スポンサーサイト

  • 2016.12.30 Friday
  • 一定期間更新がないため広告を表示しています



    | 2016/12/30 | - | | - | - |

    甘党とはおこがましくて

  • 2009.03.14 Saturday
  • 言葉の用法について書こうとしているのではないのですが。

    先日、到来物の饅頭があって僕はやれありがたや、とパクついていたのですが、それを見た若い人が「やっぱり凛太郎さんって甘党ですね」などと言うのです。なんだか釈然としない気持ち。
    確かにね、僕はよく甘いもの食べてますよ。酒呑みであることは昔から知れわたっていますので、最初は「へー甘いものも食べるんですか」という声がよく聞こえてきたものの、昨今はすっかり定着し、三時のおやつと言われれば嬉々として戴いてしまいます。昔はよく「大人の癖に子供っぽいな」などと揶揄する年寄りも居ましたけど、今ではそんなことを言う人もいなくなりました。なので人目もはばからず食べています。美味いのぉ薯蕷饅頭は。

    さて、釈然としない理由その1。
    「甘党」って呑めない人のことを指すんじゃなかったのですかね。
    そう言い切ってしまうには自信がないので辞書検索。goo辞書によれば、「酒よりも、甘いものを好む人」と書かれています。そうか、僕はちょっと極端だったかな。でも別の辞書には「酒類を好まない人」と書いたものもありました。
    いずれにせよ、二者択一の言葉だと思うんですね。酒も甘味も、なんて人は甘党じゃないのでは。
    対義語はもちろん辛党。または左党。ちなみになんで左党と言うのかはご承知だと思いますが、昔大工さん(または鉱山労働者)が右手にカナヅチ、左手にノミを持って仕事をしたことから、左手の事をノミ手と呼び、そのノミを「呑み」に洒落て、酒呑みを左党と呼んだ、という話。または杯を左手で持つからだ、などの諸説がありますがそれはさておき、のんべを辛党、左党と言うのです。その反対が甘党。だから、呑めないまでは言わずとも、少なくとも酒を好まない人たちのことを指す言葉でしょう。
    僕はアルコール大好き人間であるからして、「甘党」と言われると「あれ、いいのかな」とどうしても思ってしまうのです。これは、言葉の定義の話ではなくて、本当の甘党の人に対して僕のような中途半端な甘いもの好きが甘党と呼ばれていいのか、という気持ちですね。筋金入りの甘いもの好きに対して失礼ではないか、と。

    んで、釈然としない理由その2。
    前述したように、僕は中途半端な甘いもの好きなんです。世の中に存在する全ての甘いものが好きか、と言われれば決してそうじゃない。結構好みが偏っているのです。
    和菓子の世界で言えば、甘味の代表はやはりあんこでしょう。ところで、僕はつぶ餡をあまり好まないのですね。圧倒的にこし餡派。だから、大福よりも赤福が好き。甘党からすれば「風上にも置けない」存在だろうと思うんですよ。
    今川焼き(回転焼きとかいろいろ呼び方はありますが)は大好きなんです。でも、あれは僕の場合皮が好きなんですね。だから、中身はしろ餡だったりすれば案外嬉しいですし、最近はカスタード入りなんてのもあってなおさら嬉しいわけです。皮が好みであるわけですから、同系統の甘味であるはずの「たいやき」にはあまり興味が無いのです。別に嫌いというわけではないですけど、よく宣伝文句にある「うちのたいやきは尻尾の先まであんこが詰まっています」という言葉には全くそそられません。余計なことをするな。むしろしっぽにはあんこが無い方が望ましい。皮も薄いより厚めであればたいやきは嬉しいのです。これでは、甘味好きとは言えないでしょう。
    洋菓子の世界になるともっと好みが顕著になってきます。僕の好きな三本柱は「カスタードクリーム」「キャラメル」「メープルシロップ」であり、これを四天王にすると「チョコレート」が入ってきますが、もちろん甘ければ全て好きというわけではありません。
    僕は「生クリーム」って好きじゃないんですよ。食べられないわけじゃないですけど、普通より少し嫌いにベクトルが向いているかもしれません。スウィーツの王道である「いちごのショートケーキ」というものには全く興味がなくむしろ避ける傾向があります。流行のロールケーキも苦手。またたいていの人が好きな「モンブラン」もそんなに食指が伸びません。タルトも別に嫌いじゃないですけどわざわざ買ってまで、と思ってしまいます。
    シュークリームやエクレアは大好物なんですが、時々カスタードじゃなくて生クリームだったりすると本当にガッカリします。また、抹茶系が流行りですがこれも…。非常に偏りがあるんですね。

    嗜好ってさまざまだと思いますけれども、「これが本当に好き」と言えるのは、もうそのものに支配されているくらいでないとホンモノではないような気がするのですね。
    「甘党」と聞いて身近にすぐ思い出すのは僕の父親なのですが、親父は下戸で酒が好きではなく、ビール一杯で顔を真っ赤にします。このじいさんは本当に甘いものが好きだ。コーヒー一杯にスプーン三杯の砂糖を入れて医者に怒られています。飴を舐めかりんとうの箱を放さず、きんつばが大好物。七十も半ばを過ぎてようやく「ケーキは最近もたれるようになってきた、バターとかは使いすぎないほうがいいな」と言い始めましたが、でも喫茶店ではケーキセットでないと寂しいらしい。こういう人を見ると、ああワシはまだ甘いもの好きの範疇ではないのだなと自覚します。
    また知り合いに強烈な甘党が居まして(これも男性)、ベルギー菓子の「マジパン」とかいう砂糖の塊りのような菓子を食べて喜んでいます。よくこの人は「甘さ控えめで美味しい」とは何事か、と言って世間の風潮に怒っています。甘ければ甘いほど美味いのに、という彼の主張を聞くと、「僕も甘いもの好きなんです」とは言い出せないような空気になっちゃうのです。僕が甘党なんて、本当におこがましい。

    この「甘いものに支配される欲求」のようなもの、別のものに置き換えると僕にも理解できるのです。病膏肓と化した嗜好というものは。
    僕は酒好きです。そう言い切れます。それは「酒ならなんでも好き」であるからですね。そりゃ酒の中で自分なりに順位はありますけれど、でも基本的にアルコール飲料であれば何でも飲みます。それは、三増酒であっても発泡酒であっても、何でもいいんです。純米吟醸と三増酒と並べてどっちも同じ値段だけどどっち呑む、と言われたら純米吟醸を選びますが、三増酒しか無ければそれだっていい。僕が戦後まもなくの時期に成人であったとしたら、間違いなくカストリ焼酎や、メチルアルコール、さらにはバクダンなどにも手を出し、失明の憂き目に遭っている可能性が高い。
    なので「僕は酒が好きでねぇ。ただし、上質のワインか大吟醸しか飲まないけどね。焼酎は森伊蔵しか認めない」などと言う人がいれば、「お前それは酒好きじゃないだろう」と僕なんかは思ってしまいます。酒が好きなんじゃなくて森伊蔵が好きなんだろう。好きに「ただし」も何もあるもんかい。
    さらに僕は蕎麦が好きですが、もちろん出雲蕎麦と新潟のへぎそばを筆頭として、好きな蕎麦に順列はあります。しかし、駅蕎麦も好きですし、ノビノビの腰の無いコンビニのそばだって買って食べます。蕎麦と名が付けば全て好き。業務スーパーのひと玉19円の蕎麦を先日つい3玉買って、市販のめんつゆをかけてチューブからわさびを捻くり出して食べました。愉悦。多分人から見れば「あいつは味が分からんやつ」「ホンモノの蕎麦好きじゃないよ」と言われるでしょうが、僕は全ての蕎麦を愛しているのです。支配されていると言ってもいい。
    僕はさらに練り製品が好きで、蒲鉾、チクワ、はんぺん、さつま揚げ全てを偏愛しています。安物であろうと全てに愛を注ぎます。カップ麺に入っているペラペラの蒲鉾もどきでさえ、女房の食べているのから奪い取ります(全く文句は言われません 笑)。「僕は蒲鉾が大好きなんだ。ただし、小田原の鈴廣のやつ以外は食べられたものじゃないんで食べないけど」そういう人は蒲鉾が大好きじゃないのでは。蒲鉾好きなら全ての蒲鉾に身を捧げて欲しいと僕などは思うんです。

    話が相当それてしまいましたけど。自分でも勢いで暴論を吐いている自覚はあります。ごめんなさい(汗)。
    でも、僕はそういう理由で「甘党」と言われることに少なからず抵抗があるんですね。本当の甘党に申し訳なくて。
    なので僕は「ワシは甘党とちゃうで」といつも主張するのですが、「隠そうとしたってダメですよ」と言われたりして。そうじゃないんだ。甘党という言葉はなぁ…と言いかけて、また言葉のウンチクをひけらかそうとする嫌味オヤジになりそうになって言葉をのむのです。いやはや。
    ところで別の話なんですが、「辛党」という言葉を「辛いもの好き」と認識している人が多い、という話を聞きました。うーむ。最近はmy唐辛子を持ち歩き、タバスコを一瓶パスタにかけて平気な若者が増えています。そういう人を指して「辛党」と言う例が増えているのだとか。これはねぇ…。確かに言葉として「間違っている」と主張しても説得力に欠けるような。辛いもの偏愛者なのですから「辛党」だと言われれば…。昔はそんなトウガラシ@LOVEみたいな人はあまり居なかったですからねぇ(落語に登場したりしていた記憶もありますが)。
    ところで「左党」を変換したら「砂糖」が出てきました(汗)。音だけ聞けば甘党か辛党か分からんですなぁ…。

    このエントリーをはてなブックマークに追加 Check


    | 2009/03/14 | 飲食 | 21:18 | comments(6) | trackbacks(0) |

    スポンサーサイト

  • 2016.12.30 Friday
  • このエントリーをはてなブックマークに追加 Check


    | 2016/12/30 | - | 21:18 | - | - |

    コメント
    ふーん、、「甘党」って飲めない人を指すんだ。
    ぜーんぜん知りませんでした。
    私の場合、お酒は量は飲めませんが好きです♪
    でも、やっぱり甘いものも大好きですよね。
    そーいう人は何て表現するんですかね??

    甘党もどき!?!?

    いや、もどきはお酒好きもどきで甘党が先かなぁ??なら

    なーんちゃって甘党?!?!

    日本語って奥が深すぎちゃって適切な言葉がわからなくなりますね〜〜

    • jasmintea
    • 2009/03/14 9:49 PM
    >jasminteaさん
    いやー言葉の定義とか用法なんてのはそんなに深く考えなくてもいいのかもしれませんけれど。でも、本文でも書きましたように「呑めない人」とまでは言わずとも、少なくとも酒が好きじゃない人(体質的には呑めたとしても)を指す言葉としてずっと使用されてきた歴史はあるようで。
    これって、日本のヘンな文化みたいなものも影響があるんじゃないんでしょうか。つまり「酒呑みのくせに甘いもんを食べるなんて軟弱」みたいな。ことに男性は、甘味屋へ入るのが憚られた時代ってありましたね。
    今はもうそんな阿呆なことは言われなくなりましたし過去の事でしょう。男ものんべもケーキ食べてても何も違和感はありません。
    結局、どっちも好きというのは「普通」のことなんですね。嗜好とすれば。だから「なんちゃって甘党」とか「甘党もどき」なんて言わずに、ごく自然に両方を楽しめばいいんですよねぇ。西欧と比較するのは好きではありませんが、あっちではフルコースにワインは必須で、最後には必ずこってり甘いデザートを食べます。両方を好むのは珍しいことではなく普通のこと。一般的な嗜好を指すのに特殊な表現方法などない。「甘党」「左党」が特殊な嗜好だから指し示す言葉が存在する、ということでいいのでは。
    でもそう言ったって納得しない人もまだ居るみたいで(汗)、僕はよく「両刀づかいなんです」と言いますけど、これも言葉の使い方としては適切かどうかは疑問です(笑)。
    凛太郎さん
    そのテの言葉に対する誤認識が多いよぴちですが、たまたま、この「甘党」「辛党」に関しては、ほぼ辞書通りの解釈をしていたようです。
    でも、凛太郎さんおっしゃるところの「中途半端な甘党」は、世にあふれてますよ。たいていのお酒飲み女性は「甘辛党」(←凛太郎さんご指摘の”両刀遣い”のこと)だし、茶犬もお酒大好きですが、甘いものも食べます。ただし、彼はやっぱり目の前にお酒と甘いものを並べたらお酒を選んでしまうヒトですが。
    人の嗜好ってホントに面白く、私などは、食べられないほど嫌いなものは何もないけれど、たとえばチョコレートは好きなのに、チョコレート味のお菓子はあまり好きじゃなかったりします。
    こし餡はものすごく好きなのに、粒あんはかなりひいてしまうし。酒飲みがたいてい嫌がらないビールが、あまり好きじゃないし。甘エビやいかなども、せっかく新鮮なものが食べられる所に生きながら、ちょっと加熱した蒸しエビ程度が好きです。その方がおいしさが出ると思ってしまう。
    話は全然変わりますが、こんなふうにみんな細かいこだわりとか絶対持ってる。だから私は、血液型占いを受け入れないんです(すみません、話題外れまくり汗)。
    >よぴちさん
    「中途半端な甘党」と言いますか(笑)、どっちもそこそこ好きってのが平均だと思うんですよ。「どっちかは大嫌い・認めない」の方が特殊ですよねー。

    嗜好って面白いですな。
    僕の主張は、レミーとドンペリと森伊蔵しか呑まないような気取ったヤローは酒好きと名乗るな、という乱暴な論理なのですが(笑)、そんな病膏肓の嗜好じゃなくて一般的な好みという範疇ですと、不思議なことは多いんです。こし餡とつぶ餡でどうしてこんなに好みが分かれるのか自分でもよくわからないのですが僕はこし餡派。たいていは少数派なのでよぴちさんの存在は心強いです(わは)。でも僕は「チョコレート味」のモノって好きなのですねぇ。でもナッツは好きじゃないので、チョコボールはキャラメル味専門です(なんのこっちゃ)。
    僕も海老は火を通した方が好き。甘エビも昔は好きだったんですけど、金沢時代に一山千円とかで売ってるのが嬉しくてつい何度も飽食をした結果、もう食指が伸びなくなってしまいました(汗)。でも、ガスエビ(福井じゃガサエビかな)は好きだなー、生でも。今は手に入らないところに住んでるからかもしれませんけど。

    血液型占いはもちろん僕も苦手です。↓
    http://p-lintaro2002.jugem.jp/?eid=512
    類型化されてたまるかー(笑)。
    よく巷ではお酒も好きで甘いものも好きな人を“両党”なんていう言葉も使いますが…。

    お酒は飲める種類が決まってて
    甘いものも好き嫌いあるし。

    最近はめっきりお酒も弱くなりましたね(笑)
    晩酌の習慣はないので“左党”なんて言えない。


    結局私は中途半端な“両党”なんでしょうね。

    亡き父はお酒が飲めなかったし、コーヒーには砂糖3杯(笑)でしたね。
    甘いものなら本当に何でも食べていましたよ。

    血筋なら甘党なんですが(笑)

    お酒も甘いものも、どっちも楽しめる点では楽しみが多いです。

    今日は女子生徒の手作りトリュフを戴きました。
    おいしかったなぁ。どんなものでも、ほどほどが一番楽しいのかも。

    なんてまとめちゃう私はやっぱり
    中途半端だわ(笑)
    >アラレさん
    あーなるほど。両刀じゃなくて両党ね。これはうまいなあ。
    嗜好に中途半端もなんもなくて、好みってのはそれでいいはずで、てかそうあるべきだろうなと思います。甘党とか左党ってのは特殊なんです。偏りすぎ(笑)。
    だから、「オレは左党だ」とか「甘党なんだよ実は」と、本当は両方好きなのに気取って言わないようにしたいと。

    たったひとつのトリュフ。このお話にはなんだかじーんときてしまいました。アラレさんお疲れ様♪
    コメントする
    通りすがり・暇人・名無しなどの呼びかけにくいHNはご遠慮下さい








       
    この記事のトラックバックURL
    言及リンクのないトラックバックは受け付けません ごめんなさい
    トラックバック

    CALENDER

    S M T W T F S
     123456
    78910111213
    14151617181920
    21222324252627
    28293031   
    << July 2019 >>

    CATEGORY

    ANOTHER BLOG

    メインブログ
    酒・旅・フォーク・歴史・プロレスをテーマにときどき更新


    ちょっと歴史っぽい西宮
    別館・西宮歴史探訪サイト
    凛太郎の自転車操業
    西宮地域ブログ

    PROFILE&BBS&MAIL

    自己紹介です。
    BBS
    掲示板です。
    Mail
    メール送信フォームです。

    NEW ENTRIES

    SEARCH THIS SITE.

    ARCHIVES

    RECENT COMMENTS

    RECENT TRACKBACK

    BLOG PARTS


    RECOMMEND


    MOBILE

    qrcode

    SPONSORED LINKS


    OTHERS


  • フィードメーター - 凛太郎亭日乗


  • ついったー




  • 無料ブログ作成サービス JUGEM