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    鳥肌が立つ

  • 2008.12.07 Sunday
  • 「鳥肌」(1)寒さや恐ろしさ、あるいは不快感などのために、皮膚の毛穴が縮まって、鳥の毛をむしったあとのようにぶつぶつが出る現象。総毛立つこと。体温調節反射の一つ。「―が立つ」 goo辞書より
    僕は、毎度申し上げているように「ら抜き言葉」や敬語の使い方などについて、「言葉は変化していくものだ」と常々申し上げていますし、寛容にも思われるような立場を続けています。そんな記事もずいぶん書きました。
    しかしながら、こと自分を振り返ると言葉については驚くほど保守的なのです。結局「正しい日本語を使え」と非論理的に言う権威主義者が嫌いであるだけなんですね。なので、僕個人としてはら抜き言葉はつかえませんし、「全然おいしい」とは書けません。
    で、「鳥肌が立つ」という表現についてなんですけれども。

    これは、前掲引用にあるとおり、「恐ろしさ」「不快感」によって皮膚が総毛立つ現象であるとされ、あくまでネガティブな場面で使用するのが「正しい日本語」であるとされます。しかしながら、現在では「鳥肌が立つほど感動した」というようにポジティブな場面でも多用されます。これを誤用であるとする人は結構居ます。
    これは結局「鳥肌が立つ」という言葉を、慣用句であるのかそれとも現象であるのか、どのように捉えるのかということに尽きるのではないかと思うのですね。
    実際、感動によって鳥肌が立つという現象は起こります。素晴らしい音楽や絵画、またスポーツなどで想像を絶するプレイを見せられた場合、腕のあたりからさぁっと総毛立つことがありますね。これは「鳥肌」であって、この現象を表現するのに「鳥肌が立つ」という言葉を禁じられたら困ってしまうのです。「僕は全身の毛穴という毛穴が収縮するのを覚えた」と書くことも可能かもしれませんが、なんとも回りくどいし描写が生々しすぎます。鳥肌という言葉を用いた方が自然であるとは言えるでしょう。

    ですけれども、これは「慣用句」であり、ネガティブな場面にだけ使用するのだ、という言説も強いわけです。そういう歴史があればしょうがないでしょう。
    なんでそういうネガティブな意味で一度は定着したのかとつらつら考えてみますと、「鳥肌」という言葉自体があまりいい響きではないということでしょうか。ニワトリの羽を毟って地肌を露出させた光景って、確かにあまり気分は良くない。鶏肉が嫌いだという人の多くは「皮がキライ」という人が多いのではないでしょうか。焼き鳥でも鳥皮串は食べられない、皮を剥いでくれればチキンソテーも食べられます、という人は案外多い。外見的に嫌悪感を持つ人が多いので、あまりポジティブな場面で「鳥肌」と言って欲しくない、そういう歴史があるから、ネガティブ場面でだけ使用が許されてきたのでは、と推測もしてみたりします。正しいかどうかは知りませんよ(汗)。

    僕はと言えば、あまり日常で「鳥肌が立つ」という言葉を使用する機会が少なく、つかわなければ良いも悪いもありません。しかし、総毛立つ感動ってやっぱりありますよね。ですが、世の中で間違いだという意見もあるので、わざわざ「鳥肌が…」と書くこともないだろうということで、例えば「身震いするほどの」などと書いていたんです。
    しかし身震いでは表現としてパンチに欠けます。で、さんざん逡巡したあげく、僕は「鳥肌が立つ」という言葉を解禁しました。そのとき使用するのに迷った記事というのは、プロレスで上田馬之助が前田日明にヘッドロックを極めたという場面の描写でして(これ)、アホかいなと言われるかもしれませんが僕は本当にこの時ゾクゾクっと鳥肌が立ったわけで、これを表現するにはもうありのままを書くしかない、と思い解禁したのです。
    一度使用してしまえばもう「憑き物が落ちた」状態になりまして、現在ではブログでは普通に使用することにしています。もういいやって。鳥皮が嫌いな人には陳謝したいとは思いますけど。

    で、話がここからずれて行きますが(汗)。
    僕は前述したように言葉には保守的な人間なのですが、「鳥肌が立つ」については比較的ポジティブ場面で使用することに抵抗がありません。むしろ(保守的な方々からは怒鳴り込まれるかもしれませんが)、逆にほぼ「感動した」場面でしか使用しないのです。
    なんでそうなのかと言えば、僕は、日常的にネガティブ場面で総毛立つことを「鳥肌が立つ」とは表現しないからなんですね。嫌悪感や不快感、恐怖では「鳥肌」を使用しない。
    日常会話では、僕はこう言います。

    「うわー気色悪っ。さむいぼ出たわ」と。

    さむいぼ。僕はこう言いますが、大阪などでは「さぶいぼ」と言われることの方が多いでしょう(大阪では濁音を多用する、京都は清音が多い傾向にある)。どっちでもかまいませんが。漢字で書くと「寒疣」。僕個人の語感からすれば、こっちの方がずっと気持ち悪くてネガティブですなぁ。イボですからね(笑)。
    なのでポジティブには「鳥肌」、ネガティブには「サブイボ」と使い分けたいというのが本音です。

    そもそも、ネガティブ場面でもポジティブ場面でも「鳥肌立つ」現象というのは起こりうるわけで、それをネガティブ場面でだけ使用しろ、というのでは、ありのままに描写しようとする写実主義的観点からは日本語の不備、言葉不足を指摘されてもしょうがありません。じゃポジティブ場面では何て言ったらいいんですか。
    そこで、ネガティブな場面においては「鳥肌」を見限って、「サブイボ」を導入すればいいのではないだろうかと。言語の使用形態の伝統を捨てるという抵抗意識はあるでしょうが、日本語を重層的にしていくために多少のブレは容認するという考えで。いい大人が何歳になっても「鳥皮は気持ち悪い」などと好き嫌いを言っていては子供にしめしがつきません。

    しかし、「サブイボ」は関西弁だと推測され、これを全国展開しろとはさすがに厚顔な僕も言いにくい。「サブイボ?なんだそれは?」と言われそうですから(汗)。
    ですが、関西圏以外でもサブイボは通用するようですね。たいていの人は分かってくれます。驚くことに桜井和寿氏も使用しています(笑)。

      僕らは夢見るあまり彷徨って
      大海原で漂ってさぶいぼたてんだウォーウォーウォー
                        Mr.Children「光の射す方へ」 

    桜井さんは、調べますと東京都練馬区出身ということ。関西に所縁でもあるのかしらん。
    いずれにせよ、この曲はオリコン1位も記録し、かなりの人の耳には届いているはずです。面白い。みんなサブイボ使おうよ(笑)。

    ところで、書いていて思い出したのですが、「鳥肌」「サブイボ」以外に「おぞげが立つ」という表現も聞いたことがあります。これも方言なのかな?よくわかりませんけれども、これはネガティブ場面のような気がします。「怖ろしい毛」の転化なのでしょうか。そうであれば、これは毛穴が収縮することだけの描写ではなく、明確に意識が入った言語であると言えるでしょう。だとすれば、これはポジティブでは使用できない。「感動して怖毛が立った」ではおかしいことになりますから。
    まてよ、「おぞげ」は「怖毛」ではなく「怖気」かな?
    「怖気」であれば「怖気付く(おじけづく)」ですが、ちょっと辞書検索してみますとありました。(→goo辞書)。ああ、「おぞけ」か。「おぞけを震う」って確かに言いますもんね。しかしおぞげが立つとはちょっと違うかもしれません。
    ああ迷宮に入りそうだ(汗)。こういうときのお助けサイト、ほべりぐを見てみましょう。このページには「鳥肌が立つ」があります。ええっと…。
    あったあった。「おぞげが立つ→名古屋弁」
    ほべりぐは絶対正しいとは言い切れませんが、注釈に「ぞぞげが立つとも言うが、今は余り聞かない」とも書かれています。ぞぞげか。ゾゾっとくる感じが出てますなあ。
    全国的には「鳥肌」「寒疣」「おぞげ(ぞぞげその他含む)」系統の他に「ぞんぞ」というのもあるようです。「ぞんぞがつく(鳥取)」「ぞんぞがはしる(徳島)」など。いやー奥深いな。

    話がそれまくって帰着点を見出すことが出来なくなりました(笑)。そもそもは、僕が「鳥肌が立つ」という表現を慣習と異なりポジティブに使用することに対する言い訳のつもりで書き出したのですが、だんだんどうでも良くなってしまいまして(汗)。
    しかしながら、これ以上書くと方言の深みにまたはまり込みそうなのでこのへんで止めます(笑)。

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    | 2008/12/07 | 言葉 | 18:04 | comments(8) | trackbacks(0) |

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  • 2016.12.30 Friday
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    | 2016/12/30 | - | 18:04 | - | - |

    コメント
    「鳥肌が立つ」を最近使ったのは友人の霊感がバッチリ当たった時で本当に鳥肌が立ちました。
    でも、一方ではGLAYのライブで私の大好きな「together」のイントロが流れた瞬間鳥肌が立ちましたのでこっちはポジティブって言うのかなぁ???
    倉敷は何て言うのかな??

    「おぞげ」とか「ぞんぞ」と言うと寒気がするみたいに聞こえますね!!
    • jasmintea
    • 2008/12/07 10:18 PM
    >jasminteaさん
    「ぞんぞ」とか雰囲気出てますね。ところで、上記ほべりぐだと岡山も「ぞんぞがはしる」と言うと書いてあるんで、中国四国方面の言葉なのかなとも思ったのですがjasminさんはおっしゃらないのか。「さぶさぶが浮く」「さぶいぼ」なども岡山の投稿として載っていますね。ほべりぐだと厳密な調査とは言えませんから、どっかで調べられないかな(こういう話は大好きで 笑)。
    『さむぼろ』
    名古屋弁♪
    『ぼろ』は湿疹なんかのとき 言います。
    再びの登場失礼します。

    凛太郎さんのコメントを今朝拝見して母に定期便の時に「鳥肌がたつ」って他に何て言う?と聞いたら……
    「チキン肌!」
    ですって、、、、
    私の聞き方が悪かった、と気を取り直し「岡山弁で」と言ったらやっぱり「ぞんぞがつく」らしいです。
    でも、もうひとつ違う言い方をしていたんだけど思い出せないとのこと、年末に従姉妹がくるので聞いてみます。
    同じ言葉でも言い方が違って面白いですね。
    私も、こういう話は大好きです♪
    • jasmintea
    • 2008/12/10 10:59 PM
    >まるちゃん
    あーありがとうございます。いやね、上記サイト「ほべりぐ」で、愛知岐阜三重方面で広がりを持っていた言葉が「さむぼろ」だったんですけど、「ぼろ」って何だろう?と疑問だったのです。ボロ布のボロじゃなかろうし…と思っていましたら、なるほどね。
    湿疹のブツブツを表現する和語って今僕はちょっと思いつかない。こういう端的な言葉が存在するのって奥深いですね。
    >jasminteaさん
    わざわざお母様に恐縮です。「チキン肌」とはさすがですね(笑)。
    やはり「ぞんぞ」は使用されるのですか。実に感じが出る言葉ですね。「鳥肌」「寒疣」がどちらも形態の描写にしかすぎないのに比べ、実際に寒気をうまく表現されています。
    「もうひとつ違う言い方」もあるというのがまた面白いですね。実際にお母様がつかわれていた言葉ではなく近隣の方々が使用されていたのか。興味が尽きませんね。
    こんばんは。今日、従姉妹に聞いたら「さむさむがういた」だそうです。
    直接的な表現でわかりやすいですよね!
    リンクのページを見たら「さむさむ」は「鳥肌。さぶいぼのこと」って書いています。
    「出た」ではなく「ういた」も言い方としては興味深いですよね。
    地方によって言い方が違うのか世代の問題なのか、面白いです〜♪
    • jasmintea
    • 2008/12/28 6:00 PM
    >jasminteaさん
    ありがとうございます。やっぱり「さむさむがうく」って言うんですか。ほべりぐはちゃんとしているな。僕は何か方言で分からないときにすぐこのサイト見るんですけど、ネットの力も捨てたものではない。こういうの昔は言語学者と学生らがひとつひとつ採集していたもんなんですけれどもね。
    しかしいろいろな言い方があるのですね。岡山県は特にバラエティに富んでいる。これは歴史がそうさせたのかもしれませんよね。よくわからないですが、やはり吉備国から分かれた備中と備前と美作が織り成した歴史を感じます。
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