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    文章表現における言文一致 もしくはネットのカキコについて

  • 2007.05.13 Sunday
  • また理屈っぽい話になります。ごめんなさい。

    前回記事の続きとなりますが、ブログの文体でまだ思い悩んでいます。
    正確にはブログだけではなく、全ての文章表現における「文体」で考えあぐねているわけですが、ここは「ブログ」に絞って考えたいと思います。何故かと言えば、それは僕が、文章による自己表現の場をブログでしか持っていないから、ということが理由です。ブログ、と言ってしまうと狭くなるので広義に「ネット」と言ってしまってもいいかもしれません。掲示板に書き込むことや、他にも様々な形がありますから。
    「ブログ」「ネット」に絞る理由はもうひとつありますが、それは後述します。

    前回記事で、様々な御示唆をいただきました。その中で衝撃的であった文言があります。
    バディ・ロジャースさんは、いただくコメントから文章表現についてずっと考察を重ねられてこられた方であることが読み取れますし、大いなる先達であろうと拝察しています。そのバディさんが、
    「日本語は未だに言文一致体になっていないと思うのです」
    と書かれました。これは、僕が今考えていること、書きあぐねていることを一言でずばりと言い表されています。僕は思わず唸りました。まさにその通りである、と。

    日本語、特に明治以降の日本語の成立過程は、どうやって自分の意思を文章で伝えることが出来るか、の歴史であったとも言われます。
    幕末期において、志士たちは意見交換の度に手紙を書いたと言われます。それは、ひとつにはまだ「共通語(標準語)」というものが成立していなかった故に、薩摩弁と土佐弁では意見が通じにくかった、ということもありますが、もうひとつ重要なことは、「話し言葉」の成熟がまだなされていなかったからだ、という指摘があります。抽象的な表現が話し言葉ではうまくなされなかった。なので、手紙を書き、普段話し言葉では使用しない漢文などを引用したりして表現した。当時の話し言葉は汎である必要がなかった故のことである、自分の周りだけに伝わればそれでよい言語であったからだという話です。
    明治になって、人々は「村」という括り、また「藩」という括りではなく、日本全体で意思の疎通をはからなければならない事態になります。そうした中で、「全国共通語」の創設、それによる学校教育、そして新しい言葉が次々と生み出されます。例えば「自由」「権利」「文化」「社会」「女性」などと。こうして日本語は表現力を充実させていきます。
    そして「言文一致」です。それまで日本語は、書き言葉は文語文であり、話し言葉とは大いにかけ離れていました。しかし文語文は難しい。口語文とのあまりにも大きい落差のために、明治の先人たちは苦労して文章文というものを編み出してきました。
    二葉亭四迷の苦労はよく知られるところです。四迷は落語を参考にしたとも言われます。そうして、小説から始まり新聞記事や雑誌記事に至るまで、ようやく書き言葉と話し言葉の統一がなされたのは、もしかしたら戦後なのかもしれないと僕は思ったりもします。言文一致は明治時代にある程度完成したと言われていますが、僕などは戦前の新聞記事など読みにくくてしかたがありません。

    そうして、偉大なる先人が編み上げてきた日本語を僕たちは享受してこうして文章を書いているわけですが、こうしてネットで自分の文章を公にする時代が来て、僕はまだ考えあぐねているわけです。
    何を考えあぐねるかと言えば、「自分の感情を文章でどうやって簡単に表現するか」ということなのです。
    言葉にはいくつもの役割がありますが、その最大のものは「伝達」することであろうかと思います。では、その「伝達するべき対象」とは何か。
    それは、「具体的事象」であり「状況」であり「理論」だったりするのですが、それらを伝達するのには今の文章語は事足りています。もちろん「表現力」というものに個人差はありますが、とにかくそれを伝達することは可能です。
    しかしながら「感情」というものは、文章で容易に伝達することは出来ません。実に難しいのです。話す、ということであれば、それは可能です。ゆっくり言ったり語気を強めたり音を高くしたり。対面であれば顔の表情やアクションも伝達手段に加わります。しかし、それを文章だけで表現するのは至難の技とも言えるのではないでしょうか。

    と言って、それを文章で表現する必要は、7、8年前まではさほど無かったとも思えます。そういう機会がありませんでしたから。感情の伝達は主として話すことによって行われていましたし、唯一「手紙」というものがありましたが、手紙はじっくりと考えて書けばいいので、文章表現を細やかにしてなんとかして気持ちを伝えるということも可能でした。
    しかし、ネットの時代がやってくる。
    メール、という手段は、ずいぶん前から社内メールも含めてありましたが、ああいうものは電報のお気楽版のように僕は捉えていて、必要な要件だけをまとめて伝達するのに便利、というくらいの認識でした。まだまだそこに感情を入れる必要はなかった。
    ですが、そうしているうちに「ネットで遊ぶ」ということが普通になってくる。
    僕が初めてネットで遊びだし、「チャット」という世界に入り込んだのはもうずいぶん前のことですが、入り込んで最も驚いたのは「会話をそのまま文章に打ち込んで繋げていく」という手法です。打ち込んで会話をするのです。そうなると、どうやって言葉に感情を込めればいいのかということが難しい。顔の表情もアクションも見えない世界で。
    しかし、そこに居る住人たちは、簡単にそれを行っていました。(笑)(爆)(汗)(驚)などを語尾につけることによって。また(^-^)やm(_ _;)mなどと顔文字をつけることによって。これによって実に簡単に感情を表すことに成功していたのです。
    それまでも、例えば!や?などの記号。♪や…などは多少あったかもしれません。どちらかといえばそれらを僕は使うことを好ましく思っていませんでした。しかし、次々と交わされる会話の中では、そういったものを使っていかないと追いつかないのです。

    つまりこれは戯曲のト書きみたいなものだな。僕はそう解釈しました。演劇の脚本は、基本的に会話で成立する世界で、感情表現の説明を書き込みます。それを簡略化したものであると。
    使い出せばこれは便利なもので、僕もそれに倣いました。何より誤解が生じなくなる。感情を記号化することがこんなに便利であろうとは。
    その延長線上で、いまだに僕はこうして書いているわけです。

    ネットというのは、今までの活字言論の世界とは少し異なるところがあります。ひとつは、「誰でも表現出来る場がある」ということ。特にブログというものの出現で、大いに可能性が広がりました。なので、誰でも書く。僕だって書く。漢字も知らなくても変換してくれます。
    その書き手というものは、キーボードもしくは携帯のボタンで文字を打ち込みます。そして携帯メールに慣れている人は、その延長線上で文章を書くでしょう。その携帯メールとはまさに会話そのもの。僕がチャットで知った世界と同じです。それは新しい文章表現と言ってもいいのではないか。
    そしてもうひとつは、「ネットは双方向性のものである」ということ。今までの活字メディアが一部の例外を除き「一方通行」であったのに対し、ネットではレスポンスが生まれやすい。HP<ブログ<SNSでしょうか。またBBSは初めから双方向性メディアです。
    既に「新言文一致体」という言葉も生まれているようです。
    僕が冒頭「ネットに絞る」と書いたのはそういう理由です。
    現在は空前の「人が文章を書く時代」でしょう。こんなに若者が文章を書いている時代はなかったのではないでしょうか。僕たちの時代は逢って話したり電話をしたりして図っていたコミュニケーションを、今はメールで文章にして送る。mixiの会員はもう600万人を超え、言葉を声として発せずにかなりのコミュニケーションが可能になっています。みんな書いているのです。ウェブ上で。

    その中で、新しい言語表現の方法が生まれてきたのではないか。
    今までの「敬体」と「常体」しかなかった文章表現に「新会話体」みたいなものが生まれてきたのではないか。それは「ケータイメール」「ネットのカキコ」「ブログ」というものを媒体として。これは、文章文と会話文の距離をさらに縮めたものと言うことも言えそうです。
    敬体が「〜です」、常体が「〜である」。そして仮に「新会話体」とすれば「〜だもんね」でしょうか。
    椎名誠氏らの「昭和軽薄体」というのは、これの先駆だったのかなぁ。そんなこともぼんやりと考えたりしています。

    「乱れた日本語を使うな」という識者もいるでしょう。ですが「乱れる乱れない」というのはいつの時点から考えてなのか、ということがあるので、僕はあまりそういう観点からは考えません。
    また啓蒙しようとも思っていない。人のことなどまあいいのです。僕が思案しているのは、「僕はいったいどういう文体を採用して書いていけばいいのだろうか」ということなのですよ。
    それこそがこの長い記事のテーマであるはずだったのですが…書ききれませんでした(汗)。
    それにしても長いよなぁ。ここまで読んで下さった方には本当に感謝です。ごめんなさい。結論がまだ出ていないので、後日続き…ということにさせてください。
    (え、まだ書くの?)
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    | 2007/05/13 | ブログの話 | 23:58 | comments(9) | trackbacks(0) |

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  • 2016.12.30 Friday
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    | 2016/12/30 | - | 23:58 | - | - |

    コメント
    メールでの会話体を新会話体と呼んでしまうと、(あえて例は出しませんが)2ちゃんねるから発信されたりして、日本語としては完全に間違ってるけど今じゃみんなが理解して使う言葉なども新会話体と呼んでいいのか?という疑問がw
    • にが
    • 2007/05/17 12:32 PM
    >にがさん
    この長いの読んでくださったのですか。いや本当に嬉しいです。ありがとうございます。m(_ _;)m

    「新会話体(仮)」などと書いちゃったのは僭越すぎて恥ずかしい限りでありまして実は訂正したいのですが(笑)、まあ僕の言いたかったことは、「現在会話で使われている表現をそのまま文章化する」ということに限らないようにも思えるのですね。
    喋るように書く、ということであれば、僕などはネイティブ関西弁やねんから(笑)、こんなチャラチャラした文章なんかおかしいんですわ。ほんまに実際喋ってる言葉と全然ちゃうし。ほんでもそないに書いてしもたらなんやわからんですやろ? そやから、「会話風」やねん結局は。会話体っちゅうてもやっぱり文章用に作ってるんですわな。ただ、敬体にも常体にも収まりきらへん文章なんでそう仮にゆうただけのことで(汗)。

    それで(戻します^^;)、2ちゃんとかで使われている言葉がどうなるかは、後世の判断でしょうねぇ。「マターリ」「ケコーン」などは流行語と同じ範疇だと思うのですが、完全に定着すればそれは日本語になってしまう。以前に「しだらない」が「だらしない」に変わった、とかいう話を書いたことがありますが、明らかに間違っていても時間がそれを日本語にしてしまう。
    これは文体の問題じゃないんじゃないか。そう僕は考えています。新語が定着するかしないかであって、定着すれば常体の文章の中に「反省しる」「スマソ」「良いでつ」があらわれる可能性もあるかもですよね。もちろん本当にそうならないことを僕は願っていますけれどもね(汗)。
    それはオイラも願います。
    昔はそんな用語もネット上でしか使用していなかったと思うんですが(普段の生活の中で使用している人を見たことがないもん)、劇場版電車男では食事のシーンで「マターリ」って使ってましたね・・・。あんなのの影響とか、ネット人口の増加などが原因で、現実世界とネット世界との境界線が薄れてきているのもあるかも知れません。それに以前はHNだけで素性は知らない住人が多かったけど、今はミクシイなんかリアル友が多いし、普段の会話で(あくまでもネタとして)使うこともありますよね〜。
    でも僕はちゃんとした文章じゃなくても、手書きの文面に顔文字を入れる人がキライですwあれが生まれた経緯はパソコン上で仕方なく・・・という気がするので、手書きだったらイラスト描けよっと思います。
    ところで、凛太郎さんの関西弁は普段の話し言葉よりもずっと関西弁な感じで、落語家さんみたいで面白いですよ。オイラも普段は関西弁だけど、凛太郎さんみたいにコテコテじゃないっすww
    • にが
    • 2007/05/18 12:29 PM
    >にがさん
    「電車男」ですかー。なるほどね。あとはしょこたんとかも「ギザ」とか言ってますね。ああいうのは流行語の範疇で終わってくれればいいのですが。うーむ。また、mixiが助長している部分もあるのかな。
    「ら抜き」とか敬語とかで、僕はものすごく物分りのいい態度に出ていますが、本音と感情だけで言えばホントは大変言葉に保守的な僕なので(笑)、ただの流行で終わって欲しいですねー。

    しかし手書きの文面に「(^-^*)/コンチャ!」←こんなの書いちゃう人がいるのですか(笑)。なんかヘンだな。しかし、皆が皆、にがさんのようにイラストを描けるわけじゃないですからねぇ。誤魔化しているのでしょう。

    ワシは結構おっさんやさかい、コテコテになってまうんかもしれへんなぁ。普段はほんまにこんな喋り方やで(汗)。
    やった やったあ。
    ナニ喜んでるかって?
    凛太郎さんの関西弁 やっと聞けた。
    あっちこっち飛び歩いて読んでるので ヘンな反応でごめんなさい。…で 本来ならこのあとに顔文字で謝ってるのを入れるのよね。
    まるちゃんは それが苦手。
    (笑)とかwとかを やっと最近入れられるようになったとこ。
    なんか恥ずかしいんですもの。
    恥ずかしがるとこが違うやろ…って ツッコミ入るかな?
    いいトシしてぶりっこ文体のクセに…って。

    文体へのこだわりは 個人によってまったく違うね。
    そして それぞれのニュアンスへの理解がネットでの共感じゃないのかな…。
    なんて ぼんやり感じてる。
    あ もちろん内容への共感がだいじだけど。

    で まるちゃんのこだわりは「。」なんだよ。
    可能なら「!」「?」などを使わずに書いてみたいもんだ。
    >まるちゃん
    まるちゃんのこだわりが「。」とは実にまるちゃんらしい(あ、これじゃオヤジギャグだっ)。

    本文でも書きましたが、顔文字などに慣れるまでには僕もずいぶん時間を要しました。やっぱり抵抗がありまして。ただこれを「戯曲のト書き」であると開き直ってからはよく使用するようになりましたよ。ネットで表現するときの一種の「約束事」だと今では考えています。
    ただ、あっちのブログでは使用をためらってしまいます。(笑)(汗)も同様です。やっぱり「。」で終わりたい。「!」「?」も出来得ることなら使いたくないですね。疑問や驚きの気持ちは文章でなんとか表現したい。しかしなかなかその域には達していないのが残念なんですけれども。
    ここでは(笑)も顔文字もよく遣っています。あっちでもコメントレスには多用します。会話を意識しているつもり。

    関西弁はね…変換せぇへんさかいにあんまり遣わへんのですわ。「つかわへん」と打ったら「津川ヘン」と変換してワケわからへんようになってまう。案外ネイティブで文章化するんは面倒であきまへん。わはは。
    言語表現 文章表現で 検索しました。
    漫画的文章言語表現 感情的表現 ヒッステリック表現 料理を食べた後の味の表現 患者で 医者に伝える表現(風邪ひいたのかなぁと思う。私は医学的知識がないので)子供が 大人に伝える表現 男の子のが 本来 無口である。したがって 会話が
    下手だと思う。(自己表現が下手だと 最悪 精神的な病と疑われる。他)
    • 村石太マン
    • 2010/08/14 2:32 PM
    >村石太マンさん
    感情を言葉で表現するのは本当に難しいですよね。
    ひとつには、まだまだ語彙が不足しているのではないか、と思われる点。頭痛がするのに「ズキズキ」とかオノマトペで表現したり、「締め付けられる」「錐でコメカミを刺される」「奥の方で溶鉱炉が解けた金属を流しだしている」などと様々に言いますが、決定的なものはなくただ「比喩」であるだけ。困ります。
    日本語は徐々に語彙が増えているとは思いますし(辞書はどんどんページが増える)、また従来の言葉に新しい意味を付していくこともされます(面白いことを言ったつもりでも周りはまったくそれを面白いと思わず場がしらける様子→サムい 独りよがりで周りのことを考えず独善的な物言いをする様子→イタい とか、TV発信が多いようですが)。

    男の子の方が本来無口かどうか。これは性差ではなく、教育による部分も多いのではないでしょうか。かつての薩摩藩の郷中教育(議を言うな)とか、「男は黙って」などという刷り込み。そんなのも影響していると思います。僕は男ですが相当におしゃべりなんですけど、特に突然変異であるとは…(笑)。
    こわい
    • ゆん
    • 2018/01/17 7:46 PM
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