ホント雑感なんですけど。
最近、というかずいぶん前からですけど、アルファベットによる略語が流行っています。KYなんてのがもう最たるものでして、これは日本にローマ字文化が本当に定着したことの表れかなと。つい先だってまでの若者省略言葉と言えば「チョベリグ」でしたからね。これにはPCのローマ字打ちが相当に寄与していると思うのですが。
略語なんてのはもちろん昔からあるわけで「あたぼう」と言えば「あたりめぇだ、べらぼうめ」の略であるわけでして、長いもので使用頻度の高いものは略されていきます。和語に限らず漢語であってもそう。もはや略語の方が一般化して、本来の言葉が忘れ去られているものも多いと思います。「首相」が「首席宰相」であるとかね。
あれ、話がそれた。KYとかの話だった。
アルファベットの略語にもいろいろありまして、日本発のものも多いわけです。NHKとかね。日本放送協会。間違いなく和製アルファベット略語です。また、翻訳してあてているものもありますね。JALは日航ですけど、NKじゃなくてJAL(Japan Airlines)となっちゃいます。航空会社は世界を飛び回ってますからしょうがないか。
OLなんてのも和製略語らしいですね。オフィスレディなんて向こうじゃ言わないらしい。オフィスで働く人に女性も男性もない、つーことでしょうね。看護婦やスチュワーデスが看護師やCAにとって替わられたようにOLもいずれ消える運命にあるのかもしれません。
あれまた話がそれてる(汗)。
そのアルファベット略語の本家と言えばもちろん欧米に間違いはないわけで、向こうで使用されている略語がそのまま輸入されて定着しているものも多いわけです。その中には、僕もよく分からず使用して何十年、なんてのもあるわけです。恥ずかしい話なんですけど。
つい先日、山口県に旅行したのでその話なんかを雑談でしていたわけです。僕は車で行ったのですが、山口にはSLも走っていて汽車旅も楽しいよな、なんて話をしていますと、
「SLって何です?」
SLを知らない若者がいるとは驚いたわけですが、よく考えてみると僕もよく知らない(汗)。SLとは蒸気機関車のことだよ、あの煙吐いて走る汽車だよ、というのは容易いのですが、SLが何の略かということはうっかり知らなかったのです。これは恥ずかしい。
Sが蒸気(Steam)であることはすぐ推測が出来るのですがLが分からん。レイルウェイだと言いかけてあれはRailwayでRじゃんかとすぐ言葉を呑みました。鉄道だからLineとかそんなのかもしれないな、とぼんやり考えながら辞書を引きますと「Locomotive」であると。汗顔の至りとはこういうときのことを言うのでしょう。もう忘れないぞ(汗)。
こういうふうに普段何気なく使用している略語のモトを知らないってのは、実はたくさんあるんです。僕が無知であるだけかもしれませんけど。
例えば、紀元前、紀元後をあらわすBCとAD。BCは「Before Christ」であるとすぐに分かるのですがADって何?(汗)。
答えは「Anno Domini」だそうですがこんなの知らん。ラテン語だそうで、そりゃすぐに思い浮かばんわい。AっててっきりAfterかと。Annoが年、Dominiが「主の〜」という意味らしいですが、英語とラテン語ですから、おそらく全世界で通用する略語ではないのでしょうね。ADはともかくBCの方は。
僕が、そのモトを知らずに使用していた略語の最たるものは、「OK」と「SOS」でしょう。「OK」なんて考えもせずにつかってましたわ。みんな知ってるのかな。僕はちょっと反省したので調べてみました。
辞書引きましたら、由来が書いてありましたがどうも諸説ある。面倒なので
Wikipediaをリンクしますけど、「Oll Korrect(all correct)つまり綴り間違い」が有力な説であるらしいのです。なんじゃこれは。これだけ全世界で使用されている(英語圏だけではないらしい)言葉の由来がこんなことだったとは。
「SOS」ですと、さっぱり知らない、というわけではないんです。なんとなしに知っている。でもあやふやであります。
昔読んだ開高健氏のエッセイの中に「Save Our Souls(我らが魂を救え)」の頭文字、という話が載っていましたが、これはあの開高健のことですもの、信用していませんでした。例えばブランデーの「V.S.O.P.(Very Superior Old Pale〜非常に優れ古く澄んでいる)」をVery Special One Patternであると洒落ているのと同様のことであると思っていました。
SOSって当てはめやすいですからね。余談ですが、昔MBSでやってたヤングOH!OH!でもユニット「SOS(さんま&大阪スペシャル)」つーのがありましたし、最近では我らが西宮のスター涼宮ハルヒの同好会もSOS団(世界を大いに盛り上げる涼宮ハルヒ軍団)でした。「Save Our Souls」もその手の類いだろうと。
僕が知ってるつもりの「SOS」はモールス信号からの由来ってことです。
モールス信号というのはご承知の通り短点(・)と長点(−)の組み合わせで構成されています。Aは「・−」でありBは「−・・・」です。
これとは別に、遭難時の緊急信号は、短音と長音を単純に組み合わせて発します。
「・・・−−−・・・−−−・・・−−−」
これを繰り返し発信するわけです。最も単純な送信であり誰でもすぐに分かります。これは文字列ではないのですが、文字に置き換えた場合「・・・」がS、「−−−」がOに相当します。これから、非常時の遭難発信を「SOS」と通称として呼ぶようになったという話しです。だから、SOSは略語ではないんです。
と、ウンチクめいた話を書いて〆ようかと思っていました。しかしあやふやなのでちょっと検索して確認をしようと思ったのです。そうしたら、意外なページを見てしまいました。
海上保安庁であればこういう話はもちろん正確な事柄が載っているはずですしそうでないと困るのですが、その第四管区海上保安本部のあるページに、ミニ知識としてSOSの意味が記載されていました。それを引用します。
SOSの意味は?
Save Our Souls(Ship)「私たち(船)を助けて!」の頭文字やSuspend Other Service「我々の通信を優先してくれ!」「他の通信を一時止めよ!」が語源と言われているようです。 なお、SOSは現在使われておりません。 第四管区海上保安本部 海保通信竹とんぼミニ知識より
えっ、「Save Our Souls」が正しいの?! それに他にも説があるよ。どうなってるの?
どうも迷宮に入りそうな気配です。多分前述したモールス信号由来でいいのだと思うのですがねぇ。しかし海上保安庁の話を覆すほど僕にも裏づけがあるわけじゃない。うーむ。
なお、この海保通信はなかなか面白いのです。つい読みふけりました。ミニ知識にも例えば「
船の代名詞「She」から「It」へ」とか「
御新造さん」とかね。なかなかに興味深いのですけど。
それもそうなんですが、前に戻って恐縮ですけどひとつ驚いたことがあるんです。引用文中の「なおSOSは現在使われておりません」という部分です。へー。
これはつまりどういうことなんでしょうね。単純に考えれば、モールス信号がつかわれなくなった、という意味だとは思うのですが。調べてみますと海上保安庁は1996年にモールス信号の使用を止めていて、緊急時には
GMDSSに切り替えられている、と。しかし海保の説明ではSOSはモールス信号由来ではないようなことを書いていたのでは…。謎は深まりますがまあいいとしましょうか(汗)。
モールス信号無くなっちゃったのか、とつい早合点してしまいましたが、アマチュア無線などではまだ使用されている由。そうかそうか。
僕はヘンな人間でして、何故かモールス信号と手旗信号はマスターしてるんですよね(笑)。マスターと言えば言いすぎでしょうけど、解読することは出来ます。特技とまでは言えませんが、昔覚えたことが無駄になるのって寂しいですからね(でも使用する機会なんてないけど)。
思いつくまま書いていましたらなんの話かわかんなくなりました(汗)。
NHK→日本引きこもり協会
◆使用法
「今日は私NHKだから…」→どこにも出かけないから
OPP→お腹ピーピーになりやすい
◆使用法
OPPなんだからアイスは控えなきゃ
OPPはお笑い芸人たちの造語らしい(笑)
いろんな場所だけに通じる略語ってありますよね。
考えてみると普段は何も考えてないで使う略語が通じないってこともよくある事だし。
私もとりとめのないコメントで
…めんご←古すぎ?(爆)