは…まあそんな先のことを語るのはよそう。

    私バカだわ〜で思い出したんですが、「わたしバカよね〜」の細川たかしの「心のこり」。あれ、4月1日発売なんですってね(笑)。さすが四月馬鹿。あっこれは5日のレスですからウソじゃないですよ(汗)。
    エイプリルフールはその日だけ口頭でつかれるウソはすぐに消えてしまうけど、ネットでつくウソはずっと残りますからね〜ww
    別の日に見た人はエイプリルフールじゃない日にウソつかれたってことになりますもんね!
    まぁすぐにわかる笑えるウソなら許せるんでしょうけどw
    >にがさん
    そうなんですね。読む側は4月1日とは限らない(汗)。ですから、ちゃんとウソですと名言しておかないといけませんやな。
    時々アクセス解析見てますと「豆腐 納豆 取り違え」とか「冬瓜 古代日本」なんて検索ワードがあって冷や汗が出ました(笑)。去年のエイプリルフールのネタ記事を検索された日には…誤解されたらどうしましょ(汗)。
    コメントする
    通りすがり・暇人・名無しなどの呼びかけにくいHNはご遠慮下さい








       
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