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    | 2016/12/30 | - | | - | - |

    W杯グループステージ vsブラジル戦

  • 2006.06.23 Friday
  • ジーコの試合前日会見を見て、ジーコが「マジック・マジャール」と言われた1954年のハンガリー、そして「トータルフットボール」の1974年のオランダを評価しているのを見て非常にうれしく思いました。ジーコはそこに「黄金の中盤」の1982年のブラジルを加えたかったのかもしれません。いずれもW杯では優勝していません。あの負けず嫌いのジーコでさえ、「美しく戦う」ことを規範としていることを見て、素直に嬉しくなりました。ジーコ批判が止まない現実において、日本をこういうチームにしたかった、という最終的な考え方が表れているような気がしました。「世界を驚かせたい」とは、勝つことで示すだけではない、と。

    結果はブラジルに4-1と完敗。日本の世界への挑戦は終わりました。勝ち点1。フランス大会の勝ち点0に比べて僅かに上積みをしただけの結果でした。実に残念です。何が残念かと言って、この日本代表とジーコがこれから晒されるであろう批判に対してです。今日の後半は確かに足が止まりました。ブラジルの重厚な攻撃は厳しかった。
    玉田がインタビューでチラリと見せた笑みにも批判が出るのでしょう。ありゃインタビュアーに問題があると思うのですが。立ち上がれなかったヒデにも批判が上がるのでしょう。勝てなければなんでも批判だ。顔の表情まで批判の的だ。覇気がないとか闘志が見えないとか。どうして顔を見ただけでそんなこと言うんだよ。勝ちたくない選手なんているもんか。負けて悔しくないフットボーラーなんているもんかい。

    ジーコのチームの作り方というのは、他のチームの監督とは確かに違いました。主な代表監督は、まず戦術を構築し、その戦術に合致した選手を招集し当てはめます。なのでどんなに優秀な選手であっても招集されない、またはベンチを温める場合が出てきます。「構想から外れた」というやつですね。デルピエロとトッティは同時には出てこない。しかしジーコは、選手の能力を最優先させてそこから戦術を構築するという方法に出たのだと思います。それは、ジーコが最初に作ろうとした「黄金の中盤」日本版に見てとれます。どうしてもヒデ、俊輔、小野、稲本を同時に使いたかった。また後に、本来ウィンガーのアレックスを左SBにコンパートしたことでも見てとれます。どうしてもアレックスを使いたかった。なので当時4バックシステムであったにも関わらずアレックスをDFとして用いた。見ている側からしたら、こうあったら面白い、と思ったことがどんどん実現していくチームでもありました。
    ジーコにとっては、選手=戦術であったのかもしれません。攻めの形はとにかく俊輔を中心におく。俊輔を信じ続け、そして彼の創造性に賭ける。そういう考えだと思います。その選手=戦術のひとつの例が、矛盾しているようですが宮本の登用だったのでしょう。
    宮本はDFとしては優れた存在ではなかったとずっと酷評され続けてきました。スピードはなく一対一に弱い。しかしジーコは宮本を必要としつづけ、チームの中心に置き続けました。いったい何故か。宮本に求められていたのはDFとしての能力ではなく、やはりキャプテンとしての「統率力(抽象的ですが)」だったのか。サッカー眼のない僕は、そんなふうにしか解釈出来ないのです。
    チームには(特に寄せ集めの代表チームには)そういう中心が必要なことはわかります。最初はその役割をヒデに託そうとした。しかしヒデは海外に居て常にチームに帯同していない。またチームが結成された当初はヒデもその求心力を十分に発揮しているとは言えなかった。川口にもその能力があったのでは、と思いますが、GKであり、しかもまだポジションは約束されていなかった。宮本しかいなかったのかもしれません。だから、能力では勝るがチームの結束を乱す(とジーコが判断した)松田を代表から干してしまったことにも繋がると思います。
    宮本の貢献度は、あのアジアカップvsヨルダン戦のPKの位置変更を見て頷けるところがあります。ジーコすら「あんなことが出来るとは思わなかった」と言った審判への直談判。結果日本は勝利を手にします。ジーコの信頼を得るに十分すぎる貢献だったでしょう。
    このようにジーコは人間重視でチームを編成しました。エクアドル戦で、遠藤離脱によって4バックから3バックにすぐ変更してしまったのも、その「人ありき」の判断だったと。逆に田中の離脱で4バックに変更したこともありました。同じ考えです。結局3バックや4バックというシステムはあまり念頭になかったのでしょう。先発は誰で行く、その場合は一応こうなる、という程度。考えてみればサッカーというスポーツはポジションは常に試合中は流動的なものです。システムではなく人。極端に言えば、中盤のポジションにある選手10人でもサッカーは可能と考えていたのかもしれません。そして個人で選んだ結果、ボランチに何人も人が溢れる事態になってしまいました。

    このジーコのやり方を、僕はどうしても愚かだとは思えないのです。

    批判集中のジーコを「愚かではない」とはブログでしか書けないほどの情勢ですが、それでもジーコが間違っていたとは思えない。能力が上がったと言っても、現実はまだまだ海外主要リーグでレギュラーも取れない人材難の日本で、それでもその潜在能力というものを、草サッカーから急成長した日本を目の当たりにして信じてしまったジーコは、イマジネーションの共有化さえ出来れば、創造性溢れるサッカーが出来るのではないか。そう考えたのではないでしょうか。
    型にはめてしまうサッカーでは、そもそもの能力が違う(例えばブラジルとか)には対抗出来ない。選手の能力をさらに引き出せる、どんな状況にも対応できるサッカーが出来れば、それは日本の可能性を大きく切り開くことになるとジーコは信じたのだと思います。システムに合わないからと言って俊輔を外すトルシエのサッカー、また守って守り抜いてカウンターを狙うサッカーでは、自らが信じる日本の可能性に蓋をすることになる。だから、ポゼッションサッカーを採用し、プレッシングサッカーの時よりも攻撃に幅を持たせ、速攻ではなくパスを繋いでチャンスを作り出す、そのために選手を100%信用して賭ける。そんなサッカーを目指した、と。

    緩急をつけた日本のボール回しを見ていると、僕は「ああ綺麗だな」と思いました。勝つためだけのカウンターサッカーが好きではない僕は、日本代表の試合ぶりをとても好ましく見ました。ただ肝心な場面で萎縮してしまう。そこがまだまだ発展途上にはあると感じましたが、チャンスメイクは出来ていたのではないでしょうか。
    しかし、最後のツメの部分は本当に脆かった。柳沢に批判が集中していますが、彼のサッカーは僕は本当に好きなのです。残念です。「ジーコがFWを育てなかった」と言われますが、そのFWの育成までジーコの責任でしょうか。ジーコの任は、決められるFWを日本選手から見出すことでした。しかしそれが出来なかった。
    「FWは水物」とまで言われます。ジーコは実績からFWを選ばざるを得なかった。佐藤待望論がありましたが、4年間のトータルで安定度を見たジーコは賭けに出られなかった。唯一、信頼していたFWは久保だったのでしょう。しかし、その久保はヘルニアに勝てなかった。歯車は全部揃わなかったことが悔やまれます。

    日本サッカーは今後どうなっていくのでしょうか。ジーコの夢見たサッカーはおそらく継承されないでしょう。W杯が日本サッカーの最終目標であり、そこで勝つことを至上とする限りは、また役割分担のしっかりしたサッカー、もしくは監督によってはカウンターサッカーへの転換があるかもしれません。監督は目先の試合に勝たなくてはいけないのです。そうなれば実に残念なことです(と、個人的には思います)。歴史のない日本という国が最終的に目指すものは、パスを繋げるサッカーであって欲しいのですが。ポゼッションサッカーとプレッシングサッカーが紙一重だとしても、見ているとより前を向いているようにも思えるのです。ジーコの理想のサッカーは。
    2、30年後には、萎縮しない日本代表が登場してくれたら、と夢に見ます。パスを繋げるサッカーを続けていたら、そういう選手が生まれてくる可能性はあると思うのです。そのとき「ああジーコが目指していたサッカーはこれだったんだ」と言われるようになればいいのですが。

    ジーコや柳沢や宮本が水をぶっかけられるような悪夢は見たくない。そうなれば僕はまた代表サッカーを見たくなくなってしまうのです。
    僕は、残念ではありますが、日本サッカーを楽しみました。僕にとっては心に残る代表だったと思っています。世の中に僕一人でもいいからそう思い続けたいです。
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    | 2006/06/23 | スポーツ | 06:41 | comments(2) | trackbacks(0) |

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  • 2016.12.30 Friday
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    | 2016/12/30 | - | 06:41 | - | - |

    コメント
    確かに1次リーグ敗退によって応援していた人々(私達を含む)には辛い結果です。

    しかしこの現実を受け止め今後も応援し続けるのが真のファンでもあると思います。

    >明石家さん
    もはやオシムが次の代表を率いることに決まってしまったかのような報道でして…。あの90年のユーゴスラビアは憧れでもありますけどね。

    真のファンのあり方とはなんだろうかとずっと考えているわけですけれども、それってなかなか答えが出にくい問題だなあと思ってもいるわけです。サッカーという競技のファンであるのか、それともサッカー日本代表ファンであるのか、それともサッカーに拘らず我らが同胞を応援する心であるのか。或いは愛国心なのか(同胞愛と愛国心は別に捉えます)。線引きは難しいことです。みんな内包しているとも思えるわけで、どの気持ちが一番強かったか、と言い換えた方がいいのかもしれませんが。
    その気持ちのベクトルがどこに向かっているのかも千差万別があるわけです。とにかくなんでもいいから勝ち進んで欲しいのか、納得いくサッカーをして欲しいのか、負けてもいいから面白い、スカッとするサッカーを望むのか。そんな中で、サッカー日本代表に対して思う心は一律ではないことがよくわかったような気がするのです。
    どれが正しいということはありません。負けてもいいから〜という人は真のファンじゃないとも思いません。それぞれの見方です。ただ、一面に捉えすぎて相手の考えを否定する人が多く目立つのも確かではあるんですよね。狭量と言いますか。これは自己反省も含めてそう思うのですけれども。

    例えば、クロアチア戦で引き分けに終わった後、拍手をしていたサポーターに批判の声がネットで上がっていました。負けたのに拍手をするなんて…云々と。サポーターの態度にまでいちゃもんをつける「先鋭的」なファンの態度には本当に疑問です。あの酷暑の中で、フラフラになりながら戦った両国に対して拍手をしていたと言う発想は微塵もなく(自分はTVで見ていたのに)、「欧米ではブーイング」であり、「何故もっと悔しがらないのか」と言う。何も欧米が絶対正しいわけでもなく、ねぎらいの気持ちまで否定する人たちに、どうしても僕は受け入れがたいものを感じてしまうのです。こんなファンにはなりたくない。

    僕は、同胞を応援するというスタンスは今回も薄かったのかもしれないなぁと思っています。ジーコのやろうとしていたサッカーが好きであっただけで。日韓大会の日本代表にはさほどの思い入れは持てませんでしたしね。これは明石家さんの言う「真のファン」の定義からはかなり逸脱しているでしょう。ただ、あのときは、なんだか日本代表を見ている気がしなかった。トルシエが率いる日本人を使ったチーム、という感じでしたから。予選がなかったことも影響しているのかなとは思いますけどね。一応。

    とにかく、「他人に価値観を強要する」ことだけはもうして欲しくないなと。楽しんで見た人に、「そんなんじゃ日本サッカーは変わらないんだ」等々の罵声を浴びせる人にだけはなりたくない。負けても拍手を送ってもいいじゃないか。高原が出てすぐに負傷して「ああ彼は辛いだろうなぁ」と言うと「あのアホは罵るべきだ」という人には同調したくない。愛国心を標榜する人が、敗者を労うという日本人の美徳を否定しているのを見ると僕はなんだかよくわからなくなります。

    コメントレスに相応しくないのは自分でも気が付いているので、ここらで終わり(笑)。
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    通りすがり・暇人・名無しなどの呼びかけにくいHNはご遠慮下さい








       
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