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    | 2016/12/30 | - | | - | - |

    「京のぶぶ漬け」

  • 2004.10.19 Tuesday
  • よく京都人のオモテウラをあらわす挿話として、「京のぶぶ漬け」という話がまことしやかにいわれています。

    知らない人もいらっしゃると思いますが、ぶぶ漬け、とはお茶漬けのことです。
    これはつまり、所用があり他家を訪問した際、用事も終わってその家を辞そうとしたときに「まあ、ぶぶ漬けでも食べていっておくれやす」と引き止められます。しかしそれは言葉だけの儀礼上のものであって、その言葉を真に受けて本当に茶漬けでも食べようなら、相手のことを考えない非常識の人ということになる、という話です。

    京都人のオモテウラをあらわすエピソードとして有名で、僕は京都出身ですと言うたびにこの話を持ち出され、「あの人はハラでは何考えているかわからん」と言われてどうもいつも困っています。

    しかしながら、僕はこの話はよく理解出来るのですね。これは一種の「約束事」だからです。
    訪ねてくれたことに対して、もう少し引き止めないと相手に悪い、訪ねてくれたこと嬉しいという気持ちを表したい、という意味で、もうちょっとゆっくりしていってくださいと言うつもりでの「ぶぶ漬け」であって、一種の礼儀なのですね。「お茶の一杯も出さずにすみません」という意味であって、相手方は儀礼的言葉であることを理解して、固辞するのがやはり礼儀なのです。それは社会生活上の慣例というべきものでしょう。普通「お茶漬けでも…」と言われて「ああ嬉しいご馳走になります♪」とは言わないと思うのですが(汗)。

    それが、誘われて食べたら礼儀知らずだ、という面だけが強調され、「自分から誘っておいてそれに乗れば笑いものになる、言葉とハラの中身とが全然違う、正直でない」というふうに曲解されて流布したものだと思うのです。全く困ったものです。
    よく京都出身だと言うと、「おたくもやっぱり『ぶぶ漬けでも…』って言うんでしょ? (笑)」とよく言われます。ぶぶ漬けなんて言葉自体死語に近いのですがねぇ…。

    しかし、「腹にイチモツある」と言われる婉曲的言い回しも、実は相手のことを考えて言う場合が多いということを是非理解していただきたいものだと本当に思います。なんでもストレートに言えばいいということではないのです。
    ストレートなものの言い方が、人を傷つけることだって多いのですから…。


    ※「京のぶぶ漬け」についてはこちらもどうぞ →僕の旅 京都府3

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    | 2004/10/19 | 過去日記<BOYAKI> | 00:00 | comments(9) | trackbacks(0) |

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  • 2016.12.30 Friday
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    | 2016/12/30 | - | 00:00 | - | - |

    コメント
    先日京都で訪れたお家で、「京のぶぶ漬け」が出そうになったので早々に辞去したら、あとで和久傳の『鱧梅干し茶漬け』が送られてきた。
    これはどのように解釈したら良いのかを当惑している。まさか不風流な東国の人の中で、良く分かっていると誉められたのとは違うよね。
    • 鱧梅干し
    • 2011/08/13 6:16 AM
    >鱧梅干し
    うひゃ、和久傳ですかそれは上等な。
    人間関係その他が当方にはわかりかねますので何とも申し上げられませんが、京都は昔から東国からの為政者に支配されてきた歴史があります。頼朝は違うにせよ北条、足利、織田、徳川と。次々とかわる為政者に対し、京都人はうまく御してきました。言い方はよくありませんが、身を守るためには媚びへつらうことまで。
    その京都の方が和久傳のお茶漬けを贈ったのは、そういう支配者に対する防衛本能みたいなものではなかったのかと勝手に推測。鱧梅干しさんはいったい何者なんですか? (笑)
    小生は普段東国に住んでいて、たまたま共通の知人がいた縁で京都を訪れた機会に町屋を拝見しました。なんでも茶道具を商って代々続くお宅だとか。
    私自身は長く会社勤めはしているものの、一介の技術者で亡き母がお茶事はしておりましたが。

    ところで鱧梅干し茶漬けですが、『和久傳』にも聞きにくいのですが、鱧は一口大に固まっているのは薄く刻んでから茶漬けに使うのが正解なのでしょうか?関東の甘辛い佃煮に比べると随分塩気が強い様な・・・・客人には出さない家人が食する味覚が楽しみです。京の機微もそれとなく。
    • 鱧梅干し
    • 2011/08/13 9:00 PM
    >鱧梅干しさん
    それでも諸事情は当方全くわからないわけですが、このお話を聞いて僕がすぐに思ったことは「これはお返しが大変だな」ということです。贈られるだけの何らかの理由が既にあって、その上での鱧梅干ならばいいんですけど。

    鱧梅干茶漬けなど当方も食したことなどありません。想像がつきませんが、おそらく鱧は骨きりをして落としの状態で何らかの味付けをしてあるのでしょうから、刻むものではないような気がします。ただ、食べ方は自由でありましょうし、いくら京都人でもそこまで干渉しないと思います(笑)。どうぞお好きなようにおたべやして。
    鱧は湯引きで頂く時は、骨切りして一寸幅に切ってあるのでくるりと丸まって白い身が花びらの様に広がって梅肉の鮮やかさと好対照で、頬張ると口中に清涼感が広がりますね。

    ぶぶ漬け用には湯引きをせずに煮るせいか、親指大にくるりと縮んで丸まって味が濃い目(佃煮に比べると塩味が強い)に仕上がっています。

    ぶぶ漬けは『和久傳』推奨のほうじ茶が無かったので緑茶で頂きましたが、とりわけ美味な思いは浮かばずに、結局ワインの肴になってしまいました。それでしたら「カラスミ」と並べて遜色が無いと思いました。(魚卵系の濃厚さは無い)

    ぶぶ漬けが手を掛けない手軽な存在だとしたら、案外余った鱧の切れ端を煮詰めて置いてぶぶ漬けに用いるのでしたら、別段気負って頂く程の物ではないと考えた方が精神的に宜しいかと。『和久傳』のブランドは別として。

    江戸っ子が蕎麦自体の風味を楽しむと言う理由で、つけ汁をちょっとだけ浸けて粋がるのと、何処か通じる様な気もしてなりません。

    「お返し〜」云々は心当たりはあるのですが誰が読んでいるか分からないので。小生管理職の職務は回避して本音・本質を追究して先頭で仕事の汗は充分流している積りです。多分それを直接間接に認めて下さったのでは無いかと想像しています。

    お盆休暇も終わり掛けて、街中の顔ぶれが段々普段に戻りつつある気配です。大昔は盆暮れ正月は街中と通勤電車が閑散としていましたが時代は変わった様で。代々宮仕えで郷里の無い人種の郷愁です。

    ニュースで賑わった「五山の送り火」も終わって、そろそろ山から涼風が忍び寄ってくる頃なのでしょう。毎週末の様に半ドン勤務のあとに通った京都の風情をふと思い出します。(社会人新人で関西赴任中に)

    また別の話題でお話して頂ければ嬉しいです。
    (ビジネスレター的に、これにてケースクローズといたします、と宣言してしまうのは余りにドライですので〜まだここに読み残しているエピソードが沢山ありますし)
    • 鱧梅干し
    • 2011/08/17 7:46 PM
    >鱧梅干しさん
    なるほど。京都には鰻茶漬けは昔からあって専門店まで存在しますが、鱧茶漬けはあまり聞きませんね。おっしゃるように、余所行きの着物をまとわずに食べることが出来れば、また感じ方も違うものなのかもしれません。
    いろいろご教示いただきました、ありがとうございました。
    当方もふるさとを離れて幾歳か、五山の送り火も久しくなりました。ヘンなことで今年は大文字が話題になりましたが、僕にとっての大文字は、懐かしさだけです。
    京のぶぶ漬け…については、京都に下宿していた30年前…学生の頃、大家さんから「京都の人と仲良くなって家に招かれ『ぶぶ漬け食べてお行き』と言われても、絶対に乗らないように言われましたよ。

    「はい」と言うと、それからご飯を炊く音がし始め…一生、あの人は…と言われますえ…と。
    代々続く町屋に住む京都人の人に言われましたけど…。
    • お茶碗アトム
    • 2015/01/28 12:34 PM
    京のぶぶ漬け…については、京都に下宿していた30年前…学生の頃、大家さんから「京都の人と仲良くなって家に招かれ『ぶぶ漬け食べてお行き』と言われても、絶対に乗らないように言われましたよ。

    「はい」と言うと、それからご飯を炊く音がし始め…一生、あの人は…と言われますえ…と。
    代々続く町屋に住む京都人の人に言われましたけど…。
    • お茶碗アトム
    • 2015/01/28 12:35 PM
    >お茶碗アトムさん
    話がそれて恐縮ですが、この話はもう10年以上前に書いたものなんです。そういうものもまだ生きているのだなあと感嘆しました。Googleさんとかのおかげですかね。
    面白い話をありがとうございました。大家さんのお人柄とかそういう細部の情報がわかりませんので何なのですが、これだけを読ませていただきますと、どうも大家さんは「京のぶぶ漬け」の話をどうも面白がっているようにも思えます(笑)。ネタにしてるな。わざと尾ひれをつけていると言いますか…言葉はよろしくありませんが「お人が悪い」。まあいくらなんでもそこまでやる人も言う人もいないと思いますよー。
    • 凛太郎
    • 2015/01/31 2:09 PM
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