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    | 2016/12/30 | - | | - | - |

    鯨のハリハリ鍋

  • 2007.02.17 Saturday
  • 「スーパーで鯨が半額で売ってたよ。買ってきちゃった」

    妻がそんなことを言って鯨の赤肉のかたまり300gを僕に手渡しました。話が唐突すぎるっつーの。

    先日、実はこんな会話をしていたのです。
    「鯨の捕鯨問題はホンマに頭にくるな。あんなん身勝手極まりないがな」
    「そうね。もう鯨って高級食材ね」
    「昔は鯨ばっかり食べてたもんや。焼いたり揚げたりハリハリ鍋にしたりしてな」
    「へぇそうなの。私って鯨って食べたことあったっけな」

    なんですと?

    「あんた給食とかで食べたことあるやろ」
    「えーっと、そういえば鯨カツとかあったような気がする。憶えてないよ」
    「そんな程度か?」
    「うん。家で食べたことはなかったような」

    地域によって食文化はやはり違うものです。鯨はもしかしたら西日本の食文化なのかもしれません。青森じゃ一般的でなかったのか。いや、妻の実家だけだったのかもしれませんしはっきりはわかりませんが。

    「ハリハリ鍋は美味かったで。家族争って食べたもんやがな」
    「じゃあ今度食べさせてよ。そんなに言うんだったら」
    「そんでも、こないだ雑誌に書いてあったけど大阪の店で一人前4000円くらいやったぞ。そりゃちょっと贅沢やがな。鯨は安いから値打ちがあったんで…」
    「じゃ今度買ってくるから家で食べればいいじゃない」

    そんで冒頭の話になるのです。半額セールに鯨の赤肉があったのだそう。これ幸いと買ってきたようなのです。そうまでされては作らないわけにはいきません。

    「あのな、土鍋に水張って昆布ほりこんどいて。あとはワシがやるさかい。水菜は買うてきてあるんやな?」
    「うん。4束買った。こんなにたくさん食べられるの?」
    「ハリハリやとそれがあっという間に無くなるんやがな」

    まず出汁の調味です。昆布が戻ったら火にかけ、普通なら少しして取り出すところですが濃い味が欲しいので多少煮出します。ここでかつお節を大量に入れれば上等ですが、まあ家では濃縮かつおだしの素で誤魔化し、しかし少しだけ追いガツオをして香りを立てます。醤油、酒、みりんで心持ち濃い目に調味し、鷹の爪を何本か入れておきます。
    さらに、鯨をスライスします。あまり薄くするとつまらない、しかし分厚くしすぎるとまた美味くありません。5mm幅くらいに切って、しょうがをすり下ろし酒と少量の醤油(臭み消し程度)を揉みこんでしばらく置きます。なじんだら片栗粉をはたいて熱湯にくぐらせ、冷水にとります。こうすると鍋に入れても鯨が固くなりません。水菜をザク切りにして下ごしらえ終了。

    卓上コンロを出し、食卓に鍋をセッティング。普通ならここに豆腐やしいたけなどを入れるのでしょうが、僕流で具は鯨と水菜だけ。鯨も赤肉だけで脂身とかコロ等はありませんが、そんな贅沢はいまどき言っていられません。

    「ええか、鯨はもう半分火が通っとるからそんなに煮ない。水菜はそれこそしゃぶしゃぶみたいにくぐらせるだけで食うと美味いんやがな」

    そうして、燗酒を呑みつつ鯨鍋を食べます。

    ああ、久しぶりやなぁこの味♪

    この動物臭と言いますか、クセのある匂いがなんとも懐かしさを感じさせますね。美味い。まだシャキッとしているくらいの水菜とあわせればそれはもういくらでも食べられてしまいます。
    これは冷静になって考えれば、牛肉なんかのほうが美味いでしょう。しかしこれは郷愁が味を引き上げるのですね。子供の頃に争って食べたその味が美味さを倍増させるのでしょう。
    したがって、妻にとっては慣れない味であるはずで首を傾げるかと思っていましたら、美味い美味いとパクついています。まあね、うちの女房は鯨の経験値は低いかもしれませんが、一緒に静岡でイルカ食べたり知床でトド食べたりしていますからね。あれと同系統の味ですから、問題はないのでしょう。全然遠慮せずに食べています。少しは遠慮して欲しいくらいだ(笑)。
    こうしてまた争って食べるハリハリ鍋が出来るとはもう思ってもいませんでしたが、妻に言わせると以前よりもよく鯨は売っているらしいです。
    こうして、ザルに二杯分あった水菜もあっという間に無くなりました。まあこれは水菜を食べる料理でもあるのです。最後にごはんを入れ、卵を溶き葱を散らして雑炊に。これもまたたまりまへんなぁ。
    こうやって手軽に出来るのならまたうちでやろう。子供のころから食べなれた味が復活しました。

    「ところで、どうしてハリハリって言うの?」
    「それはな、水菜を煮込まず食べるからや。つまりパリパリしとるやろ。古語ではパなんて半濁音の記述はなかったから"はりはり"と書いたんやがな」
    えーっと、これは知ったかぶりです(笑)。本当のところはどうして「ハリハリ鍋」と言うのかは知りません(汗)。
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    | 2007/02/17 | 飲食 | 21:46 | comments(6) | trackbacks(0) |

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  • 2016.12.30 Friday
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    | 2016/12/30 | - | 21:46 | - | - |

    コメント
    懐かしゅうございます!(笑)

     関西では定番の「ハリハリ鍋」。元々はすき焼きを食べることのできない貧乏人の食べ物だったことはおいといて今では高級料理店で出すようになってしまいました・・・時代ですかね・・・。

     私の場合、学校給食で「鯨の竜田揚げ」が定番メニューでしたので・・・。「おばけ」をからし味噌で食べたり、「百広」を食べたりしてましたから・・・。

     鯨食文化を奪っていた保護団体がにくい!(笑)
    >ヒロリンさん
    ハリハリもずいぶん食べていなかったんですよ。ホント妙な環境団体のせいで高価になってしまっていたものですから。まあうちでやる分にはそんなに大層なことにはなりませんわね。鹿の子や尾の身を使うわけじゃないんですから。

    大阪の居酒屋ではまだ「おばけ」は定番ですね♪ 僕はよく注文します。これで燗酒をやるとこたえられまへんなぁ…。
    (しかし「おばけ」がわからない人もいらっしゃるでしょうね 笑)
    「百尋」は先日マンボウのものを食べました(笑)。コリコリしていましたよ。
    私は生まれも育ちも関西ですが、鯨は食卓に出たことがないです。。。友達との会話にも鯨を家で食べたという話は出てきたことがないです。うちの周辺じゃ鯨と言えば、給食だけのメニューというのが通説です。というふうに小学校の頃は給食でたまに出てた記憶もありますが、どんな料理だったかまでは思い出せません・・・
    でも鯨を食べるのが関西だけの習慣ではないだろうと思うのは、北海道出身のアーティストが正月には「くじら汁」というのをよく食べたとテレビで言ってたから。
    逆に、北方面だけの習慣かと思ってました。
    ハリハリ鍋の作り方がわかったのでカミさんに言って作ってもらおうと思います。今は鯨が売られるのも見かけますしね。水菜はうちに大量にありますんで(農家の強みw)
    • にが
    • 2007/02/20 12:50 PM
    >にがさん
    うーむ、さすがはにがさん若い♪
    多分時代じゃないかと思うのですけれどもね。鯨が食卓に上がっていたのは僕も本当に子供の頃です。しばらくして全く鯨は見なくなりました。鯨のベーコンも安かったのでよく食べていたのですけれどもね。今はものすごく高級品です。

    くじら汁。おそらく(記憶で書いて申し訳ないですが)それは「塩くじら」を使ったものじゃないでしょうか。なんかTVで見たことがあるのです。関西でいう「コロ」の部分、皮と脂肪のところですね、それを塩蔵したものですね。保存食の活用だったのではないでしょうか。正月に食べるというのは…おそらくご馳走の範疇なんでしょうねー。食べてみたいなぁ。
    比較的昔から、捕鯨といえば紀州太地や高知などが有名で、西日本文化というイメージが僕にはあったりして。でも、全国的におそらく食べられていたのでしょうね。庶民の食べ物だったのでしょう。

    しかし、にがさんのところ農業もされているのですか。それは大変なお仕事かとは思いますが、水菜が大量にあるとは羨ましいー! ! 今の季節シャキシャキして美味いですねー。
    まぁ大変ですけど、ウチの両親と祖母が趣味でやってるだけで、いわゆる兼業農家ですよ♪
    それでもお米とおいしい野菜には困らないのが、ちょっと自慢かも〜◎
    ここで自慢しちゃってすみません〜w
    • にが
    • 2007/02/21 12:25 AM
    >にがさん
    趣味とかおっしゃってますがなかなか大変ですよねー。でも美味しいものが食べられるのがいいですよね。
    うちのカミさんの実家も農家なのですが、なんせ実家が東北なものですから「ちょっと野菜ちょうだい」というわけにはいきません(汗)。近くのにがさんが羨ましいー♪
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