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    | 2016/12/30 | - | | - | - |

    夜行列車の郷愁

  • 2010.03.12 Friday
  • 今朝、TVで「寝台特急北陸」「夜行急行能登」のダイヤ改正による廃止のニュースが流れていました。そうか。今日で終わりなのか。
    鉄道ファンの方であるのならこんなニュースはもちろん先刻ご承知の事柄でしょうし、名残りを惜しみ廃止前に乗車したり写真撮りに行ったりするのでしょうが、当方はマニアでもなく今朝知ったばかりですし、またそのためにわざわざ出掛けるというほどの好事家でもありません。しかし、なんとなく寂しい。この寂しさは、上野〜青森間の「急行八甲田」が廃止された時に感じたものに近いですね。追憶の中にある青春の日々。そこに確かに存在していたものが消える、という寂しさ。

    この二本の列車は、ともに金沢〜上野間を結んでいます。僕は若い頃、しばらくの間金沢に住んでいましたので、これには何度もお世話になりました。正確に言えば、「特急北陸」に乗ったのは一度くらいで、あとはもっぱら「能登」でした。今日までのダイヤで言えば北陸と能登の運行時間にはさほど差はないんですけれども、昔は北陸は乗車時間が短かった(寝台特急を走らせるのには距離が短すぎた)ためにゆっくりと寝ている時間が無く、急行で金銭的にも安い能登にもっぱら乗っていました。
    ホント「能登」にはよく乗りました。以前埼玉県の旅にも書きましたけれども、昔結婚する前、今のカミさんが埼玉県に住んでいたため、能登で関東をよく往復しました。金曜の夜、忙しく夕食もそこそこにネクタイを締めたまま能登に飛び乗り、早暁に着。そのまま2日間を過ごし、日曜の夜に大宮からまた能登に乗り込みそのまま出社、ということを何度もやりました。行きは座席でしたが、帰りはさすがに睡眠をとるため寝台に。ちょっと贅沢でしたが、当時の能登の寝台車は三段で、下段よりも上段・中段は安い(上中段は下段より狭かった)。そこでもっぱら頭がつっかえる上の段に身体を横たえて熟睡に努めたものです。そしてヨレヨレで月曜の朝そのまま…。若かったなと思います。

    今の若い人からすれば、こんな話は彼岸のことかもしれませんね。
    若者は今、どうやって旅をしているのでしょうか。いや、旅はせずとも、遠距離に彼氏彼女が居る、というのはそんなに珍しいことでもないでしょう。どうやって逢いにいくのかな。
    今は、かつてと違ってケータイの時代ですしメールも24時間、またネットの普及は、Skypeとか離れていても顔を見ながら話が出来るいろんな手段を生みました。だから多少遠くても…と一瞬思いましたが、逢わなくてもいいなんてことはないはず。今も昔も移動は不可欠のはずです。
    昔と違って、今は新幹線網がずいぶんと広がりました。シンデレラエクスプレスも最早JR東海だけのものじゃないことはわかります。しかし、金がかかるはず(汗)。熟年の不倫じゃないんですから(笑)、今のご時世若者がそんなにリッチだとも思えない。飛行機も同様。
    深夜バスか。バス網の充実ぶりは確かに昔と比べてレベルが上がりました。疲れますけどねあれは。或いは、車でどこまでもぶっ飛ばすか。ETC割引とかで、近年土日はそういう人も増えたかもしれません。
    そういうものに圧されて夜行列車が消えていった、というのはわかります。ニーズの変貌、時代の移り変わりと一言で言えるかもしれません。しかし、あれはあれでいいものだったなと思うのですよ。

    僕とて、夜行列車全盛期に生きていたわけでもなく、既に長距離移動の手段としては飛行機や新幹線があり、「ふるさとの訛りなつかし停車場の…」なんて時代は知りません。また、旅好きではありましたが移動手段を鉄道にだけ頼っていたわけでもなく、時刻表も読み込めないテイタラクで「夜行列車は良かった」などと郷愁にふけるのもポーズだけ、みたいなところはあります。「富士」「さくら」「はやぶさ」「あさかぜ」「あかつき」「銀河」なんて有名どころには乗った事がありません。
    でもやっぱり、ちょっと寂しい。
    かつて何度も乗った夜行急行「利尻」「大雪」「まりも」「八甲田」「津軽」「ちくま」。そして鈍行列車の「はやたま」「ミッドナイト」。みんな今は無い。近年になって充実した快速夜行も「ムーンライト九州」「下関」「松山」「高知」いずれもなくなり、僕が乗ったことのある夜行列車で残っているのはわずかに「日本海」「きたぐに」「はまなす」くらいとなりました。また臨時として「ムーンライトながら」「えちご」「信州」は残っているものの、かつての「大垣夜行」「上諏訪夜行」とはやはり趣きは異なります。「えちご」は例外的に今でもよく乗りますが、雰囲気が深夜バスとあまりかわらないような。乗り込む前の高揚感、みたいなものは感じませんね。こちらが擦れてしまっただけかもしれませんけど。

    夜行列車のいろんな思い出話を書いてみたいな、と思いつつ、まだ果たせずにいます。昔の記事を見てみたらここでも「昔話をいずれ記事にしたい」なんてほざいていますが、こう書いてからもう5年だよ(汗)。そんな悠長なこと言ってるうちに、「急行能登」までなくなっちゃった。ブログですら時代のスピードについていけません。
    ただ、やっぱり「能登」にはいろんな思い出があります。
    あのときの夜明け。あのときのホーム。あの傘の無い雨の日。いくつかの言葉。苦い酒。眠れぬ狭い中段寝台。振り向いたあの顔。涙。次はいつ。今度は…。
    なんだかいろんな場面がフラッシュバックして、ちょっと押し潰されそうになってしまいました。今宵は早く寝ないといけないはずなのにな…。
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    | 2010/03/12 | 雑感 | 23:28 | comments(2) | trackbacks(0) |

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  • 2016.12.30 Friday
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    | 2016/12/30 | - | 23:28 | - | - |

    コメント
    凛太郎さん

    そうなんですよ。私も凛太郎さんと同じタイミングで、この2つの列車の廃止を知りました。
    福井は、東京に行くのに金沢を経由することは少なく、米原へ出て、東海道本線で東京駅へ行くのが普通です。だから、上野の駅はあまり馴染みがなく、東京駅派なんですね。

    でも、たまたま、娘のちんたちが、親のすねかじりのくせに贅沢にも卒業旅行に行こうなどと友達連中と話しているらしく、月曜に集まって話し合おう、それまでに各自プランを、とのことで、黙っていられない私はつい、口出しをしたわけです。
    みんな、これから大急ぎで下宿を探し、引っ越ししなきゃならない忙しい身で、しかも、ご両親はものすごい出費を余儀なくされる時期だから、日帰りにしろ、と。
    で、若いんだから体力はあるだろう、日帰りで(というか、ホテルに泊まることなく)目いっぱい遊べる方法として、急行きたぐにで大阪へ往復して、USJなどを楽しんだらどうかと。
    私は、学生時代、神戸にいる茶犬に会いに行くのに、お金がないので、学割で周遊券を買い、きたぐにで福井を夜中の3時頃に出て朝7時半に梅田につき、そこから新快速で六甲道まで行く、と言うのが常だったのです。帰りも同じです。それが1番安上がりで、時間も有意義に使えた。
    あの頃は寝台券を買わずに乗ることが出来たけれど、今はどうなのか、その辺が自信なくて、もし、このプランが通ったならば、福井駅の駅員さんに、寝台券なしできたぐにに乗ることが出来るのかどうか尋ねるように、言いました。
    子供の為にはお金を惜しまないような贅沢なお宅に育った子ばかりです。こんな、お金を使わないように、時間を有意義に使うようにとの、ちょっと不自由で、ちょっと工夫した旅を気にいるかどうか…。
    特急列車で普通に行くのより、ずっとずっと楽しいと、私などはワクワクしてしまうのですが。

    …で、このプランを考えるにあたって、偶然、鉄道マニアでも何でもない私が、北陸と能登の廃止を知ったのです。
    時代は移っていく…。乗ったことなくても、やはり寂しい。
    今は体力も精神力もなくて、でも代わりに若い時よりはほんの少しお金があるようになって、ついお金で時間や快適さを買ってしまう。下手すると飛行機で行っちゃう。
    でも、「ちょっと不自由で、ちょっと工夫が必要な」そのワクワク感さえも、過去のモノになって、いつか全く人の思考から消えていくのかと思うと、たぶん、そこがとても寂しいのだと思います…。

    ブログのコメント欄をお借りして、大変な長文、申し訳ありません…。
    >よぴちさん
    卒業旅行ね。ああいうものは大学生がやるのだと思っていましたら、最近は高校卒業時でも普通なんだそうですね。
    まあ、僕も高校卒業の3月にはちょっと出かけましたけど、一人旅だったから卒業旅行とは言わんか(汗)。

    よぴちさんのおっしゃることはわかるんですが、日帰りでは「旅行」という感じがしないでしょうねー(笑)。泊まりたいだろうな。でも「きたぐに」で出るというアイデアは悪くないかも♪
    これが男の子たちであるのなら、夜明けと共に18切符で行け(ひとり片道2300円だ)、4:51で出れば8時には大阪に着くぞ、そして大いに金使わずに遊べ、夜は24時間マクドでしゃべって過ごせ、夜が明けたら大阪環状線にひと駅分の切符を買って乗り2、3周して寝なさい(違法ではない)、食いモノはお好み焼きとタコ焼きで行け、なんてアドバイスを入れるんですけど(笑)、女の子だからなぁ…。親御さんの心配も考慮に入れないと(汗)。

    えーちなみに、きたぐには自由席ありますよ。ただ途中駅ですからどうかな、との不安はありますね。しかし指定はグリーン車だけだったような(汗)。やっぱり18きっぷがトク…。
    おっと夜行列車の記事なのにそれではいかんか(笑)。
    僕は能登の次によく乗った夜行は「きたぐに」だと思うんですね。金沢在住時代もそうでしたが(結局東北行くのにはこれが最も時短になる、飛行機や新幹線は案外不自由)、学生時代に京都からも何回も乗りました。あの妙に広い座席(A寝台座席使用のためかな)もまた慣れましたね。あの列車に乗ると、まだ高揚感が出ますよ。最後に乗ってからもう3、4年は経っちゃったかな(それでも40過ぎても乗ってるんですな阿呆です)。そしてやっぱり、こんな話をしてると乗りたくなってきた(笑)。
    僕も、若い時よりは少しお金も持っているかもしれない。でも、なんだか今でも若いときと同じような旅を選んじゃうのですね。この年になってまだ夜行の座席に居たり、車で寝たりしてしまいます。歳喰ったことに抗っているのかなんかよく知りませんけど、昔みたいに旅がしたい。ワクワク感が欲しいんですよ(笑)。なんで、身体あちこち痛くなってもまだしばらくはこういうやり方で旅するんでしょうね。
    そのかわり、今は昔と違って旅のエンゲル係数は高いですよ(わはは)。

    卒業旅行、どんなかたちになるんでしょうか。無理は言えませんけど「ちょっと不自由で、ちょっと工夫が必要な」旅行って案外想い出に残るもんだよ、ということは若い人に伝えたいような気がしますね。価値観の押し売りにならない程度に。アナクロニズムだと言われそうですが(汗)。
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