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    博多の桜と大宰府と

  • 2009.03.29 Sunday
  • 忙中閑あり…でもないですけど、ちょっと様々なことがひと段落ついたので、土日は福岡へ遊びに行ってきました。こういう時の気分転換は博多で一杯やるのが一番です。

    昼頃博多に着き、その足で市内の柳橋連合市場へ。ここは楽しいところですね。市場というより小売店が軒を並べていて我々のような普通の客にも対応してくれます。しかし旅先のことでもあり買い物をするわけにもいきません。目的は柳橋食堂。海鮮丼が有名な魚屋さんの食堂です。一階の店舗で注文して二階へ。ふぐのから揚げ(500円)でビール、そして海鮮丼(650円)とごまさば丼(1000円)を女房と分けて食べます。美味いですねぇ。ここはいつも思いますがコストパフォーマンスが高い。たちまちのうちにワシワシと平らげてしまいます。こういうところが近くにあったらなぁ。
    そして市場をブラつきますが、どうしても購買意欲がかきたてられます。あのデカい鯛のアラが150円? こういうのはかえってストレスが溜まったりして。ヨメさんは、結局海苔が激安だったので買い込んでいます。乾物系なら腐らないからいいでしょ。最初から荷物を増やしてホテルにチェックイン。

    さて、さすが九州。桜があちらこちらで満開です。当初天気予報は雨と言っていたのですが、なんとか降らずにすみ、むしろ陽まで差してきました。じゃ花見に行こう。というわけで舞鶴公園へ。
    舞鶴公園はもちろんかつて平和台球場があった場所ですが、今は福岡ドームの誕生で野球場は取り壊されています。この球場跡から鴻臚館址(古代の外交使節)が発掘され、展示館も作られています。
    この発掘された史跡を見ていて思うのですが、よくぞ千年の時を耐え抜いて残ったなと。この場所は黒田長政が福岡城を築いた場所であり、明治以降は陸軍の施設が置かれ、さらに戦後は野球場になり、大変に酷使された土地であったからです。その地面の下に遺構が残存するとは。普通なら破壊されたと考えるのが妥当でしょう。
    展示館で古代を堪能して後、城に上ります。1000本の桜の木が今を盛りと咲き乱れています。満開だ。花の重みで枝がしなっているのかと思うくらいの見事さ。人々が花の下で思い思いに酒を酌み交わしつつ観桜の会を開いています。幸せですね。
    僕たちは天守台のあった石垣に上りました。城跡でもっとも高い位置です。そこからは、咲き乱れる桜を眼下にできます。そうして、雲海のような桜色の広がり(桜だから当然ですが)をぼんやりと見ていると、花を愛でる心に欠けた無調法な僕でも、やはりシアワセを感じるのです。うまく言えませんが、生きとし生けるものの強い息吹、めぐる季節の有難さ、そして刹那ばかりの人生でこの一瞬に遭遇できる喜び。なんやかやが押し迫り僕の胸を突き上げるのです。

    夜は酒。久しぶりに訪れたホルモンの名店でビールをガブガブ飲み、魚の美味い店で生牡蠣や鯛などの刺身で焼酎をグビグビ呑み、さらに屋台で揚げたての天ぷらで日本酒をクイクイやり、そのあと恐ろしくこってりした博多ラーメンを食べ替え玉までしてしまいました。ああ調子に乗りすぎた(汗)。僕の胃袋は当然悲鳴を上げ、女房にさんざん怒られました。旅先だと若くないことをつい忘れてしまいます。ふぅ。

    翌日、二日酔いに胃痛をかかえつつ、大宰府へ。
    大宰府は何度も訪れていますが、ここに九州国立博物館が出来たので是非また訪れたいと思いまして。五年ぶりくらいの再訪です。
    まずは天神さんに参詣。もちろん桜が満開のこの時期、梅は終わっていますけれどもね。酒に関して全く学習能力の無い僕は、もう少しアタマがよくなりますようにと手を合わせてきました(もう遅いか)。
    そして、九州国立博物館へ。驚くほど立派な建物です。まずそれにビックリ。展示内容は、九州らしく大陸との文化交流にかなりの部分が割かれています。興味深い陳列に時間の過ぎるのも忘れました。
    さて、大宰府は、「遠の朝廷」であった政庁址や、観世音寺や戒壇院など見所は多いのですが、それらは以前に訪れています。今回は、ちょっと趣向を変えて、今まで行きそびれていたところへ。それは、岩屋城跡です。古代ではなく、時代は戦国の世。
    九州は戦国時代、島津氏が席巻していました。薩摩に興った島津氏は、南九州を統一、北九州に勢力を持つ龍造寺氏を打ち破り、全九州統一まであとは大友氏だけの状況になっていました。その大友氏も島津に押され凋落しましたが、まだ大友氏には立花道雪と高橋紹運という名将がいました。まさにこの二人は「つわもの」の名に恥じない剛の者です。
    立花道雪は老齢で倒れてしまいましたが、紹運は敢然と島津に立ち向かいます。島津は大宰府にある岩屋城に立て篭もる紹運を勢力を結集して攻め立てます。勇猛で知られる薩摩隼人の兵が何万も大宰府に満ち、対する紹運側は763の兵。誰が見ても勝敗が明らかなこの戦いにおいて、紹運たちは必死の籠城戦を挑み、激烈な戦いが繰り広げられました。あっという間に踏み潰せるかに思われた岩屋城が堕ちません。島津氏側の損害も大きく、再三の和睦勧告をしましたが、紹運は大友氏を裏切りません。「武士足る者、仁義を守らざるは鳥獣に異ならず候」という有名な言葉が残されています。半月の戦いの後、岩屋城の兵全員が討ち死に、紹運も自決して果てます。
    この戦いで相当消耗した島津軍は、結局全九州平定を遂げることが出来ず、豊臣秀吉の介入を許してしまったのです。後に秀吉は紹運を惜しみ、立花道雪の養子となった息子の宗茂を筑後柳川の独立大名として厚遇しています。

    その岩屋城に来ています。もちろん山の上であり、一時間近くも林道を歩いてようやく到着しました。ここも桜が美しく咲き乱れています。「嗚呼壮烈岩屋城址」と刻まれた石碑が建ち、眺望が素晴らしい。眼下に水城、大宰府政庁跡、そして天神さんが見えます。おそらく、紹運が見ていた風景と変わらぬものがあるはずです。
    城跡から少し降りたところに、高橋紹運の墓が残されています。利害で動くのが当然の乱世において、仁義に生きた男の中の男に合掌。

    山歩きで盛大に汗をかき、二日酔いも雲散霧消したようです。博多に戻ってうどんを食べ(さすがにラーメンはちとまだ苦しいので)、帰路に着きました。満足しています。
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    | 2009/03/29 | 旅行 | 23:46 | comments(2) | trackbacks(0) |

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  • 2016.12.30 Friday
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    | 2016/12/30 | - | 23:46 | - | - |

    コメント
    凛太郎さんの旅のお話はいつも楽しみです。
    美味しいもの、美味しいお酒、きれいな風景、歴史に関する話…どれも一緒に旅をしてる気分になります。随所に出て来る奥様との会話や行動を思い浮かべると“相方”という言葉が一番しっくりする気がします。楽しいこともみっともない姿もすべて一緒に過ごせるっていいな。“愛してる”って言葉より“おまえとおったらおもろい”と言われる方が好きなんで。

    雲海のように広がる桜色…観てみたいなぁ。
    福岡は一度も訪ねたことがないから…余計に行ってみたい。

    考えてみたら私はまだまだ行ったことのない場所だらけ。

    日常に押し流された日々に後悔がないと言えば嘘になります。現在に不満がないと言えば嘘になります。
    が…それを声高に叫ぶことや言葉にすることも、この歳になったらどこか気恥ずかしい。

    旅の楽しさをお裾分けしてもらえる凛太郎さんとの出会いを感謝しながら旅のイマジネーションを膨らませています。

    満開の桜の下にいるとなぜか自然と自分の“来し方行く末”を思ってしまう不思議な力がありますよね。

    節目の季節の
    短い時間に花を咲かせ散っていく桜。
    日本人に長く愛される理由は桜が不思議な力を持つことをみんな知っていたからかもしれません。
    いつか満開の桜の下で杯を交わせる日が来たらいいですね。
    >アラレさん
    ありがとうございます。この旅もいい旅でしたよ。相方もそう言っていました。

    これもいわゆるひとつの「現実逃避」なのかもしれませんけど、少なくとも旅をしている間は自分らしい自分でいられます。現状に不満を言うのは僕も気恥ずかしくて出来ませんので、楽しいことだけ話したりこうして書いたりしていればいいのかなと。

    桜は、もうこちらもかなり咲いてきました。なかなかゆっくりと落ち着いて観桜出来ないのですが、案外通りすがりに観る桜や車窓の桜もいいもんだなぁと思ったり。
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    通りすがり・暇人・名無しなどの呼びかけにくいHNはご遠慮下さい








       
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