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    | 2016/12/30 | - | | - | - |

    こちらのほうでよろしかったでしょうか?

  • 2007.02.10 Saturday
  • 前回の続き。さらに暴論になっている可能性がありますがご容赦の程を。

    いわゆる「識者」の方々は「正しい日本語を使え」と声高に叫びます。こう主張する人たちというのはどういう人たちかと言えば、国語学者ではないのですね。国語学者は実に言葉に対して柔軟です。日本語の新しい表現などが出てきたらそれを否定することなどせず、その言葉が出てきた背景を探り、分類し定義づけようとします。確かにそれが学問というものでしょう。「正しい日本語」と言う人はこういう人たちではない。例えば文筆業の方とか、教師とか、横丁の頑固なご隠居さんたちがよく口にするようにも思えます(あくまで主観です^^;)。
    じゃあ貴方の言う「正しい日本語」ってなんですか? 言葉が時代とともに変わっていくのを否定まではしないでしょう。じゃいつの時点が正しいの? 明治? 戦後? 文部省の国語審議会が認めて権威がつけばいいわけ? …おっと感情的になってしまった(平謝り)。
    でも、「正しい敬語を使え」という圧力は、かえって敬語を捻じ曲げてしまう要素も持ってしまうと思っているのですよ。あくまで可能性としてですけれどもね。敬語は使いたい、けれども間違ったら怒られる、そういう心理が「二重敬語」を生んでしまったり「バイト言葉」などがまかり通ってしまう一因になっているのじゃあないかと。そんなふうにふと思ったりもしてしまうのです。

    「二重敬語」は、昔から識者の間で目の敵にされてきたような印象があります。
    それについて、今回の「敬語の指針」では、例えば「お読みになられる」を二重敬語として「一般に適切でない」と一応言っていますが、習慣として定着している二重敬語もある、と「お召し上がりになる」を例に引いていて示しています。二重敬語は肯定、とまでは言いませんが容認、と見てもいいのかと思います。
    さて、この「二重敬語」が何故生まれてきたかの背景にはいろいろなことが考えられるでしょう。前回書いた「敬意の磨耗」も一因として挙げられるかもしれません。「読まれる」だけではどうも敬意がこもっているのかどうか不安。なので「お〜になる」をつい加えてしまう。これも心理としてわかります。
    その不安はどこから来るのか。ご隠居さんに怒られるからじゃないでしょうかねぇ。そんなふうにふと思ったりもしてしまうのです。

    バイト語、バイト言葉と呼ばれる一群の言葉がありますね。ご隠居が最も嫌う一群の言葉だと思います。「敬語の指針」でも「マニュアル敬語」として少し言及されています。「ご注文の品はおそろいになりましたでしょうか?」は注文品に対する敬意になるから不適切であるという例を挙げつつ、「形だけの敬語では敬意は伝わらない」としています。心が大切なのだという部分にはもちろん賛成。
    しかし、もう少し例を挙げて言及しても面白かったのではと思うのですけれどもね。
    「日本語の乱れ」の最も顕著な例として挙げられることの多い「バイト語」。しかし、僕は前述の「魚をマリネしてあげる」よりも違和感を感じません。そりゃ多少引っかかる部分もありますよ。でもね、これら一群の言葉は「敬意の磨耗」と、それに対処する方法ではないかとも思えるのです。「距離感(親疎)」や「婉曲」表現がどうも見え隠れする。
    ちょっと代表的なものを考えてみますね。

    ・「ポテトのほうはよろしかったでしょうか」
    この言葉に二つ入っています。「〜のほう」と「よろしかったでしょうか」。これをご隠居さん方式に直すと「ポテトはよろしいですか」となります。(ご隠居さん式にもっと「正しく」言うと形容詞+です なんてありえないでしょうから「よろしゅうございますか」が正しいのですが、もうそのへんまで言っていたらキリがないのでこれでご勘弁を)
    うーむ。何故か「ポテトはよろしいですか」の方が紋切り型で押し出しが強く感じます。僕ですらそう思うのですから若い人は「ポテトを買いなさい」と言っているように聞こえてしまうかもしれません。
    まず「ポテトのほう」ですが、この表現はつまり「ポテト」とはっきり言っていない。はっきり言うと押し付け度が増すからでしょう。「ポテトなどはいかが?」と言えればいいのですが、マクドにはハンバーガーと飲み物以外に食べるものと言えばまずポテトですわな。サラダやパイも店によってはあるかも、ですがそんなに何種類も取り揃えていない。さすればなんとなく「など」より「ポテトのほう」と言って婉曲にぼかして表現した方が優しく聞こえます。
    「よろしかったでしょうか」。この「〜でしょうか」の敬語表現は一応間違ってはいません。「〜ですか」よりも優しく聞こえます。問題は「よろしかった」という過去形を使用している点なのでしょう。この過去形の解釈は難しいと思います。「確認の敬語と許可の敬語」または北海道・東北の言葉で「〜た」で終わる丁寧語の存在など様々な説があります。これは言及しきれませんが、僕の感覚だとちょっと過去にすることによって「時間の経過」による距離感を生み出そうとしているように思えます。わかってもらえますでしょうか?(大汗)。うまくかいつまんで言えないな、ひと記事書かなくちゃいけないかなと思っていましたら、今絶妙の記事を見つけました。
    「湯川カナの、今夜も夜霧がエスパーニャ」是非参照してください。この方の言葉に対する感覚には敬服します。

    ・「560円になります。1000円からお預かりします。」
    ここで問題になるのは「〜になります」と、「〜から」ですね。
    560円になりますって、オマエが560円になったのか(変身したのか)、という突っ込みですね。まどろっこしくなく「560円です(でございます)」と言え、ということなのでしょうか。
    しかしこのまどろっこしさというものが「婉曲」のひとつの手段であることはわかるのです。はっきり言わないということ。いろいろ考え方はあると思いますが、僕は婉曲というものは、日本人の美徳であるとも思っているのです。対象をぼやかすのですね。こういう金銭などにまつわることはそちらの方が日本人気質に合致しているように思えて、どうも僕は批判する気にはなれないのです。「〜です」より「〜になります」の方が語感が柔らかい。
    まあ金銭は昔から「ねがいましては…375円なりぃ」というそろばんの読み上げもありますし、「〜になる」もさほど間違いじゃない気もします。困るのは「こちらハンバーグになります」という言い方でしょうか。これは確かに庇うのが難しい(笑)。しかし、これも前述の婉曲のひとつの表現方法だと考えられなくもないと思います。はっきり言わない。
    「〜から」については、これも表現のぼやかしであろうと思えますね。「1000円でよろしいですか?」というニュアンスが汲み取れるように思えます。「1000円お預かりします」では断定で全く付け加える隙がありませんが、「1000円から〜」と言われると「あぁあと60円出すよ」と言える余地を残しているように聞こえます。ちょっとした優しさ。
    じゃ何故「〜から」という助詞を使うのか、あんた1000円さんから預かったわけじゃないでしょ、僕からでしょ? という反論があるかと思います。そこがニュアンスでは説明がつかないところだと僕も思います。日本語は主語がありませんから、話す相手方を主語だとまず推測しますからね。ここらへんになると僕には手に負えませんが、確かに起点、原因、理由、手段の「から」にはあてはまらないような…。ただ前述のような起点の助詞(私から)よりも、原因・理由的助詞に近い感じはします。分類は学者じゃないので出来ませんが、由来という匂いはします。新用法として考えてもいいのかもしれませんが。

    いずれにせよ、「〜のほう」「〜になります」「〜から」からは対象物をはっきりと明言しない感じが読み取れると僕は思います。あくまで僕は、ですが。「明言しない」ことは「対象を尊重する日本文化」であるとも思います(諱や忌み言葉なども含めて)。だからこれもそう目くじら立てずに敬語の一形態であると考えてもいいのではないかと思いますけれどもね。問題は、「マニュアルどおりに言わされているので心がこもっているように聞こえない」という点に集約されるのではないでしょうか。その点は「敬語の指針」にもはっきりと書いてあることですね。
    また、聞く側も「オマエその言葉づかいは間違っているぞ」と言うより、少なくとも敬語を使おうとしてくれている心意気を感じたいものだと思います。そうでないとこんなに難しい敬語を使う勇気が湧きませんよ。

    うわー長くなってしまいました(大汗)。でももう少しだけ言いたいことがありますので次回に続く。だんだん暴論めいてしかも愚痴っぽくなっていることは承知しています(汗)。
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    | 2007/02/10 | 言葉 | 08:22 | comments(4) | trackbacks(0) |

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  • 2016.12.30 Friday
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    | 2016/12/30 | - | 08:22 | - | - |

    コメント
    おっはようございます。
    昨日書いた銀行の話を同僚にしていたところ750円の買い物をして「750円からお預かりします」っておかしい!って。
    おつりがないのですから「750円頂きます」が正解ですよね。
    確認のため、はわかるのですがどうもコンビニ言葉はおかしい…マニュアル以外の言葉は急に乱暴になるのが愛嬌と言うかね、との話を聞いていました。
    今日の凛太郎さん記事と似た趣旨です。

    と、人のことを批判するのは簡単ですが自社の話となると大変ですよね〜。
    「うるさババァ」になりたくないけど最低限のビジネスの中での常識は兼ね備えてもらいたい(この会社は社員教育もできていないのか?と思われたくないですものね…)。

    に、しても日本語は難しい〜!特に敬語は難しすぎます!!
    • jasmintea
    • 2007/02/10 9:21 AM
    >jasminteaさん
    おはようございます。
    確かにお釣りのない金額を渡して「〜から」はおかしい…。確かにこれは「マニュアル」の弊害だとは思います(汗)。
    しかしながら、もうこれはしょうがないことなのかも、と僕は思ったりもしているのです。僕たちでさえ敬語は完璧に使いこなせないくらいに難しい。さすれば、まだまだ若い社会経験の少ないバイト諸君たちがこのように言ってしまうのは無理のないことのように思えるのです。でもまあマニュアルにせよ敬語を使おうとしてくれている心意気(?)を見て、そのくらいは寛容にしていこうじゃないかというふうに考えています。そうでないと敬語が滅びてしまう。多少間違っても使っていく、そのうちにだんだん形になってくるのではないかと期待を込めつつ見守りたい。それが僕のこの記事を書いている本当の趣旨でもあります(笑)。
    それに、この「から」が将来文法的に認証されないとも限らない(汗)。

    ビジネスにおいても、「敬意の磨耗」が実際に迫り来るこの時代に、どう言えば本当に正しいのかの線引きは学者にすら難しい事柄だと思います。
    冒頭の「おはようございます」ですら、「早い」という言葉に「お〜ございます」をつけた敬語ですが、「早い」という形容詞に「です・ございます」をつけることが本当に文法的に合致しているのか、と考えるともう頭が霧の中に入っていくようで…(笑)。理屈を考え出すともう訳がわからなくなります。理屈ではなく「慣習」に頼ったほうが間違いないようにも思えます。とにかく「ら抜き」言葉の際にも言いましたが、権威主義者にだけはなりたくないと思います(笑)。
    「1000円からで〜」は確かにピッタリの場合はおかしいですねぇ!
    それと同じ感じで「250円になります。」ってのも単品の場合はおかしいですよね。合計でもないのに「なります」は変じゃないかという気がしてきます。
    「250円です。」っていうのが正しいかな。って、まぁどっちでもええか〜w
    でも、これは正しい、これは間違いという境界はあったほうがいいと個人的に思います。
    「正しい日本語」について識者に問い詰める件が面白かったですw
    • にが
    • 2007/02/11 3:35 AM
    >にがさん
    おっしゃることはよくわかります♪
    ただ、こうも考えられるのではと思うのです。「250円になります」を「成ります」ではなく「也」からの派生ではないか、とすると、助詞の「に」の説明がつけばそれほど変じゃなくなる…。おっとこれはこじつけかも(笑)。
    境界はあっていいと思いますが、どうもその境界も刻々と変化すると思えてきます。にがさんのおっしゃる「まぁどっちでもええか〜w」という寛容さも求められているのかもしれませんね(笑)。
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