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    スリーバント失敗は何故アウトか

  • 2009.09.17 Thursday
  • ちょっと日にちが開いてしまいましたが、イチローが9年連続200本安打達成ということで。おめでとうございました。
    全くのところ、不世出の選手だと本当に思いますね。今年はイチローは記録ラッシュ。あのWBCの劇的ヒットのあと、さすがにプレッシャーで胃潰瘍、そして怪我もあり欠場が多かったにも関わらず張本さんの3085安打を抜き、大リーグ通算2000本安打、そして今回。すげぇ。

    新聞記事を読んでいましたらイチローヒストリーがいろいろ載っていたわけなんですが、その中で、それまでの記録保持者であるウィリー・キーラーのことも記載がありました。108年ぶりの記録更新であり、キーラーが最初に200本安打を記録したのは1894年ということですから前々世紀ですよ。野球というスポーツの長い歴史も凄いと思いますが、その中の記述に「1902年に現在の3バント失敗は三振のルールが出来たのは、バントを多用する彼の打撃スタイルが問題視されたからだと言われている(朝日新聞)」というのがありました。
    なるほど、ここから始まったのかスリーバント失敗がアウトというルールは。

    このルール、分かりにくいのですよね。なんとなく腑に落ちない。なんとなくどころか、どう考えてもよく分からない。だっておかしいじゃないですか。打者は、ボックスから出なければどんな打ち方をしても自由なはずであり、極端なことを言えば片手で打ってもバットを逆さまに持ってもいいはずです。だから殿馬の秘打も成立するのであって(これは漫画ですが)、バッターは投手の手から離れた球をフェアグランド内に打ち返せば一塁に進塁出来る権利がもらえ、ファールゾーンであれば打ち直し。打法など関係ないはずです。しかし、バントという打法(片手をバットの太いほうに添えて投手に正対するような姿勢で待ち構える)で球をバットに当てれば、2ストライク後はそれがファールであった場合打者がアウトになってしまうのです。
    そんなの当たり前だ、と言う無かれ。打者がバントであったかどうかは、審判が主観で決定するのです。これで揉めたという話は聞きませんけど、こんなのいくらでも作為的に判断しようと思えば出来ます。基準が「判断」であるからには。

    新聞記事によりますとこのルールは1902年に出来たということ。理由はそりゃわかりますよ。確かにバッターにはこの打法は有利です。カットがしやすい。なのでバントで次から次へとファールを続けピッチャーを潰してしまうことも可能。それを防ぐためにもスリーバントでのファールはやめさせなくては。だからアウトにしちゃえ。
    だったら、もう明文化しちゃえばいいのですね。バットを両手で持つ場合、握りを離すのはバットの長さの何パーセントかまでに限る、とか。それ以上はバント打法とみなす。バット製造の際に線を入れるよう義務付けたりね。そして、2ストライク後のファールはアウト、と。
    理屈はわかるのですが、スリーバントアウトなんてのは、野球の基本ルールの例外であるわけです。こういう例外が多いと、観ている側って腑に落ちないことも多いのですよね。ルールというものは、原則があってそれに沿った形で成立してくれていないと困ります。そして、ルールは単純であればあるほど面白いと僕などは思ったりもするわけです。

    こういう、よく分からない例外的ルールって他の競技でもあるんですよ。非常に単純なスポーツであっても、です。
    陸上競技などはルールはごく単純であるはずなんですが、あれ、どうしてだろ、と思えるようなルールもあります。例えば走り高跳びにはこういうルールが。「競技者は片足で踏切らなければならない」。
    なんで足を揃えて両足で踏切ってはいかんのでしょう。まあそりゃ実際は両足で踏切る人などいないでしょうけどね。理由がよく分からん。調べてみたいのですがどこで調べればいいのか分からないのです。詳しい人は教えて欲しいのですが…。
    サッカーなんかは実にルールは単純なわけです。だから誰でも楽しめる。ただひとつだけ「オフサイド」というやつがあります。あれはややこしいですね。由来は「待ち伏せ禁止」と一言でいえるわけですけど。オフサイドがなければ、長身FWをゴール前においてそこへいかにしてボールを出すかが争われるスポーツになっちゃうわけでこれではパスサッカーが成立しません。だから面白いのだ、と言えるわけですけれど、由来が待ち伏せは卑怯だ、という紳士のたしなみから始まっているのが少し面白いですね。じゃオフサイドトラップってのは紳士から見てどうなのでしょう(笑)。

    サッカーのオフサイドはいいとしましょう。僕がよくわからないのは、バレーボールなんですよ。
    例えばスクリーンプレイ。味方がサーブを打つ場合、球筋を隠すようにメンバーが位置どるのは反則。これも、審判の主観で決まりますね。こういうややこしいことがいくつもあるのですが、もっとも分からないのは「ブロック」です。
    バレーボールって、コート内で球に接触出来るのは3人まで、と決められています。だからレシーブ、トス、スパイクと流れていくわけですが、ブロックのワンタッチはその3回に含まれないのです。これって何で?明らかに触れているじゃないですか。どうしてワンタッチに含めないの?
    明らかに例外のルールだと思います。詳しいことは分かりませんけど、おそらくバレーボールにおいて「ブロック」という画期的な技がどこかで発明されたのでしょう。しかしブロックという技は失敗する確率が高い。失敗して後ろにそらしちゃえばもう味方は2回しか触れられない。急に不利になる。しかしブロックは有効な技なので危険を顧みず皆チャレンジする。そうすると、のるかそるかみたいな局面ばかりになり、急にバレーボールというゲームがつまらなくなる。もうブロックのワンタッチは回数に含めないようにすればどうか?そうすれば、ゲームは面白くなるし審判の判断もブロックアウトさえ見ていればいいのでややこしくなくなる(触れたか触れてないかはプレイ中の選手には分かりにくいので、あと何回触れられるかとか瞬時に判断せずともよくなる)。そういう経緯があるんじゃないかなぁ…(これは想像で詳しいことは知りません。誰か教えてくれ)。
    ブロックの定義って、おそらくネットの上端より上で相手の球を止めることなのでしょう。じゃ手がネットより上に出ていればもうそれはブロックとみなすのでしょうかね? 少なくともセンターラインより前であれば。じゃ相手がスパイクを打ち込んだのをスパイク返し(こんなスーパープレイは考えられませんけど)した場合もネットより上の攻防であればブロックの一種なんでしょうか。それを失敗した場合、そのプレイは3回には含まれないのでしょうか…?
    分かりにくいことを書いてすみません。読み飛ばしてください(汗)。
    そのブロックという技には更に例外のルールがありますね。まず、サーブを直接ブロックするのは禁止。前にこれやっていた国を見たことがありますから、最近作られたルールでしょうね。それから、ブロック後の1回目の球への接触はそのプレイヤーがやっても良い、というルール。つまりブロック失敗して吸い込んじゃった場合ですね。これも例外でしょう。普通ならダブルドリブルでしょうから。
    こんなの常識だ、と言われるでしょうけれども、よく考えるとややこしいんですよ。当該プレーをブロックだったか否かを判断するのは、結局審判になるのでしょうからね。なんかそんなところで僕のような偏屈物はつい引っかかってしまいます。

    話戻して野球になると、スリーバント以外でも腑に落ちないルールってまだあるんです。ホント単純なスポーツじゃないなと。
    例えばインフィールドフライの、捕球前の打者アウト。これは故意落球とからんで実にややこしいわけです。僕は子供の頃、TV中継で一度だけ故意落球と宣告されたプレーを見たことがありますが、なんか審判団が集まって協議してましたね。ややこしいものだとつくづく。
    それから、振り逃げ。なんですかねあれは。つまり3ストライクであっても、打者はアウトとなるとは限らないってルールです。これが成立するまでにはもちろん様々な歴史があって、それを説明するには紙面が足りないほどです。つまり、それほどややこしい。
    他にもね。そもそもボールデッドの概念であるとか。ファールチップも難しい。アピールプレイも理解しにくい。スリーバント以外にも、いろいろあるんです野球は。よくもこんな難しい競技がこれだけ浸透しているなとつくづく思いますよ。

    野球がややこしいのは、おそらく球技の中でもボールが直接得点に絡まないという点なのでしょうね。これってかなり特殊だと思うのです。
    サッカーやバスケットは、ゴールにボールが入れば得点。バレーはボールがコートに落ちれば得点。テニスやピンポンは、ボールを相手コートに返せなければ得点。ところが、野球は人が本塁にタッチすることで得点となるのです。こんなの、他にないでしょう。ソフトボールやキックベースは野球の亜流として。またクリケットは野球の父ですから含むとして。
    ゴルフは直接ボールが得点に絡むというわけじゃないですけどね。でも割に単純です。ボウリングもボールが直接得点ではないですけど、野球のように人が即得点と絡むわけじゃない。いろいろ考えていると、野球ってカンケリと似ています。カンケリを複雑怪奇にしたものが野球だ、と言えば怒られるでしょうけれども。

    話がイチローから相当ずれましたが(汗)。
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    | 2009/09/17 | スポーツ | 22:12 | comments(2) | trackbacks(0) |

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  • 2016.12.30 Friday
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    | 2016/12/30 | - | 22:12 | - | - |

    コメント
    以前、後輩ちゃんが「振り逃げはズルい!武士にあるまじき行為」って怒ってたっけ^^
    スリーバントもわかりにくいルールですよね。

    オフサイドトラップについては同じように感じていました。
    非紳士的行為をやめさせるんだから紳士的なのか?その上手か??なんて。

    に、してもイチローはスゴイですね。
    どんなに記録を打ち立てても次のステージを見据えることができるその精神力が素晴らしいです。
    • jasmintea
    • 2009/09/18 1:04 PM
    >jasminteaさん
    原則に合わないルールというのは、何かどこかで引っかかりを感じてしまうのです。おそらくその競技が生まれたときには無かったはずの付け足しルールだからでしょうか。スリーバントやブロックの扱いなどはそうかと。
    振り逃げは厳密にはそうじゃなくて野球競技成立過程で生まれたものですけど、分かりにくくて。アウトが成立するのは打者が振ったときじゃなくて捕手がちゃんと捕った瞬間だということなんですけど。
    だから、これ振らなくても成立するってことになりますわな。ストライクゾーンを落ちるフォークに手が出なかったものの、それを捕手が後逸したら打者は一塁へ走れる権利を持つつーことですねぇ。振らない振り逃げ(笑)。
    また、2ストライク後暴投を投げてしまったとき、これをワザと振れば三振つーことになって振り逃げ可能状態になります。見逃せば当然ボールですからプロだとありえないわけですが、草野球だとありそうだ。こうなれば「武士にあるまじき行為」かもしれませんねー(笑)。

    オフサイドもオフサイドトラップも非紳士的かもしれませんけど、今はブラインドをついたファールやさらにシュミレーションもありますので、もうオフサイドが非紳士的なんて雲散霧消してますね。
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