さて、年末です。
いつもの年なら、僕のWebでの一年を振り返る内容を書くのですが、今年は冬眠してましたので、書くことがありません。何で冬眠していたかは、前に書きました。
11月にいちおうWeb復帰したのですが、それ以降も記事はほとんど書いてません。このブログに2記事と、西宮エリアブログに何本か、ですね。
ま、いろんな言い訳もあります(笑)。
もちろん、日々の生活に追われて…というのが一義的なことですが、これは毎年そうであって、理由にはなりませんな。ただブランクをつくっちゃった、というのはやっぱり大きいんです。アタマがブログ脳に切り替わらないんですよ。なので、思い付きはあってもなかなか記事に結実しない。
年くっちゃったのかなぁと思います(汗)。頭脳に柔軟性がなくなってきたと申しますか。
あとは、体調が完璧でない、ということもまああるかな。おかげさまで今年前半戦を悩ませた腰は、よくなりました。しかしながら、12月過ぎからいわゆる「五十肩」になりまして。なんでもう今年はいろんなことが次々に襲ってくるのか、と愚痴りたくなるのですが、まあそういう年代なのでしょうか。
しかしながら最大の原因は「PCを買い替えた」ことにあるんでしょうねー。
僕が入院中にPCが壊れてしまい、13年ぶりに個人PCを新しくした、ということは以前書きました。それにしたがい、OSもWindowsXPからWindows10に一気にステップアップし、浦島太郎状態になってしまってアタフタしている、と前に書きましたが、今でもマスターはしていないものの何とかダマシダマシ使っています。PCなんてのは、そもそも取扱説明書を読んで使う、なんてものじゃありませんから、そういうもんだと思ってます。これはしょうがない。
ただ、僕にとって致命傷だったのは、PCが横広になってしまった、ということです。
何の話かわかりませんよね?
僕もどう書いていいかわかんないのですが、僕が以前使ってたのはPCのディスプレイが4:3だったのです。古いですな(汗)。それが、当然ながら画面は16:9になっています。
さすれば、それにあわせてキーボードも横長になるわけです。別にそんなの合わせなくてもいいだろうと思うのですが、メーカーも余白が嫌いなのでしょう。なので右側にテンキーを付けています。
これが、困るんですね。視線はディスプレイ中央に合ってしまうのですが、キーボードは左寄りに揃ってます。このため一応ブラインドで打つと、運指を間違えてしまう。バックスペースキーを打ったつもりがナムロックキーだったり、エンターキーのつもりが数字の4だったり。みんなずれてしまうのです。
理解していただけないかもしれませんが、僕が少数派のカナ打ちであることが影響しているのかもしれません。とにかく、やたらタイプミスをするんです。
家じゃないところで使用するPCは、だいたいデスクトップなんです。これだと、ほぼタイプミスはしない。不思議なものですが、デスクトップとキーボードの位置が自由であるためかもしれません。ラップトップはそれが固定なので、感覚のズレを修正できないでいるのかもしれません。
今も、四苦八苦してます(汗)。イラっとして、ホントに文章打つのが億劫になるんですよ。しかしこれも慣れなければしょうがないので、どんどん記事を書いていくしかしょうがないんでしょうけどねー。
てなわけで、まだまだ本調子ではありません。
本当は…この「凛太郎亭日乗」というブログは、10周年だったんですけれどもね。すっかり忘れてました。
アーカイブ的には、このブログは表向き2004年6月から始まったことになってます。しかし、それはここを開設する前にやっていた日記サイト「lintaro's bar」の過去ログ1年半ぶんをコピぺしたもので、実際に使用し始めたのは2005年12月1日からです。(記事→
新規オープンです。)
したがって、つい先日が10周年だったんです(汗)。
何年か前までは、10年経ったらちゃんと記念記事をアップしよう、と思っていたのですけれどもね。内容も考えてたのですが、実際の10年目がきたら何も書かなかった。あちゃー(汗)。
しかしながら、そんなのはちゃんと定期的にブログ書いてる人が書くものなんでしょうけれどもね。
リンク張るために、その2005年12月1日の挨拶記事を引っ張り出してきたのですが、その記事のコメント欄を見ますと、jasminteaさんとアラレさんが足跡を残してくださっています。
本当に有難い。
先日僕が冬眠から覚めて
反省の弁を書いた時にも、おふたりはコメントを書き込んで下さいました。
こっちが不精しているにもかかわらず、長くお付き合いをさせていただいています。つまり10年以上だ。ひたすらに、ありがたいと思ってます。
僕は、誰かに向かって(読者を想定して)書いているわけではありません。そういうのが出来ないんです。なので、一般的には興味をひかない話も、七面倒くさい理屈っぽい話も書きます。それでも、定期的に読んでくださる方がいてくださるのは、嬉しいことです。
そういう、鬱陶しい僕の記事を読んで下さる方のおひとりに、よぴちさんという方がおられました。
この方が、最初に僕を見つけてくださったのは、もうひとつのブログ「凛太郎の徒然草」の「
ウイスキーの小瓶」という記事でした。コメントの日付は、2008年の2月6日。以来、僕の書くものを本当に細かく読んで下さっていました。同じ歳ということもあり、同世代話をよくさせていただきました。
ネット環境が復帰してから、僕は自分のブログこそ少ししか書きませんでしたが、人のブログは読んでいました。一応RSSリーダーがありますので、お知り合いの方が更新されればすぐに分かり、とりあえず読もうと飛んでいきます。
12月16日。そのよぴちさんのブログ「
As Time Goes By」の更新通知がありました。僕はすぐに、彼女のブログを開けました。
記事は、よぴちさんのご主人が更新されたものでした。「よぴちは亡くなりました。」と。
僕は言葉を失いました。
彼女は白血病でした。20歳代で発症し、以来ずっと闘病を続けてこられました。何度も危ない時期を乗り越え、彼女自身が医学的知識のある研究者だったことから、様々な厳しい治療、対処を試し重ね、それでも好きな音楽を聴き、奏で、ブログを綴ってこられました。
生きることを諦めなかった人でした。
こうして、年末の記事を書いていて、思います。
そうか。もう彼女にはこの記事を読んでもらえないのだ、と。
どんなしょうもない記事でも、年の暮れの記事には必ず書き込んでくれて、「今年もどうぞよろしく」とか言いあったのになー。
「読者を想定していない」とさっき書きましたけれども、実はそうじゃなかったことを今思い知らされています。
いったいこの寂寥感をどう昇華させればいいんだろうか。
僕は前に、ブログは「身内バレしたら消去」と書きました。カミさんや親兄弟には恥ずかしすぎる内容だからです。
しかし、もう何があっても消しません。それをすれば、今まで出会った人たちとの会話も同時に消してしまうことになる。それは、絶対にできない。もしもブログサービス会社側が止めると言うなら、必死でコピペしてどこかWeb上に置いておく。もう、そう決めました。
人が生きてきた証しが、このブログにだって残っているのですから。
この一年、何もしなかったブログですが、いちおう今年の更新はこれで終わります。もうひとつのブログにも、久々に記事をあげました。
明日から、無理は出来ませんが久しぶりに旅に出ます。カミさんの実家への帰省ですが、例年のごとくあちこち寄り道しながら行こうと思います。冷たい風が吹く冬の旅ですが、少なくともその旅行記は来年書ければいいな。
それでは、来年もどうぞよろしく。みなさまよいお年をお迎えください。